全力ひとり

全力で心豊かに温かく孤独を生きる独身男(50代バツなし)の記録

Yahoo Games 囲碁の思い出

1. Demise of Yahoo Games

Yahoo Games、すなわち英語版 Yahoo のゲームサイトが閉鎖されるらしい。現在 games.yahoo.com にアクセスするとページトップに以下のような案内が表示され、Yahoo Games が2016年5月13日をもって閉鎖されることが案内されている。

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私は以前 Yahoo Games でかなり囲碁の対局をしたので、その思い出を少し書いておきたい。なお Yahoo Games 終焉間際の今頃この記事を書いているが、ゲームサイト閉鎖のニュース自体は2月には明らかになっていた。理由はひとことで言えば、1998年に始まった Yahoo Games のブラウザを介して行うゲーム形態が、現在の技術状況と合わなくなったということらしい。

Yahoo Games Has Passed Away at Just 17 | WIRED

今回はゲームサイト自体の閉鎖であるが、囲碁を含む主なボードゲームやカードゲームは、既に2014年3月31日に閉鎖されていた。昨年 (2015年) の半ば、久しぶりにネット囲碁をやろうかと思ってふらっとサイトを訪れ、囲碁は終了していたことを知ったのだった。

Yahoo Games - 12 Mar 2014 | Facebook

 

2. 特徴

Yahoo Games の特徴は、そのお気軽さだった。Casual、気取らない、ささっと打てる。悪く言えばいい加減、ということだった。

最初の頃は、それは私が Yahoo Games で対戦し始めた頃という意味でもあるし、Yahoo Games が出来てからまだ間もない頃という意味でもあるが、その頃はみんな対局の始めと終わりには挨拶した。"hello" に始まり、終わったら "tnx" とか "gg" (good game) とかメッセージを交換したものだった。

そんな古き良き時代は長くは続かなかった。やがてマナー違反が横行し、チートが跋扈するようになった。荒れた雰囲気が漂い、参加者は減った。もはや対局の始めと終わりに挨拶をすることは少なくなった。黙って座り、ぱらぱらと適当に打ち、終われば黙って席を立つ、というのがサイトのデフォのようになった。

しかしその殺伐とした雰囲気こそ、私が好んで対局することとなった土壌だった。挨拶もしない殺伐さは、逆に相手にそれほど気を使わず気軽にプレーできるということだった。PCゲームをガチャガチャとプレーすることはあるが、それに近い感覚だろうか、でもやっぱり人相手はおもしろかった。自分から挨拶しなくなったとはいえ、向こうから何か話しかけてくれば、私はいつも丁寧に応じた。

 

3. Yahoo 囲碁

私が Yahoo Games の囲碁にかなり嵌まっていたのは2000年前後。最終的に3個のIDを使用して、1個のIDでは数千ゲームだったが合計では1万ゲームを越えていたかもしれない。対戦数やスコアなどの記録は取ってなく、気づいたときには囲碁サイトは閉鎖されていたので、実際の数は今は確認できない。

囲碁といっても9路が多く、時期によっては13路に凝ったが、19路はあまりやらなかった。ある程度力がついてないと19路のおもしろみや深みはわからないし、また時間がかかる。ちなみに私は初段は多分ない万年級位者。9路を5-6分、13路を8分程度の時間設定で対戦することがもっぱらだった。

ネット囲碁は他にはごく短い期間KGSで打ったくらい。日本語 Yahoo ジャパンにも囲碁サイトがありプレーヤーは多かったが、私は打たなかったと思う。1つには当時は英語圏に居たのでYahoo ジャパンより Yahoo.com のほうが自然だったし、もう1つには、これは自分の先入観によるが、気遣いにあふれた日本人社会を抜けてる気楽さみたいなものがあったと思う。

年々だんだん頻度は減るものの、かなり長くプレーした。1年に1回くらいしかログインしない状況に何年もなっていたが、3年前まで続けていたのではなかったか。

 

4. 懐かしのチート

Yahoo に限った話ではなかろうが、チートは多かった。当初よくあったのは、これはいわゆるチートではないかもしれないが、負けそうになると回線切って逃げ去る対局者。それだけでは負けになったり、残った者がゲームを終わらせたりすることが出来ないため、逃亡されても時間切れで負けに出来るよう、制限時間を設定するようになった。

いわゆるチートはこういうのだろう。Yahoo 囲碁では双方がパスした後、ゲーム終了に同意しなければ終わらない。相手 (チート) が終局に同意しないと、次に自分が盤上のどこかに石を置かなければならなくなる。その後お互いパス、終局不合意を繰り返していると、自分の持ち時間が相手より少ない場合、いずれ時間切れで負ける。さらに、チートは自分の陣地の中に「目」を形成していく。相手の「目」に石を置くことはできないため、やがてこちらは石を置く場所がなくなるという事態が起こる。

相手がこの種のチートを始めたら、自分の持ち時間が少ないときは、さっさと諦めて次の相手を探したものだ。しかし持ち時間が拮抗してるとき、あるいは相手が「チートの初心者」っぽいときは、相手に対抗して最後までつき合い、チートに勝つこともあり爽快だった。

 

5. 最後に

今はスマホ囲碁対局が出来る時代である。またコンピューター碁も格段の進歩を遂げている。ところが昨今のネット対局やソフトウェアの事情には疎くなってしまっている。

ここに昔話を書いておいて、現在の囲碁の状況に追いついていくべきだろう。長々と記事にしたのを機に、何か新しい事を試してみるのがいいのではないか。

それにしても、なんで何千局もやって級位者なの? 

* 文中、「チート」を不正の意味と、チートする人の意味の両方で使用している