独男の雑記帳

60代コミュ障独身男(結婚歴なし)の存在していた記録

ホノルルマラソン2019 (5) 旅程、ホテルなど

油断してると前記事から間がぽっかり空いてしまう。実はホノルルマラソン記事がまだ続く。

 

2019年12月、ホノルルマラソン参加にあたってのハワイ旅行ではハワイアン航空を利用した。行きは羽田からハワイ島コナ空港乗り換えでホノルルへ。帰りはホノルルから羽田への直行便だった。

コナ空港はハワイ島の海岸べりにある小さな空港。若干料金が安いということでコナ経由にしたが、ハワイ島大自然を少しだけ感じられてよかった。コナ空港で入国審査となる。約12年ぶりのアメリカだった。

f:id:hidsgo:20200328202034j:plain

コナ空港駐車場。通過時間記録も兼ねて適当にシャッターを切ることは多く、そんな感じで撮っているが、でも海がすぐ先に見えて感じは出てると思う。

 

コナからホノルルへ。小っちゃい飛行機で、ハワイ諸島が飛行機の窓から見える。1時間くらいだがわくわくとして楽しかった。

f:id:hidsgo:20200328203638j:plain
直陸前に見えたホノルル。

 

ホノルルのダニエル・K・イノウエ空港からホテルにどうやって行くかは、初めてのハワイ訪問者として迷うところだ。なんだかタクシーではズルい気がしてシャトルバスを使うことにした。ハワイアン航空の予約サイトで、多分広告で表示されていた「シャトルバスを予約する」みたいなボタンをクリックして予約。

送られてきたメールによればBaggage Claimで待つようになっていたが、どの会社のシャトルか表示されてなくてわからない。予約時間になってもどこへ行っていいかわからず、表示されていた電話番号に電話しても通じない。どうしようかと思っていたところ、近くで自分の名前が呼ばれた。

Baggage ClaimにカウンターがあるRoberts Hawaii という、空港アクセスについて調べていたときに広告でよく見かけた会社だった。この会社のシャトルを予約していたらしい日本人が多く集まっている。次のバスに乗る人の名前を担当者が確認していたのだった。自分は苗字を呼ばれたがそれが本当に自分なのかわからない。そんな旨を伝えたところ、リストでフルネームを確認してくれて、確かに自分だった。このあたりの短いやり取りが無事に通じて、ハワイもなんとかなるかもとなんとなく安心した。

 

f:id:hidsgo:20200328204352j:plain

シャトルバス。空港のカウンターで一緒だった若いカップルを含む多くの日本人は別のシャトルに案内されていた。あっちはビーチ近くのラグジュアリーホテル組なのかなと思い、やや寂しい。しかし別にこちらのシャトルで問題があったわけでなく、無事自分のホテルに到着した。

空港で荷物を受け取ってからシャトルを待ち、さらにシャトルのところまで案内されてからシャトルが出発するまで時間があり、そして順番にホテルを回りながら自分のホテルに到着するため時間が相当かかる。次からはタクシーでいいかなと思う。

Baggage Claimといえばホノルル空港のBaggage Claimはカルーセルが大きな部屋にまとまっているわけでなく、たしか3部屋に分かれていた。うろうろ歩いているうち小さな表示を見つけて場所がわかったが、わからなかったらスタッフに聞くのが早い。

 

ホテル外観。

f:id:hidsgo:20200328205210j:plain
ホテルはアクア・オアシス。

f:id:hidsgo:20200328205500j:plain

ダブルベッドで、部屋は広い。

ワイキキ中心部でアクセスはよい、と言ってもワイキキは広くないから、どこのホテルでも不便はないですよね。

 

すぐ近くにはお土産物とバスの発着Tギャラリア (DFS)。ホテルのすぐ南側にはアロハステーキハウスという最近人気らしいステーキ屋がある。

www.alohasteakhousewaikiki.com

私は入らなかったが、ホノルルマラソンにゲスト出演したアンジャッシュ渡部さんやレスリングの吉田沙保里さんが店の入り口でロケしていたところに出くわしたのだった。

カラカウア通りに出ればロイヤルハワイアンセンターがあり、ここのフードコートは数回お世話になった。

f:id:hidsgo:20200328210509j:plain

ロイヤルハワイアンセンターのクリスマスツリー。

前にも掲載したパンケーキ。

 f:id:hidsgo:20200229100016j:plain

5段積み。この角度から見るとさほど大きくないようにみえるが、直径20cm近くあったろうか、写真などで見た感じより大きかった。すぐ 近くのIHOPで食したものだった。

tabelog.com

ハワイに来たらロミロミマッサージを体験したかった。ホノルルに着いてから日本語ガイドブックを見てこちらを予約。ホテルの斜め前というのがよかった。

alohahands.net

男性1人でもok。マラソン当日は予約する人は1年前から予約するらしく、直前予約は難しい。前後なら直前でも予約は取れるかもしれない。

 

こんな感じで、ひとりホノルルマラソン、ひとりハワイの数日を過ごしたのだった。私は別に1人が好きなわけでもなくいつも心苦しいのだが、こうして見るとずいぶん豪遊して楽しんでるように見える。ワープアなのに。

現在世界は新型コロナウイルス禍に苛まれている。およそ4か月前、世界が平和だったときの思い出である。

 

ホノルルマラソン2019 (4) ダイヤモンドヘッド登山

ホノルルマラソン記事の続き。

 

初めてのハワイでいろいろ観光もしたかったが、マラソンを走る縛りがあって遠出はできない。結局ワイキキのみの滞在で、唯一ワイキキの外へ出て観光したのがダイヤモンドヘッドだった。

 

ホノルルの風景というとこんな画像をよく見る。

f:id:hidsgo:20200308112330j:plain
ビーチの後ろの小高い山。標高233メートルのダイヤモンドヘッド (Diamond Head)。登山道も整備されているという。ここは行っておきたかった。

f:id:hidsgo:20200308170152j:plain
別の場所からダイヤモンドヘッドをズームアップ。

 

ダイヤモンドヘッドへの行き方としては、タクシー、トロリーバスザ・バス、歩きがあるが、トロリーバスにした。グリーンライントロリーバスを利用することになるが、ダイヤモンドヘッドまでの乗車券というものはなく、ピンクラインと一緒になった一日乗車券を買うことになる。25ドル。ちょっとためらう値段だが、片道15ドルくらいのタクシー往復よりは安いため、トロリーバスにした。ザ・バスは路線や乗降の仕方を調べるのが面倒だし、バス停から登山口まで少し歩くことになり、時間の都合上やめた。時間があればワイキキから歩くことさえ可能だが、マラソン2日前でそこまでする余裕はなかった。

 

ワイキキのTギャラリア (DFS) のバス乗り場から乗車。多くの日本人がツアーバスを待っている中で、グリーンライントロリーバスに乗るのは数人で日本人は私だけだった。

f:id:hidsgo:20200308112506j:plain
登山道入り口のバス停 Diamond Head Crater (Inside) に到着。楽しくガイドしながら乗せて来てくれたドライバーにチップを払い降りる。

グリーンラインだけど、バスはオレンジ色なんだよね。

f:id:hidsgo:20200308113022j:plain
駐車場を突っ切って登山口の方へ向かおうとしたら呼び止められた。最初にここで入場料を払う。1ドル。

f:id:hidsgo:20200308112929j:plain
登山口。

f:id:hidsgo:20200308113332j:plain
最初はこんな草原のような中を進む。

f:id:hidsgo:20200308154924j:plain
やがて岩場を登る。朝まで強い雨が降っていたので水たまりが残っている。

f:id:hidsgo:20200308155225j:plain
かなり登ったところで、展望台。

f:id:hidsgo:20200308155511j:plain
階段。

f:id:hidsgo:20200308155550j:plain
さらに階段。この急な階段を避ける迂回路もあるが、そちらは帰りに通る。

f:id:hidsgo:20200308155704j:plain
今度はらせん階段を登る。

f:id:hidsgo:20200308160755j:plain
外へ。太平洋が広がる。

f:id:hidsgo:20200308160827j:plain
山頂へ最後の登り。

 

そして山頂へ。

f:id:hidsgo:20200308160901j:plain
ホノルル市街を望む。すばらしい眺め。

手前の公園はホノルルマラソンのゴール地点のカピオラニ公園。白いテントが張られている。

f:id:hidsgo:20200308160955j:plain
もう少しテントをズームアップ。

 

ひとしきり山頂で時間を過ごした後、下山する。

f:id:hidsgo:20200308161137j:plain
さきほどの階段を降りていく。

f:id:hidsgo:20200308161305j:plain
ダイヤモンドヘッドは火山噴火の噴出物がリング状に堆積したタフリング (tuff ring) と呼ばれる構造になっている。カルデラみたいだがカルデラとは成り立ちが違う(google先生に教えてもらった にわか知識。)

f:id:hidsgo:20200308161451j:plain
灯台も眼下に。

 

帰りは迂回路で、らせん階段と長い急階段を通らない。

写真を撮りながら相当ゆっくりの登山だったが、1時間半で駐車場に戻って来た。

f:id:hidsgo:20200308161551j:plain
グアバ・スムージー。5ドル。

f:id:hidsgo:20200308161643j:plain
ビジターセンターにはいろいろなお土産グッズも売っている。

f:id:hidsgo:20200308161727j:plain
キティちゃんグッズがたくさんあった。キティちゃんバッグとかも。

f:id:hidsgo:20200308161804j:plain
かわいくないですか? 買っちゃいました。ちなみに Lēʻahi (レアヒ) はハワイ語によるこの山の名前です。

 

f:id:hidsgo:20200308162429j:plain
最後にもう一度、駐車場のバス停近くからダイヤモンドヘッドを望む。

 

再びグリーンライントロリーバスに乗る。なんと来たときのバスと同じドライバーさんだった。

ダイヤモンドヘッドからカハラモールへの途中。Kahala Lookoutのバス停だと思う。ドライバーが「バスを降りて写真を撮っていいよ」と言うので、降りてパチリ。

f:id:hidsgo:20200308162735j:plain
手前の住宅地がカハラ地区のはず。マラソンコースはカハラ地区を通りその先の海岸近くの道路を走る。 

バスはカハラモールに寄ったあと、ダイヤモンドヘッド付近のモンサラット通りを経て、ワイキキへ戻ったのだった。

 

以上、ホノルルマラソン2日前金曜日のダイヤモンドヘッド観光。この日の夜はアロマフライデーナイト、土曜にカラカウア・メリーマイル、そして日曜のホノルルマラソンへと続いたのであった。

 

ホノルルマラソン2019 (3) マラソン前後イベント

ホノルルマラソンは日曜早朝に開催。その前後にはいくつかのイベントがある。

金曜夜:アロハフライデーナイト (Aloha Friday Night)
土曜朝:カラカウア メリーマイル (Kalakaua Merrie Mile)
日曜 :ホノルルマラソン (Honolulu Marathon)
月曜 :フィニッシャーマンデー (Finisher Monday)

私は全部に参加した。これら前後イベントについて簡単にメモ。

(1) アロハフライデーナイト (Aloha Friday Night)

金曜夜5時半から8時頃まで、ナンバープレート受け取り会場でもあったハワイ・コンベンションセンターで開催されるパーティ イベント。マラソンの参加申し込みwebページから同時に申し込める。パーティが苦手なコミュ障の私は、参加するかどうかよほど迷った。立食パーティで壁の花 (壁のハゲ?) になったらどうしよう。しかしせっかくホノルルへ行くんだからと申し込んだ。でもずっと心配してた。

 

ご安心ください。アロハフライデーナイトは椅子に座ってステージショーを楽しむイベントです。知らない人としゃべらなくても楽しめます。もちろん誰かとお知り合いになれればすばらしいし、少なくとも周りの人とちょっと声を掛け合うのはいいかも。私はそんなことも滅多にしないんですが。。

お弁当 (サンドイッチ) とソフトドリンクは支給される (それなりに高い参加料を払う)。司会はハワイ在住のフリーアナウンサー瀬川慶さん

 

f:id:hidsgo:20200303220302j:plain
フラダンス。参加者みんなが席から立ち上がり一緒に軽く手足を動かすコーナーがあり会場が和む。私の隣はおじさんグループだったが、しっかり踊っていた。

 

f:id:hidsgo:20200303220331j:plain
ゲストランナーの楽しいトークショー
TBSアナウンサー・日々麻音子さん、アンジャッシュ・渡部健さん、女優・平祐奈さん。平さんはサッカー長友選手の嫁、平愛梨さんの妹さんと説明されたほうがわかった気になる。全員初マラソン

ちなみに本番マラソンでは、渡部さんと平さんは5時間20分台でゴール。私は2人を前半で一度追い抜いたが、いつの間にか追い抜かれていた。日々さんは苦しくも6時間少しでゴールされたようだった。

なおアロハフライデーナイトには出席せず名前だけ紹介があったが、レスリングの吉田沙保里さんが渡部さんやランナーの応援として参加し、エイドでドリンクを渡していた。

 

f:id:hidsgo:20200303011427j:plain
19時半頃から大会オフィシャルアーティストであるサンプラザ中野くんパッパラー河合のコンサート。私は次の日(土曜日)の朝、カラカウア・メリーランを走るため早く寝たくて、中座してホテルに戻った。会場はその後「Runner」で大盛り上がりしたようだ。

というわけで、アロハフライデーナイトはホノルルマラソンに向けて高揚感を熱く高めるイベントだった。ただし会場は冷えるので上着か何か羽織るものを持っていこう。

 

(2) カラカウア メリーマイル (Kalakaua Merrie Mile)

 ホノルルマラソン前日の土曜朝、カラカウア メリーマイルが開催される。ホノルル動物園前からワイキキ中心部方向へカラカウア通りを途中折り返して1マイル (約1.6 km) 走る。

1.6 kmなので負担は少なく、マラソンの準備体操みたいな感じで参加した。

 

f:id:hidsgo:20200303100328j:plain
スタートは午前7時だが、早く着いた。ワイキキビーチ方面を眺める。

 

f:id:hidsgo:20200303100356j:plain
スタート直前。

 

f:id:hidsgo:20200303100446j:plain
復路走行中。

 

f:id:hidsgo:20200303100529j:plain
ゴール。タイムは9分弱。1マイルということで、㌔5分半くらいのスピートだった。ゆっくり走る人も多く、最終ランナーは30分以上かかっている。年齢制限がないため、ベビーカーに乗った子供もナンバープレートをつけ、押して歩く夫婦とともに参加していた。

 

f:id:hidsgo:20200303100625j:plain
メダル。

 

f:id:hidsgo:20200303100651j:plain
参加賞。

 

f:id:hidsgo:20200303100601j:plain
ビーチもだいぶ明るくなった。

 

一般参加者のレースが終わったあと、エリートランナーが同じコースを走るイベントがあった。世界最速のランナーが同じコースを走ります!と盛んにアナウンスしていたので、コース脇に残って見ることにした。

女子エリートランナーが最初にスタートし、少し遅れて男子エリートランナーがスタートする設定。

 

f:id:hidsgo:20200303100722j:plain
最初にスタートした女子ランナーたち。

 

f:id:hidsgo:20200303100819j:plain
ゴール手前。先頭は男子ランナー。速い。この画像では見にくいが、後方に女子先頭ランナーが見える。

あとで調べたが、トップはケニアエドワード・チェセレク (Edward Cheserek) という選手だった。マラソンではなく中距離の選手かもしれない。

 

(3) フィニッシャーマンデー (Finisher Monday)

ホノルルマラソンの翌日の月曜日は、フィニッシャーマンデーが開催され、完走証を受け取ることが出来る。記念撮影してくれるブースもあるから、フィニッシャーTシャツを着てメダルも持参するのがいい。記念グッズの販売もしている。

 

凄いと思ったのは、マラソンで男子1位、女子1位になったエリートランナーが完走証にサインして一緒に記念撮影してくれるコーナー。2019年は男子1位のエキル選手と女子1位のムキウリ選手。無料です。凄すぎませんか?

 

日曜日のマラソン後や月曜日にフィニッシャーTシャツを着てホノルルの街を歩いていると、通りすがりに「Congratulations!」と声をかけられることがある。最初はびっくりして言葉が出て来なかった。そういうこともあるとわかった後は、にっこりして「Thank you!」と返すことが出来た。頻繁ではないけどたまに言われるから、心に余裕を持って過ごそう。

 

ホノルルマラソン2019 今さらレポ (2) も少し詳しく

ホノルルマラソン2019について、前回の背景とあらまし記事に続いて、前半までの画像とともにもう少し詳しく語る。一部前記事と内容と画像が被る。

 

ホノルルマラソンは夜明け前の午前5時スタート。この時間に体調を合わせられるか不安だった。前夜は午後8時就寝、そして午前1時に起床。ぐっすり眠れたのが2時間くらいであとはうつらうつらの感じ。でも体調は大丈夫そうだった。朝食は前日ワイキキのセブンイレブンで買ったおにぎり。

 

午前3時半ホテル発。スタート地点に更衣室や荷物預かりはないので、走る格好でホテルから歩いて行く。なお、ワイキキ東側、動物園に近いホテルの人は動物園前からシャトルバスが出るそうだ。

f:id:hidsgo:20200228231417j:plain
ランナーたちがぞろぞろと歩いて行く。

レース前のこんな情景を描写しているのは、スタート地点までどうやって行くのだろうとか、荷物預かりはないけどどうするのだろうとか、ホノルルマラソンに参加しようと決めた当初はすぐにわからなかったから。1人で参加しようとして情報収集してる人の参考になれば。

 

f:id:hidsgo:20200228231712j:plain
エイドステーションも設営中。エイドは水とゲータレードを提供してくれる。暑さのため食べ物は提供しないとのことで、自分のポーチはエナジージェルなどのサプリで膨れている。

スタート地点まで肌寒さを避けるため100円ショップのカッパを羽織って行くといいという意見もあって、着ている人も ちらほらいた (上の写真右下隅の人)。私も用意していたが雨は降っておらず寒くもなく、ランニングウェアだけで大丈夫だった。ただ風が少しあるから着て行くのもいいだろう。

 

f:id:hidsgo:20200228231918j:plain
ホテルを出てから30分ほどでスタート地点のアラモアナ・ショッピングセンター前に到着。

 

f:id:hidsgo:20200229005024j:plain
スタートゲートを見ておく。公園にトイレが設営されていて、小用を済ます。トイレは日本の大会同様、数はあるが参加者も多いわけで、かなり (15分くらい?) 並ぶ。

 

f:id:hidsgo:20200229005103j:plain
午前5時スタート。これはスタート2分後くらい、スタートラインまで のそのそ歩いているところ。ホノルルマラソンネットタイムが公式記録なので、スタートラインまでの時間は気にしなくていい。スタートラインを越えたところから、みな軽く走り始める。
 

f:id:hidsgo:20200229005546j:plain
全然うまく撮れてないが、花火。スタート時に花火があがるというので、みんな号砲前にカメラ(スマホ)を手に待ち構えていたのだが、花火は6,7分遅れてからだった。

スタート直後は混雑でスピードは上げられないし、花火を立ち止まって撮影している人も多い。しかしそれに加えて、スタートから歩いてゴールを目指す人も多いみたいだ。

 

f:id:hidsgo:20200229010100j:plain
きれいなクリスマスツリー。あとから調べて4km地点、市庁舎前と知る。

 

f:id:hidsgo:20200229010231j:plain
ダイヤモンド・ヘッド辺りでやっと空が白み始める。

 

f:id:hidsgo:20200229010314j:plain
サンライズ

 

f:id:hidsgo:20200229010739j:plain
15km過ぎの下り(だったと思う)。特にここが景色がいいとかではなく、コースのあちこちでシャッターを切っている。今回は日中の写真がこれだけになろうとは。

この後不覚にもスマホがバッテリー切れとなってしまったのだ。素晴らしい景色にいくつも出会っただけに残念だった。

 

30kmあたりからかなり苦しく、ときどき道路わきでしゃがんだり、少し歩いたりしていた。ツアーの旗をつけたペースメーカーについていった区間もあるが、やはりペースメーカーについて走るとちょっと楽だった (やがて脱落したが)。

5時間36分でゴール。 ホノルル、走ったよ。

 

f:id:hidsgo:20200227213246j:plain
メダルとフィニッシャーTシャツ。

f:id:hidsgo:20200229012106j:plain
購入したタオル。

 

ゴールしたらレイとメダルをかけてもらえる。Tシャツは少し離れたところで受け取るので、忘れずにもらって帰ろう。ツアーの人は各ツアーのブースでいろいろサービスが受けられるようだった。おひとりさまはTシャツをもらえばひとまずホノルルマラソンは終わり。

仲間と楽しくしている人たちを見ていると、ひとりホノルルマラソンは寂しいなと感じた。もっとも日本のマラソン大会でも私は1人参加で、ゴール後に誰かと親しく話すことなく帰ることが多い。それを思うといつものマラソン大会と同じなのだった。

今回はタオルを買ったデサント・ブースの人と、写真を撮ってくれたオールスポーツの人と少しお話した (というかゴール地点のカピオラニ公園はどこに何があるかわかりにくく、Tシャツはどこでもらうか教えてもらい、暑いですねとか、この後はどんなイベントがあるかとか、話したのだった)。

 

かくして私のひとりホノルルマラソンは無事終了した。思った以上に辛かったが無事ゴールに辿り着いた。マラソン以前に、初ハワイ、初ホノルルマラソン、ひとりで情報収集してひとりで参加だったので、ちゃんと入国してホテルに到着し、当日スタート地点に立つことが出来るかを心配したが、問題なかった。ミッションコンプリート。

 

ホノルルマラソン2019 今さらレポ (1) あらまし

昨年12月にホノルルマラソンを走った。もう3か月近く経ち、現在日本は新型コロナウイルスの影響でマラソン大会が続々中止になるという、3か月前は誰も想像しなかった状況になっている。私も4月の大会にエントリーしてるが開催は微妙だ。この状況がどうなるかわからないが、まずは昨年のホノルルの詳細を忘れてしまわないうちに書き留めておきたい。

 

昨年の大会は私にとって初めてのホノルルマラソン、それ以前に人生59年目にして初めてのハワイだった。還暦前に一度ハワイとホノルルマラソンを体験しておきたいという動機から参加を決めた。ホノルルマラソン・ツアーはいくつかあるが、自分は個人参加。つまり航空券、ホテルはそれぞれネットから自分で申し込み、一緒に行くパートナーや友達もいないため、出発から帰国まで1人で過ごした。

f:id:hidsgo:20200229094711j:plain
ホノルルのビーチ (マラソンコースではないです…)

 

行程やホノルル観光については別記事にするとして、ここではマラソンについて。

今回のホノルルは、私が最初にフルマラソンを走ってから10年目にして11回目のフルマラソンだった。途中フルマラソンを走らなかった5年間があるものの、11回目ということで完走は出来るだろうとは思ったが、走り込んでいないためタイムは期待しなかった。11月の横浜マラソンで5時間10分台だったので、同程度ならば上々という見込みで臨んだ。

 

結果は5時間36分。それまで最も遅かった記録5時間27分を下回った。しかしホノルルを走ったという満足感と、あとで述べるようにホノルルはみんなすごくゆっくり走るので、悪い記録と感じられない。

 

華やかなイメージのホノルルマラソンだが、コースや環境面ではタフな大会といえる。

まず暑い。当日ホノルルの気温は最低20℃、最高28℃。日陰が少なく体感はもうちょっと暑い感じ。また日焼け止めを含んだ汗が目に入り、目がずっと痛かった。さらに眩しい。日が昇った後は太陽の位置が低く、前を向くと太陽が目に入るため下を向いて走った区間があった。起伏もある。ダイヤモンド・ヘッド付近は坂道、その他にも起伏がところどころあり、急坂ではないにしてもマラソンではなかなかきつい。

今回時間がかかった他の要因としてトイレがある。トイレに2回行き、合計で15分くらい費やしてしまった。カーボローディングということで前日に食べ過ぎて、体内にまだ残っていたようだ。一度トイレに腰を降ろしたら休んでいたくて長めに座っていたということもあるが。食べ過ぎた理由には、アメリカの1皿はデカ盛りで、量を見誤ったことがなくもない。。

f:id:hidsgo:20200229100016j:plain
前日のランチ。

 

タフなコースではあるが、そこはもちろんホノルルマラソン。海外マラソンであり、ハワイを走る歓びは大きい。ダイヤモンド・ヘッドを過ぎる頃に空が白み始め、ホノルルの高級住宅街エリアを走り抜け、絶景に出会う体験はすばらしい。

f:id:hidsgo:20200229100115j:plain
コース途中のとある風景。

 

ホノルルマラソンで特筆すべきは、ランナーがゆっくり走ること。私は5時間半という記録だったが、順位は半分より前。日本ならどの大会でも後ろのほうの順位になるから、これは驚き。実際、ホノルルではスタートから歩いている人が結構いる。制限時間なしで参加者の半分が初マラソンという大会で、年配の方も多い。歩いてもいいからゆっくりゴールを目指す大会といえる。

f:id:hidsgo:20200227213246j:plain
フィニッシャーTシャツとメダル。

 

走りながらの写真とともに語れるといいのだが、実はコース前半でスマホのバッテリーが切れてしまい、後半のホノルル郊外の魅力ある景観やゴールの写真が撮れず残念だった。次記事にスタート前から前半の写真を載せたい。

 

NHKテキスト英語力測定テスト2020

NHKテキスト「英語力測定テスト2020」というのをやってみた。ネットでたまたま見かけ、それほど時間はかからなさそうなのでやってみた。

NHK英語番組を紹介するためのもので、毎年やってるね。前にもやった記憶がある。

eigoryoku.nhk-book.co.jp

「基礎レベル」と「応用レベル」の2種類があり、両方やってみた。

 

「基礎レベル」の結果。

f:id:hidsgo:20200222220138j:plain

15問全問正解出来た。久しぶりの英語のテストということで、ちょっと緊張した。と言っても、朝布団の中でやったんだけど。。

「基礎レベル」得点分布はこんなふう。

f:id:hidsgo:20200222220517j:plain

スマホ画面のスクショだが、挑戦人数は今朝の時点の人数。「基礎レベル」は CEFR の B1~A0レベルに対応。このテストでは2問間違いの人が人数的には最も多い。

 

続いて「応用レベル」。

f:id:hidsgo:20200222221209j:plain

15問全問正解できた。よかった。

得点分布はこのように。

f:id:hidsgo:20200222221439j:plain

「応用レベル」は CEFRの C1からA2に対応で、テスト挑戦者の中では110点が最頻値とのこと。

 

C1レベルといえば、英検1級もTOEIC高得点もC1レベル。(英検もTOEICもC2レベルは測れない。)このNHKの簡易レベルチェックでも150点はC1とはいうけれど、でも問題は英検やTOEICよりやさしい。長文はないし引っかけもない。慣用句とか知らなくても、他の選択肢の消去法、または前後関係でわかる。リスニングはすごくきれいなはっきりした発音で、スピードもゆっくり。だからC1判定は多分かなり甘めだろう。

 

もちろんこのテストの目的は正確な英語力測定ではなく、あくまでNHKの英語講座のプロモーションのためのお遊び。私は今NHKの講座を視聴しているわけではなく、来年度も特に継続的に視聴することはないだろう。それでも英語力の向上はいつも望んでいて、CEFRでいえば、C2レベルを目指すというのがいつも念頭にある。そのための模索は続ける。

 

オックスフォード・コンマ (Oxford comma)

英語のオックスフォード・コンマ (Oxford comma) というものを最近知った。オックスフォード・コンマとは、3個以上の並列表記において最後の項目の前の and や or の前に付けるコンマのこと。つまり

A, B, C, and D

と書いたときの and の前のコンマがオックスフォード・コンマと呼ばれる。文意の明瞭化のためにコンマを付けるべきという意見がある一方で、やたらとコンマをつけなくてもいいという意見もある。ちなみにオックスフォード・コンマを入れないと、下の表記になる。

A, B, C and D

 

オックスフォード・コンマを付けないと意味が曖昧になる場合としてよく例に出されるのは、次のような文。まずコンマがある場合。

I talked with my parents, Dave, and Claire.

「私は両親とデイヴとクレアと話した。」私は両親2人とデイヴとクレアの4人と話をしたことになる。しかしこの文で and の前のコンマがない場合は、

I talked with my parents, Dave and Claire.

「私は両親であるデイヴとクレアと話した。」と、両親2人だけと話した意味にも取れる。もし4人と話したことを明確に伝えるには、and の前にコンマを入れる必要がある。

 

オックスフォード・コンマと呼ばれる由来は、オックスフォード大学出版 (OUP; Oxford Univeristy Press)  が並列表記でコンマを使用することを指針としているから。シリアル・コンマ (serial comma) とも呼ばれる。

 

私は並列表記の最後の項目前にコンマを入れるかどうかという問題があることは承知していたが (下述するように私はコンマ入れない派)、このコンマがオックスフォード・コンマと呼ばれることをつい最近のニュースで知ったのだった。

そのニュースはこちら。イギリスのブレグジット (Brexit) を記念して50ペンス硬貨が発行されたが、硬貨に刻印されている文にオックスフォード・コンマが欠けているとして、ある作家が硬貨を拒否を表明した。

www.telegraph.co.uk

こちらがそのコインの画像。(画像はイギリス造幣局サイトでスクリーンショットしたもの。)

f:id:hidsgo:20200201012443j:plain

Peace, prosperity and friendship with all nations

と刻印されている。

ちなみにその下には Brexit の日付、2020年1月31日が刻印されている。エリザベス女王肖像側の刻印は、ELIZABETH II・D・G・REG・F・D・50 PENCE・2020・であり、D. G. REG. はラテン語の Dei Gratia Regina (英語訳 By the Grace of God, Queen)、F. D. はラテン語 Fidei Defensatrix (英語訳 Defender of the Faith) という意味らしいです (by Google先生)。

 

問題の文、Peace, prosperity and friendship with all nations について、作家のフィリップ・プルマン氏 (Philip Pullman) が、ブレグジット50ペンス硬貨にはオックスフォード・コンマがないから教養人は拒否すべしとツイートした。つまり、and friendship の前にコンマがないのは不適切だという主張だ。賛同した人も多い一方で、誤解や曖昧さを生じない場合はオックスフォード・コンマを入れる必要はない、コンマを入れないのは間違いとする主張は間違いだなど、コンマ不要派の反対も相次いだ。

イギリスはEU離脱を問う国民投票以来3年半に渡りブレグジットか否かで侃々諤々の議論が続いたが、ブレグジット直前にコンマを巡りまたも国家を二分する議論が沸き起こったと報道されたのだった。なお造幣局は、この場合はコンマなしで意味が伝えられると判断した旨コメントしている (上記引用テレグラフ記事)。

たかがコンマではあるけれど、こんな論争が好きな向きは多いだろう。

 

自分はこの位置にはコンマを入れずに書くことが多い。ずっと昔、高校や大学くらいではコンマの付け方は意識してなかったと思う。年を取ってからイギリスの英語学校に滞在したときに、並列表記の最後のコンマは付けなくていいと指摘され、その時から意識したような気がする (はっきり覚えてないが)。オックスフォード・コンマ不要派の人たちが言うように、毎度毎度オックスフォード・コンマを付けるとやたらコンマが多くなってぶつ切り感が出てしまう。誤解を生じる場合には入れればよく、そうでなければ入れなくていい。だからといってオックスフォード・コンマ必要派を否定するものでもなく、大切なのは自分の文章の中で consistent な (首尾一貫した) 使い方をすること、という立場だった。

ただし仕事で英文をネイティブにチェックしてもらうときに、必ずオックスフォード・コンマを入れる修正をする人がいて、その人にチェックしてもらうときはあらかじめコンマを入れるようになった。まあ技術文書であればオックスフォード・コンマを入れておいたほうが無難であろう。状況に従い使い分けていく。

 

今回ネットを検索してわかったが、オックスフォード・コンマは3年前にネットでひとしきり話題になったようだ。コンマが単に文のスタイルだけの問題ではなく、賃金の支払いに及んだ事例だ。ネットに記事は多数あるが、とても興味深いのでまとめておきたい。

アメリカ・メイン州の乳製品を配送するトラック運転手が超過勤務手当を求めて会社を訴えた。会社は州法に基づいて超過勤務手当を支払わなかった。州法の条文では以下の業務は超過勤務手当の支払対象にならないとしている。

The canning, processing, preserving, freezing, drying, marketing, storing, packing for shipment or distribution of:
(1) Agricultural produce;
(2) Meat and fish products; and
(3) Perishable foods.

もし or distribution の前にコンマがあれば、

{packing for shipment}, or {distribution} of :

となり (意味区分のため波括弧を挿入)、発送のための梱包 (packing for shipment) と配送 (distribution) 作業それぞれは超過勤務手当の対象ではなくなる。つまり後者であるトラック運転手に手当は支払われない。

ところが実際の条文にはコンマがないため、

paking {for shipment or distribution} of:

というように、発送または配送のための梱包作業 (packing) が手当支払い対象外であり、梱包作業をしないトラック運転手には手当を支払わなければならないと解釈することが出来る。2017年の判決で裁判所は条文の曖昧さを認め、トラック運転手に500万ドル (!) が支払われることとなった。

なお裁判で運転手側が指摘していることだが、この条文にはコンマ以外にも曖昧となる要因がある。もし distribution (配送) を他の作業つまり、canning (缶詰め), processing (加工), …, packing (梱包) と同列に手当対象外とみなしたいならば、名詞の distribution ではなく、他の項目のように distributing と動名詞にするのが自然だろう。distribution という名詞ではむしろ shipment と対等で、paking for {shipment or distribution} と解釈しがちで、運転手側有利となる。

州の法令はその後以下のように改定されたという。

The canning; processing; preserving; freezing; drying; marketing; storing; packing for shipment; or distributing of:
(1) Agricultural produce;
(2) Meat and fish products; and
(3) Perishable foods.

セミコロンでばっちり区切りが入れられましたと。

[参考記事] 
Oxford Comma Dispute Is Settled as Maine Drivers Get $5 Million - The New York Times
A Few Words About That Ten-Million-Dollar Serial Comma | The New Yorker
法律にコンマがなくて勝訴、残業認められる! 英語圏注目「オックスフォード・コンマ」裁判 | NewSphere

 

最後にオックスフォード・コンマ必ずしも必要ではない派としてまとめておくと、オックスフォード・コンマは意味を明確にする必要がある場合は挿入する必要があるが、いつも必ず必要というわけではない。大切なのは文章の中で consistent な使い方をするということだ。