先日といってももう2か月近く前だが、メルボルンに関連してエスプレッソコーヒーの記事を書き、その中でスタバのキャラメルマキアートついてコメントした。
スタバの「キャラメルマキアート」は、カフェラテ + バニラシロップ + キャラメルシロップであり、ここで言う「マキアート」とは異なる。
参考: キャラメルマキアートとは - はてなキーワード
マキアートとは、「はてなキーワード」を引用すれば
「マッキアート」(=イタリア語で「染みのついた」の意で、エスプレッソにスプーン一杯のミルクを加えたもの)
である。エスプレッソの上にミルクを少し垂らしたもの。
マキアートと聞くとスタバのキャラメルマキアートを思い浮かべる向きも多いだろうから、注釈しておくことは悪くない。
しかしこのように書いてしまうと、スタバはマキアートという言葉を自分流にアレンジして使っているだけで、本来のマキアートがないように聞こえる。スタバの名誉のために補足するが、ちゃんとあるのである。というか、私も今回スタバのメニューを吟味して知ったのだが。。多分、店のカウンターに掲げているメニューにはなかったと思う。それで気づかなかった。
スターバックス・ホームページのメニュー
ここに、エスプレッソとして
- エスプレッソ
- エスプレッソ・マキアート
- エスプレッソ・コンパナ
が載っている。エスプレッソ・マキアート、あります。
このホームページのメニューは画像もきれいでわかりやすいが、しかし私も自分で試しに注文した記録を簡単にまとめておく。
まずエスプレッソのサイズ。ソロ (solo) 30 cc、ドッピオ (doppio ) 60 cc。
ソロ、ドッピオはイタリア語で、英語のシングル、ダブルのことだが、スタバではこのイタリア語の呼び方を採用してる。ちなみに、カプチーノやラテを注文するときのサイズであるショート、トールはそれぞれ 240 cc、350 cc。ドッピオでもショートの4分の1だ。(サイズはスタバの英語ページに記載があった。)
エスプレッソ・ドッピオ
私はエスプレッソを頼むときは (あまり機会はないが) シングルというかスタバでいうソロでは量がどうも少なく感じるので、大抵はダブル (ドッピオ) を注文する。それでもこれくらいの量。
エスプレッソ・マキアート
エスプレッソの上に、ミルクフォーム乗っている。「スプーン一杯のミルクを加えたもの」と上で引用したが、その意味からするとこの量は本来のマキアートの意味ではなくなるかもしれない。でも、このミルク量はまさに匙加減で、入れる人(店)の趣向に依るのだろう。
エスプレッソ・コンパナ
さらにエスプレッソ・コンパナというのがメニューにあるので、別の機会に注文した。コンパナはイタリア語で con panna、英語に置き換えると with cream。この場合、エスプレッソの上にホイップクリームを乗せたコーヒーのこと。ちなみに、パンナコッタというデザートがあるが、あれは panna cotta で、panna はクリームで、cotta は 英語では cooked、調理されたというクリームということ (たった今ネット調べ)。
見た目もおしゃれだし、ホイップクリームが苦いコーヒーを和らげて、これは好きになった。
ところで、エスプレッソ・コンパナを注文しようとしたとき、コンパナという単語が思い出せず、うろ覚えで口にしたのが「エスプレッソ・ドッピオ・パンコナ」。パンコナ!! コーヒーにパン粉を入れるんですか? きれいな女店員さんは「エスプレッソ・ドッピオ…?」と聞き返したが、不確かな私が小声で「パ…」と言おうとしたところで「コンパナ?」と言ってくれた。私は表情を変えず黙って頷き、「そう、今ちょっと言い間違えたけど知ってるよ、コンパナね」という感じでお金を差し出した。さすがスタバ、誰も何も表情を変えることなく淡々と1人の客の注文をさばいていったのだったが、ダサいオッサンが格好つけてお洒落メニューを注文しようとして言い間違える図となった私の中では、恥ずかしさのエスプレッソが噴出したのだった。
大切なので2回言うと、con = with、panna = whipped cream。With whipped cream だから con panna コンパナ。英語に多少心得があるお方は、con という接頭辞に with の意味があることはご承知かと思う。忘れたときは with whipped cream から con panna を思い出すことにしよう。