全力ひとり

全力で心豊かに温かく孤独を生きる独身男(50代バツなし)の記録

私の愛した携帯たち

特別お題「おもいでのケータイ」

私の愛した携帯を2機種とりあげる。エリクソン (Ericsson) T10sシャープ SH-03B。どちらも文字入力方法が好きで、こよなく愛した。

 

エリクソンT10s。16、7年前ロンドン滞在中に購入した。私が手にした最初の携帯電話だ。手の中に収まる小型サイズで、ボタン部分にカバーが付いているのが、デザイン的にも汚れや誤動作防止的にもいい。

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カバーを開けたところ。カバーの裏に、当時の自分の電話番号が書いて貼ってある。自分の電話番号を相手に伝えるとき、すぐにわかるように (笑)。いちおうボカしておく。

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日本では携帯メールが当初から発達したようだが、当時海外では専らSMSだった。Short Message Service。日本でも使うことができるが、相手の電話番号あてにテキストメッセージでやりとりする。”I’ll text you.”とか”Pls text me.”とか、textという単語がSMSメッセージを送るという意味で使われた。私もこの携帯を使って、いっぱいテキストメッセージをやり取りした。

この携帯のアルファベット入力方法が好きだった。通常は数字ボタンを何回か押す。例えば「2」のキーを押せば「A」、もう1度押すと「B」、「C」を出すには「2」を3回押す。「Z」を出すには「9」を4回押さなくてはならない。ところがこの携帯には左側面にUPとDOWNの2個のサイドキーが付いていて (下図赤丸)、通常はボリュームとして機能しているが、文字入力時にはショートカットキーとして機能した。

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UPキーを押しながら数字キーを押すと2番目の文字、DOWNキーを押しながら数字キーを押せば3番目の文字が入力できたのだ。例えばUPキーを押しながら「2」を押せば「B」、DOWNキーを押しながら「2」を押せば「C」が入力できた。携帯を左手に持ち、左親指でUPまたはDOWNを押しながら右手で数字を押していけば、大抵のアルファベットは1回キーを押せば入力できるという優れものだった。

「7」と「9」には4文字のアルファベットが割り当てられていて、このときDOWNキーを押してジャンプしたのが3番目の文字か最後の文字かは覚えていない。が、最大2回押せば入力したい文字には到達できたはずだ。大文字小文字の切り替えは、「*」だったかを押して行う。また、UPキーを押しながら数字を押せば、順方向に文字は移動し (A → B → C)、DOWNキーを押しながらは逆方向に文字が移動した (C → B → A) ようにも思うが、はっきりと覚えていない。

いずれにしても、文字入力は超便利で早かった。

 

日本に帰国して携帯を使い始めたが、文字入力が煩わしかった。同じキーを何回も押さなくてはならず、どうしても馴染めなかった。

携帯ショップの店員さんに、以前こんな入力方法で超便利だったんですけどと、T10sの方法を、もしかしたら実機を見せながら、説明して、こんな風に簡単に入力できる携帯はないですかねと聞いて回ったこともある。何言ってんだこのおっさん、みたいなあしらわれ方をされたこともあったが、そうやって入力できると便利ですねと言って、物分かりのよい応対をしてくれた店員さんもいた。が、サイドキーを押す機種はなかった。

もちろん2タッチ入力をマスターすればよかったし、逆トグルできる機種もあったようだが、どうにも馴染めなかった(2タッチ入力をマスターしようとしなかった怠慢といえばそうなのだが)。長いメールはPCメールを使うか、もし携帯から返送する必要がある場合は、PCで打って携帯に送ってから転送なんてしてた。

MOVAFOMAを1台ずつ経験した後だったろうか、次の機種に変更した。

 

シャープSH-03B。当時の携帯の中では画面は大きいほう。

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この携帯を選んだ理由は、前機種がシャープで操作が慣れてるからということもあったが、何よりもキーボード付きだから。スライドさせるとキーボードが出てくる。じゃーん。

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直接キーボードで入力できるようになり、入力ストレスはぐっと減った。

今はスマホQWERTY入力を使用している。でもスマホ画面の入力キーは小さく、触り間違いもよくある。また画面を不意に指が軽く触れてしまうだけで反応して、訂正しなければならないこともよくあることだ。

ところがこのSH-03Bのキーボードのキーは小さすぎないし、液晶タッチではなくキーを軽く押す方式なので、触っただけで間違って入力ということもない。今再び手にして押してみると、手に馴染み、とても使いやすい。官能を刺激する心地よさだ。いつまでもいつまでも触っていたい。

私の思いを容易に伝達したT10sSH-03B。私の愛した携帯たちである。

 

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