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hidsgo’s diary

56歳独身男(結婚暦なし)の存在していた記録

Jurassic World ~ 字幕とか

ネタ 英語

遅ればせながらというか、もう上映が終わりかけているが、映画ジュラシック・ワールド(Jurassic World)を見た。

 

(1) More teeth

この映画については日本のネット界で"More teeth"という台詞の訳語が話題になっていた。「もっと歯を」みたいな字幕は誤訳ではないかと。どんな状況の台詞なのだろうと、ちょっとドキドキしながらその場面を待っていた。映画の最後のほうでその場面は訪れた。インドミナス(Indominus rex)に追い詰められた弟グレイが "We need more teeth" という。それを聞いたクレアは T-Rex を厩舎から解放してインドミナスと戦わせる。

字幕は全然違和感なかったし、誤訳とも思わなかった。

More teethはより威力のある、という意味の慣用表現としても使われるから、「もっと歯を」ではなく「より凶暴な」という意味だという意見がある。しかしmore teethだから「より多くの歯」と訳して、それがより凶暴なという意味も持つことは了解できるだろう。だったら歯と訳していいだろう。何よりも、映画では実際に恐竜の歯の数に言及しているのではないか。

"More teeth"は映画では3回使われている。最初はクレアがスポンサー会社の人に、客は bigger, louder, more teeth を求めている、と言う場面。次にインドミナスを作ったヘンリー・ウー博士がマスラニCEOに、more teeth と言われたから作ったと言う場面。ネイティブにはどう聞こえるのだろう。凶暴の比喩だから、歯は少なくても凶暴な恐竜であればいい、と聞こえるのだろうか。そうは思えない。

3回目は件のグレイの場面。実はグレイはこの話の中で細かい数にこだわる性質の子として描かれている。空港までに何分か、島の大きさや重さ、恐竜の数。モササウルスがプールから飛び出してサメをぱっくりする場面では88本と言う。そして最後にインドミナスに追い詰められて、24、50と数を数えたあとに "We need more teeth" と言う。数を問題にしているから「もっと歯を」でいいだろう。もっとも24、50が何の数かはよくわからない。インドミナスの歯の数を一目見ただけで数えたのだろうか。数へのこだわりから、そういう能力はあるのかもしれない。More teeth によりクレアがT-Rexを連れて来てT-Rexラプターがインドミナスに食いつき、最後はモササウルスがとどめをさす。歯の数の勝利でいいんじゃないか。

More teethはこの映画を象徴するフレーズで、話の中ではこの場面は重要なポイントだったが、字幕が問題とは思わず、話題になっていなければ気に留めなかっただろう。

 

(2) 字幕のせいで話が見えなかった場面

字幕が問題だなと気づいた場面は別にあった。More teethのような重要なシーンではないが。兄弟がジャイロスフィア(gyrosphere)というカプセル型の乗り物に乗って探検に出る場面。すでに避難指示は出ている。クレア叔母さんはアシスタントのザラから兄弟が居なくなったことを聞いて、兄のザックに電話をかける。ジャイロスフィアの中に居るザックは、電話がよく聞こえない、とクレアに言う。電話が切れた直後にクレアは、コントロールセンターの人に、まだ戻っていないジャイロスフィアがないか尋ねる。

この場面、なぜクレアは兄弟がジャイロスフィアに居ることがすぐわかったのか、字幕だけではわからなかった。後でtranscriptをネットで見たのだが、実はザックは "I can't really hear you, ...in the hamster ball" と言っている。Hamster ball はハムスターが中に入ってぐるぐる回る玉のことで、この場合は hamster ball に見えるジャイロスフィアのことだが、それを聞いてクレアは、兄弟がジャイロスフィアに乗っていることがわかったのである。ところが(私が見落としたり勘違いしてなければ)字幕に対応する訳は出ておらず、話が見えなくなっている。

 

(3) 字幕では情報量が減る

映画翻訳は難しい。字数制限がある。そのために台詞のすべてを訳していない。話されていることの8割程度しか字幕に反映されてないのではなかろうか。そのために(2)のように話が見えなくなることもある。また、ジョークが訳せないとか原語の微妙なニュアンスが伝わらないとかいう翻訳に伴う問題もあり、だからこそ私は英語を聞きながら見る、字幕派ですね。俳優さんの声も聞きたいし。

ちなみにジュラシック・ワールドの英語は、全体に映画としては比較的聞きやすかったと思う。台詞の多くを占めるクレア叔母さんの発音が聞き取りやすいからそう感じたのかもしれない。もっとも、大切な台詞はぼそぼそと早口で言う聞き取れない部分にあることが多いのだけれど。

 

(4) alpha、beta

この映画で学んだ英語、そして映画の中で重要な役割を果たしていた英語。

alpha
(Zoology & Sociology) Denoting the dominant animal or human in a particular group

グループのボス

alpha male / alpha female としても使う
http://www.oxforddictionaries.com/definition/english/alpha
betaは2番手ですね。

意味は映画を見ててわかるが、映画でラプター(raptor)の alpha は最初はオーエンだったが、ラプターがインドミナスに会ったとき互いにコミュニケーションして alpha はインドミナスになり、ラプターは人間を攻撃。しかし最後にまたオーエンが alpha になり、ラプターはインドミナスに挑む、というストーリーを、私はあとで復習してからきちんと理解しました。。

 

(5) Oh, poor Zara

最後に、ザラ可哀想。兄弟の世話には全然熱心でなく、ちゃんと面倒見てれば子供たちが危険な目に遭うことはなかったかもしれない。でも一応仕事はやろうとしていたし、悪事に加担してたわけではなく、あんなことになって。冥福を祈る。

 

以上、主に英語についてごたごたと書いた。細かく記した部分もあるが、一度見てすべて気づいてすべて記憶していたわけでなく、実は英語とは別に気になることもあって、1週間内にわざわざ2度も見たのだった。。馬鹿でごめん。。その気になったことは別記事に。