独男の雑記帳

60代コミュ障独身男(結婚歴なし)の存在していた記録

奥日光

シルバーウィークのある日、私は奥日光に居た。

戦場ヶ原を歩き、前白根山、五色山に登った。経緯省略。その日ここにいたことと、久しぶりの本格登山となった記録と反省。

戦場ヶ原。湿原。

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湯滝。

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以下、湯元 ~ 前白根山 ~ 五色山 ~ 湯元について。

午前10時、日光湯元ビジターセンター発。百名山の1つで関東以北最高峰の奥白根山(2578m; 日光白根山あるいは単に白根山とも呼ぶ)に登るには遅すぎるため、前白根山(2373m)から五色山(2379m)、そして湯元へ戻るルートを辿ることにする。

キャンプ所を抜けスキー場のリフトを右手に見ながらなだらかな坂を登る。30分後、左に折れ山の中に入る。

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ここから稜線に出るまで急斜面を上へ上へと登っていく。これがきつい。猛烈にきつい。最初の10分くらいで息が上がる。ペースダウンして目の前の段差1つ1つを登っていく感じ。木をつかんだり、ところどころ張ってあるロープを補助に使ったり。ほとんど両手を使いながら格闘。

なかなか進まない。出発時間が遅かったため、無事に帰還できるか心配になる。上を見上げると木立が切れて空が見え、あそこが稜線かと思うが、なかなか近づかない。足の筋肉がまいって、足が動かなくなるのではという不安。

かなり上まで登った頃、右太ももが攣りそうな気配。休んでサプリ補給。その後、左太ももも攣り気配。塩分補給しつつ登る。

11:55、稜線到達。地面に身を投げ出ししばし休憩。登り始めてから1時間半、地図のコースタイムも1時間半だから、大きく遅れているわけでないのは幸いだった。登ってきたトレイルを見下ろす。

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このあとは両手使ってよじ登ることはないが、それなりの登りは続く。20分くらいで天狗平というほんの少し開けた場所。そこからは坂はやや楽になって、30分くらいで前白根山頂。12:56。

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白根山を望む。

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白根山五色沼

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中禅寺湖

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白根山には登らないとはいえ、時間と余力があれば五色沼に降りることはできようが、そんな時間も余力もないので、前白根山頂から直接に五色山に向かう。

五色山へ向かう鞍部から見る五色沼

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25分で五色山頂。

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五色山頂では、前白根山からの登山道と、弥陀ヶ池、そして湯元へ向かう3つの登山道が交わる。上の写真で、中央右から奥に伸びている湯元へ向かうトレイルに入る(写真では、湯元を示す板が垂直で文字面が見えていない。。)13:45。

25分で国境平の分岐。湯元を目指す。ここからがまた大変だった。

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トレイルが笹で覆われている。進めば道はわかるが、隠れている足元に段差があって、注意。

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かなりの急坂。腰をかがめて両手を使って体を支えて降りる段差が多い。しかも足が筋肉痛と疲労で、普通なら足だけで体を支えられるだろう坂や段差も、手の補助を必要としたりする。そのため下りもかなり時間を要する。このルート、湯元から登ってくるのも相当に大変だろう。

段差を振り返る。

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雨のあとでは水路になっていて通れないだろう。

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国境平分岐から1時間50分、登山道の出口へ。

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地図に示されたコースタイムは1時間30分だから、かなり難儀したことがわかる。

午後4時、日光湯元ビジターセンターを出発してから6時間で下山。怪我をせず無事に明るいうちに戻ることができて本当によかったと思った。

翌日、筋肉痛で足はガタガタだった。

 

まとめ

日光湯元(1480m)から前白根山(2373m)、五色山(2379m)、湯元へ戻るコース、高低差900m、地図上のコースタイムは5時間25分。休憩を含め6時間かかった。白根山に登るにはプラス3時間を見ておく必要がある。

登山(なんちゃって登山だけど)は3年ぶりか、ひょっとしたら4年ぶりかもしれなかった。ときどきジョギングはするが、ジョギングとは全然違う。何よりも遭難の危険が伴う。地図は必ず用意し、プランを練って、早めにスタートしましょう。

今回は諸般の事情で白根山に登らずショートカットコースにしたわけだが、ちょっと残念だ。年取って登れなくなる前に、またいつか。

追記:地図と今回のコース(青線)

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