hidsgo’s diary

56歳独身男(結婚暦なし)の存在していた記録

工業英検

昔受験した英語の検定試験の紹介や感想を書きます。

工業英検という英語の検定試験があります。英検やTOEICほどが知られてませんが、20年以上の歴史のある検定試験です。

工業英検はテクニカルライティングの試験です。テクニカルライティングとは、工業英検のサイトから引用すると

"Technical Writing may be defined as the presentation in written form of technical and scientific information with clarity and precision on a level suitable to the intended audience."

となります。

"technical and scientific information" とありますが、technicalで表される範囲は広く、製品のマニュアルなども含まれます。"with clarity and precision on a level suitable to the intended audience" が、テクニカルライティングとして重要なポイントですね。

私はネットでこの検定試験があることを知り、2003年に2級に、2004年に1級に合格しました。とかく冗長な言い回しで文章を書く傾向のある自分としては、簡潔にわかりやすく書くことを目指したこの検定は役立ちましたし、好きです。

工業英検と呼ばれ確かに科学や工学分野の文章や用語が問題には含まれますが、大切なのは内容を簡潔・正確に記すことで、試験に解答する程度に文意を理解するのに背景知識は必要ないでしょう。もちろんその方面の文章を読み慣れているに越したことはありませんが、たとえ理系の人でも、例えばIT専門の人がバイオ分野の文章を読むことになったりするわけです。戸惑わず内容を追っていく力は必要ですが、すべてを知っていることは必要ないし無理です。ちなみに試験は辞書2冊まで持ち込み可です。

もう随分前のことなので以下漠然とした印象で言いますが、英語レベル的には、工業英検2級は英検準1級程度くらいかと。英検1級あれば工業英検1級の英語はそれほど難しいものとは思いませんが、試される内容が異なるため、一概にいえません。テクニカルライティングについて学ぶためにも、最初2級を受けてみてそのあと1級というのがよいのではと思います。

私は試験対策には工業英語協会の「2級対策」と「1級対策」を使用しました。1級を受験する人も下の級の参考書から目を通し、「3C」(Clear, Correct, Concise) など基本的事項から学ぶのがよいと思います。1級受験前には他のテクニカルライティングの本も読んだりしましたが、1級2次試験で質問された内容は工業英検協会のテキストの範囲内でした。

1級には2次試験の面接があります。面接は、例えばテクニカルライティングにおいて重要なことは何かとか、テクニカルライティングの内容について受け答えができるかが主なポイントです。スピーキング能力は問われておらず、質問は英語ですが、日本語で答えてもよいことになっています。私は英語で答えましたが。2次については、英検準1級くらいの英語力があれば、あとはテクニカルライティングについての知識と相手とコミュニケーション取ろうとする態度で問題ないと思います。

1級の合格率は低く、私が受験したときは200余名が1級を受験し、合格者は12名、合格率6%でした。それなりに厳しい基準が設定されているようです。

情報を明確、正確、簡潔に伝えるということは常に求められていることで、テクニカルライティングを練習するためのよい試験だと思います。

私は工業英検協会の回し者でも何でもないただの受験者です。念のため。


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