独男の雑記帳

60代コミュ障独身男(結婚歴なし)の存在していた記録

G7コーンウォールサミット (Cornwall Summit) の場所

今月11日から13日までイギリスでG7サミットが開催された。昨年はコロナ禍などでサミットは開催されず、2年ぶりの開催だった。(6月末になりサミットも忘れ去られそうな頃にあわてて記事を書いている…)

場所はイギリスのコーンウォール (Cornwall)。したがって今回のサミットはG7コーンウォール・サミットとも呼ばれる。ニュースではもっぱら「イギリスのコーンウォールで開催されているG7先進7ヵ国首脳会議に出席している菅首相は…」などと伝えられた。

しかし。ひと口にコーンウォールといっても広い。

私は旅行で一度訪れて多少知っていることもあり、ニュースを見ていて、コーンウォールのどこ?? と思うことがあった。

そこで今回のサミットの主要場所とニュースに現れた場所を、メモ代わりに記録しておく。

 

コーンウォールはイギリス南西部に突き出た半島の先端部分を占める州 (County)。(*1)

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面積3,563㎢、人口57万人。日本でいえば鳥取県が面積3,507㎢、人口57万人なので、広さや人の込み具合は鳥取県を思い浮かべればいいかもしれない。鳥取県でイベントが開催されたと聞いたら、鳥取県のどこ?と思うだろう。同様にコーンウォールでサミット開催なら、コーンウォールのどこ?となるわけだ。

ちなみにイギリスの中でのコーンウォールのイメージは、海に囲まれ海の幸がおいしく自然が美しい地方。イングランド中心部の喧噪から切り離されて、旅行先として、また引退してゆっくり住んでみたい場所としても人気がある。

 

この記事で言及した場所を下の地図に示す。 (地図はgoogle mapをベースにした画像ファイル。コーンウォール左のほう3分の2くらいの範囲。)

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(1)~(3)部分の拡大図を示す。

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(1) カービスベイ・ホテル (Carbis Bay Hotel)

今回のサミットのメイン会場。美しいカービスベイ・ビーチ (Carbis Bay Beach) に面したホテル。(*2)

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www.carbisbayhotel.co.uk

海が窓の外すぐに見える部屋での会議は、このホテルだ。(*3)

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各国首脳のビーチでの記念撮影がよく報道されたが、ホテル前のビーチ。(*3)

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Google map ストリートビューで同じ方向を見てみる。

https://goo.gl/maps/tNGExRZrXWSCBFxt9

 

(2) トレゲンナ城 (Tregenna Castle)

カービスベイ・ホテルから1Kmほどのところの丘の上にあり、周辺が見渡せる。(*4)

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www.tregenna-castle.co.uk

トレゲンナ城は各国首脳の宿泊場所という記事があった。

G7サミットが行われるホテルの評価は今ひとつ…会議室の建築で苦情も | Business Insider Japan

実際にバイデン大統領は最高級の西ウイングの部屋だったらしい。このデイリーメールの記事によれば、ジョンソン首相はカ-ビスベイ・ホテル滞在とある。

Biden's Cornish West Wing: US president and G7 leaders hole up in £200-a-night castle hotel | Daily Mail Online

菅首相は首相動静ではカービスベイ・ホテル宿泊と発表されていた。トレゲンナ城をカービスベイ・ホテルに含めての発表かもしれないし、移動せずカービスベイ・ホテルに宿泊だったのかもしれない。

 

こちらはNHKニュースから。記者らしき人たちがお城に入っていく様子。(*5)

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またこちらのNHKニュースの場面で、向井支局長が立っているのはトレゲンナ城だろう。背景の芝生、左後方のコテージ、そして遠景にセント・アイブス (St. Ives) という構図は、トレゲンナ城だ。バルコニーと手すりがお城のどこかわからないが。(*6)

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似ている構図をストリートビューで見るとこんな感じ。

https://goo.gl/maps/u7taV35M9WBuKyFW7

 

BBC記者が食事をしていたら散策中のバイデン大統領に出くわしたという記事があったが、建物の様子からトレゲンナ城だ。

When the US president sits at your table in the bar - BBC News

お城は首脳会議がカービスベイ・ホテルで開かれている時の、記者たちの待機場所だったのかもしれない。

 

(3) セント・アイブス (St. Ives)

セント・アイブスはカービスベイやトレゲンナ城と隣接している。というかこのあたりはセント・アイブスという町 (Town Council) の行政下だ。

セイン・アイブスにはテイト・セント・アイブス (美術館) があり、訪れる観光客も多い。また日本にゆかりのある陶芸家バーナード・リーチが過ごした町としても知られる。私も訪れたことがある。しかし今回のサミットでは、この観光スポットへの訪問はなかったようだ。

サミット前にビーチで抗議のパレートが行われていた報道はあったものの、直接の舞台ではなかったセント・アイブスをここに含めたのは、次のNHKのニュース画像のためだ。(*7)

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 「サミットは今日が2日目の討議です」と言って映し出されたこの場所。右手前の白い建物はカービスベイ・ホテルではない。どこなのだろう? 実はこれはセント・アイブス・ヘッド (正しくは The Islandという名称) からの風景で、南南東方向にカービス・ベイのほうを臨んでいる (上記地図拡大図で、3番に立ち1番方向を見ている)。

ストリートビュー

https://goo.gl/maps/aeVXFYyuczvrg9zM6

手前のビーチはポースグウィデン・ビーチ (Porthgwidden Beach) で、中央左奥に見える白いビーチがカービスベイ・ビーチだと思う。

 

(4) エデン・プロジェクト (Eden Project)

ひとことでいえば巨大植物園。巨大温室の中に様々な生態系を実現している。2001年開園。エコとか持続可能性を考えるにはふさわしい場所だろう。サミット主会場のカービスベイ・ホテルからは、直線距離で55kmくらい東側に位置する。

www.edenproject.com

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(*8)

記念撮影のときの女王とジョンソン首相のやりとりがおもしろかった。

The Queen: Are you supposed to be looking as if you’re enjoying yourself?

PM Boris Johnson: Yes, definitely. We have been enjoying ourselves, in spite of appearances.

女王「楽しそうにすべきなんですか?」

ジョンソン首相「ええ、もちろんです。実はみんな楽しんでいるんです。見た目はともかく。」

 

日本語訳つき動画

www.bbc.com

be supposed to は「~することになっている」という意味で、比較的よく使われますね。

 

(5) ミナック・シアター (Minack Theatre)

海岸沿いの岩場に作られた野外劇場。

www.minack.com

今回ファーストレディーたちがここを訪れた。下の画像 (左: ジョンソン首相夫人、右: バイデン大統領夫人)(*9) には映っていないが、菅首相夫人も訪れている。

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私は20年前に訪れた。その時の写真。何かお芝居の練習をしているところらしかった。

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20年前も今も変わってないね。こんな場所に劇場を作るなんて、さすがシェークスピアの国、芝居好きのイギリス人、と思ったものだが、劇場の原型は1930年代にこの地に住んだ Rowena Cade という女性により作られたというから、その歴史と女性の情熱に驚かされる。

 

(6) ファルマス (Falmouth)

コーンウォール南岸の港町。今回のサミットでは、ファルマスにあるコーンウォール立海事博物館 (National Maritime Museum Cornwall) がプレスセンターとして使われた。北岸のカービスベイ・ホテルからは直線距離で30kmのところで、なんとなく不便な気はするが。

とは言え、NHKニュースで支局長がリポートしたこの場面はファルマスで、海事博物館の後ろ辺りではないかと思う。(*7)

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(7) ニューキー (Newquay)

コーンウォール北岸の街。美しいビーチで知られ、シーズンは海水浴客やサーファーで賑わう。今回のサミットでは、各国首脳はニューキー郊外のコーンウォール空港からコーンウォールにアクセスした。

 

サミット期間中、NHK長内記者はニューキーから連日レポートした。(*7)

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場所はアトランティック・ホテル・ニューキー (Atlantic Hoel Newquay) の前あたり。背景はトーワン・ヘッド (Towan Head)。

ストリートビューで見るとこんな感じだ。

https://goo.gl/maps/RyYDubFDZWXr5NGQA

 

菅首相もサミットを終え帰国する前に、同じ場所で日本記者と会見した。(*10)

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首相の左側にぼんやりと見える白い小屋は、トーワン・ヘッドの先、上の長内記者画像では右端を少し越えたあたりに位置する。

ストリートビュー

https://goo.gl/maps/MQhr4c77BpP657MB8

サミット期間中、NHKはアトランティックホテルを基地として使用していたのかもしれない。

 

さて時間的には戻るが、サミット開催直前に、「ワクチンを分かち合おう、ワクチンの特許をなくせ」という抗議のメッセージとともに、G7首脳たちがビーチに描かれた報道がなされた。(*6)

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これはニューキーのウォーターゲート・ビーチ (Watergate Beach) らしい。

G7 signs of protest in Cornwall – in pictures | World news | The Guardian

ストリートビューで見て、背景は一致する。実際はこのストリートビューのポイントよりもう少し奥に描かれたのだろう。

https://goo.gl/maps/WNBnvzpzdu6UhdhU8

ここでNHKの開催直前のニュース画像を出したのは、実は次のポーツレス (Portreath) の話題につなげるため。

 

(8) ポーツレス (Portreath)

6月11日金曜日NHKニュースウォッチ9は、とあるビーチの映像を映し出し、「こちら間もなくG7サミットが開かれるイギリスのリゾート地、コーンウォールです」と和久田アナが述べて始まった。(*6)

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すぐに画面が切り替わり、1つ上のG7首脳がビーチに描かれている映像に変わった。見ている人は何となく、最初に映し出されたビーチに抗議の絵が描かれたと思ったかもしれない。しかしこれは絵が描かれたウォーターゲート・ビーチではない。またサミット主会場のカービスベイや、主会場近くのセント・アイブスのビーチでもない。

私は最初これがどこなのかわからなかったが、なんとか探し当てた。ポーツレス・ビーチ (Portreath Beach) だ。

https://goo.gl/maps/NyDoCWjhN2GGZRuu6

ニューキーから南西20Km、カービスベイから東北東14kmに位置する小さなビーチ。今回のサミットの舞台となったわけではないが、NHKはなぜこの場所の映像を使ったのだろうか。おそらく、小さな町のきれいなビーチが「いい雰囲気」だったのではなかろうか。それでよい。コーンウォールには魅力あるビーチが沢山ある。

 

以上、2021年G7コーンウォール・サミットの主な会場と、ニュースで見かけた場所について。ニュースの中では場所は「コーンウォール」としか言及されなかったが、主な会場の他、なんとなく映った風景の場所も特定できてよかった。

コーンウォールにはまだまだ見どころがたくさんある。フランスのモン・サン・ミシェルに似たセント・マイケルズ・マウント (St. Michael's Mount) や、イングランド本土最西端であるランズ・エンド (Land's End) などは有名だ。昔自分が訪れたときの写真など、またいつか別記事に掲げたい。

 


[画像引用]
*1) https://en.wikipedia.org/wiki/Cornwall
*2) https://www.carbisbayhotel.co.uk/the-estate
*3) https://www.carbisbayhotel.co.uk/blog/the-2021-g7-summit-at-carbis-bay
*4) https://www.tregenna-castle.co.uk/the-resort/gallery/
*5) 2021年6月11日(金)NHKニュース7
*6) 2021年6月11日(金)NHKニュースウォッチ9
*7) 2021年6月12日(土)NHKニュース7
*8) https://www.bbc.com/news/live/uk-57433737
*9) https://www.bbc.com/news/uk-57438878
*10) 2021年6月14日(月)NHKニュースウォッチ9

 

カルボナーラ、カルボラーナ

ブログが途切れがちなので、どうでもいい小ネタを挿入。

 

スパゲッティのカルボナーラ、よくカルボラーナと言い間違えることが多かった。間違えるというか、カルボナーラとカルボラーナ、どちらが正しいのかわかってなかった。

 

間違えなくなったのは、比較的最近だ。カルボナーラwiki はこう始まる。

カルボナーラ (Carbonara) とは「炭焼のパスタ」(炭焼職人風)といわれるパスタの1種である。

カルボナーラ - Wikipedia

この文を見た瞬間、もうカルボナーラかカルボラーナか迷うことはないと思った。実際カルボラーナと言うことはもうない。

カルボナーラは炭焼きと関係。これで問題は解決。炭は炭素、炭素はカーボンつまり carbonnで終わる。カーボンから派生するからカルボナーラ carbonara になり、カルボラーナ carborana にはならない。知っている英単語と結びつけて、実にあっさりすっきりとカルボナーラ問題は解決した。 

なお、炭焼きが語源と言っても、このパスタと炭焼きがどのように関係するかは諸説ある。wiki にもあるが、炭焼き職人のためのパスタだったとか、19世紀の秘密結社(炭焼党)由来とか、料理を広めたレストラン名「La Carbonara」由来とか。ここでは炭焼きに関係するということがわかれば充分で、深入りはしない。

 

それにしても、今調べてすぐにわかることを、前に調べなかったのだろうか? 調べたけれど忘れてしまった可能性はある。しかしおそらく、カルボナーラかカルボラーナか、そんな感じのやつ、で済ませてしまっていたのではないかと思う。 

長年のナーラ・ラーナ問題がすっきり解決して、嬉しくて周りの人に話したことがある。ところが反応は、カルボラーナ? そんな言い方しないよ、という感じだった。パスタが好きな人、あるいはパスタ料理をよく作る人にとっては、カルボナーラは当たり前にカルボナーラであって、文字を入れ替えることなど有り得ないわけだ。ある分野で当たり前の用語を、部外者や初心者が言い間違えることは、あるあるだ。私は料理に注意が向いてなかったとは言える。

 

「おいしいパスタの店があるけど、行かない? カルボラーナが絶品だよ」と言って馬脚を現す事態は、これで避けられるだろう (そんなお誘いをする機会はない生活を送っているだけど。) よかったなーら。

 

 

travel bubble トラベルバブル

*今日の英語*

travel bubble トラベルバブル

 

オーストラリアとニュージーランドがトラベルバブルを開始したらしい。

www.bbc.com

実は私は「トラベルバブル」を知らなかった。その言葉に釣られて記事を見たが、オーストラリアとニュージーランドで人の行き来が解禁になったらしいものの、トラベルバブルがよくわからない。バブルボールという人が入って遊ぶ球形の遊具があるが (下画像)、もしかしたら空飛ぶバブルボールが開発されて人の移動が可能になったのかとも思った。

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上の画像はこちらから: GWに横浜で入場無料の親子向けイベント 移動遊園地&食事も充実 | いこレポ

しかし今回は空飛ぶバブルボールの話ではなかった。

 

トラブルバブルの「バブル」はコロナ対策で使われる概念で、自分とリスクを共有する人を1つのバブルで包まれているとみなし、バブルの中の人とは交流しても、バブルの外の人とは距離を保ち、感染対策を徹底するということ。

「トラベルバブル」の場合は、バブルを形成している国々では隔離なしで出入国を可能とするが、それ以外の国とは渡航禁止措置や出入国に際して隔離が必要になる。今回オーストラリアとニュージーランドでトラブルバブルが開始されたが、それはつまりこの両国間では、コロナ以前のように、隔離なしで往来が自由になったということ。

もちろんトラブルバブルを形成する国は、感染が充分制御されていなければならない。オーストラリアもニュージーランドも厳しいロックダウンを施したこともあり、感染抑制に成功している。

 

この「バブル」という言葉は、私が知らなかっただけで、実は1年前から使われている。ニュージーランドのアーダーン (Jacinda Ardern) 首相が会見で述べて、世界中に拡散したようだ。以下は2020年4月の記事。

gendai.ismedia.jp

首相が会見時に使い始め、国民にはすっかりおなじみになったのが、「バブル」という言葉だ。ニュージーランドでは、親子や3世代のように血のつながりがある家族だけが世帯を形成するとは限らない。多様化が進み、血縁者以外も交じって世帯が構成されていることもある。首相はその状態を簡単で、親しみのある言葉、「バブル」に置き換えて話す。同一世帯の人々が一つの泡に包まれて暮らしているイメージだ。

バブルの中の誰かが感染者とわかっても、ウイルスはそのバブルの中に留まり、ほかのバブルにはうつらない。またバブルの中にさえいれば、ほかのバブルで感染者が出ても、それがうつってくることはない。バブルは壊れやすいので、壊さないよう注意して、その中にいようというわけだ。

 

最初に「バブル」という概念を提唱したのは、ニュージーランドのオタゴ大学 (University of Otago) 医学部のトリストラム・インガム (Tristram Ingham) 博士。

www.otago.ac.nz

www.stuff.co.nz

疫学者であるが筋ジストロフィーを患い車いす生活を営むインガム博士は、ニュージーランド筋ジストロフィー連盟会長を務めるなど、障がい者と学者の立場から障がい者福祉のために幅広く精力的に活動している。

障がい者新型コロナウイルスへの対処法をかわかりやすく伝える方法を思い巡らせていた博士は、誰もが知っているバブル (泡、シャボン玉) をイメージすること思いつき、ニュージーランド保健省に提案、ほどなくアーダーン首相も会見で使うこととなった。

介助に頼る社会的弱者にとってパンデミックは不安しかなかったが、博士は「恐れず、備えよう」とメッセージを発し、誰をバブルに含めるか考えて「自分のバブルを作ろう」と訴え、障がい者も対処出来ることを示したのだった。

博士自身も自分のバブルを作るにあたっては、一緒に活動している妻はもちろんバブルの一員だが、いつもの介助者はリスクがあるとしてキャンセルし、近くに住む義理の娘にバブルに加わってもらっている。

バブルの概念の大切な点は、単に隔離を意味するだけでなく、壊れないよう大切に守らなければならないことも伝えていることだ。

“They could think of a bubble as a fragile yet beautiful structure that has to be nurtured and preserved. And it introduced the concept of making sure you don’t burst your bubble.”

バブルは美しいが壊れやすい。ちょっとのことでハジけてしまう。バブルの外の人とは接触を避けソーシャルディスタンスを保ち、バブルの中へ戻るときは手洗い消毒など徹底する。自分のバブルを守る大切さを、直感的に伝えている。

 

ニュージーランドはアーダーン首相の指揮のもと感染抑制に成功しているが、成功を支える背景に多くの人にわかりやすいバブルの概念の導入もあったわけだ。

以上トラベルバブルに始まり、バブルという考えとその提唱者についての記事となった。

 

今日の出来事 ~ HRH Duke of Edinburgh

ご冥福をお祈りします

www.bbc.com

 

1921年ギリシャ生まれ、1939年イギリス海軍兵学校時代に当時13歳のエリザベスに出会い、後の女王に強い印象を残す。1947年結婚。1952年ジョージ6世が56歳で逝去、エリザベス女王即位。

www.bbc.com

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2021年度NHK囲碁始まる

今年度の日曜日お昼のNHK囲碁番組が4月4日からスタートした。昨年度からいろいろ変更になった。簡単にメモしておく。囲碁フォーカス(囲碁講座)もオープニングなど変更になっているが、今までNHK杯についてこのブログでメモしてきているので、ここでもNHK杯について。

 

最大の変更点はAI形成判断の導入だろう。対局中に画面上に表示される。

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見たくないとか必要ないと思う向きもありそうだが、私はそもそも解説者の解説など助けがないと状況判断出来ないし、またAIを使用したこともAI形成判断を使った放送も見たことがないので、どんな状況でどんな数字が出るか興味がある。

解説の一力NHK杯も言っていたが、大切なのはAIの判断は1つの目安と認識していることだろう。AIが70%で優勢と分析していても対局者どうしは互角の感覚のことも多いという。あくまで使用しているAIプログラムがどう分析しているかということで、そう思っていれば表示もそれほど気にならない。

ちなみにNHKが使用しているのはAQというプログラムらしい。

 

対局室のセットも昨年度から変更。

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と言っても、実は先月の昨年度決勝戦と同じセットだった。

hidsgo.hatenablog.com

勝戦のセットは決勝戦だけの特別仕様かと思ったら、新年度にそのまま継承されたのだった。背景に金屏風(屏風じゃないけど)。また、読み上げと記録係は準決勝までは距離をおいて座っていたが、間にアクリル板を設置し近づいて座るようになっている。

対局前に読み上げ・記録係を斜めからアップすることも決勝戦から継承。

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このアップはなかなかいい。

 

解説室も様変わり。背景がパステルカラー調に明るく。

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3月決勝戦がそうだったように、解説中も星合さんも大盤横を離れない。一見わからないが、星合さんと大盤の間にはアクリル板が設けられている。星合さんは石を並べず横に立って話すだけになっているが、これでカメラの前から離れることはなくなった。

 

この他番組では、オープニング音楽が変わり、対局前に対局者の短いコメントを流すようになったが、番組最後の勝者による「今日の一手」はなくなった。

 

というわけでまだまだコロナ仕様ではあるが、今年度のNHK杯はどんな展開になるか、楽しみだ。

 

2020年度NHK囲碁

2020年度NHK杯囲碁トーナメントは3月21日に決勝戦が放送され、一力遼天元が余正麒八段を下し、2年ぶり2回目の優勝を果たした。

勝戦とこの1年の簡単なまとめを記録しておく。といっても私の囲碁記事は碁の内容ではなく、番組の周辺記録。

 

今年はコロナ対策のため対局室のセットが大きく変わったが、決勝戦はまた少し違った。今年のセットはこちらに

hidsgo.hatenablog.com

そして決勝戦。金色の背景で少し華やかに。

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勝戦ではいつもとは異なるカメラアングルが現れる。今回、読み上げの辻初段と記録の外柳三段を斜めからのアップで映したのは新鮮だった。

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解説は芝野虎丸王座。NHK杯解説初登場。聞き手はいつもの星合志保二段、いや三段。星合さんは3月5日付けで三段に昇段。直後の3月7日放送のNHK杯ではテロップさえ間に合わなかったらしく二段表示のままだったが、14日と21日の放送では昇段のテロップが出ていた。

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勝戦で画期的だったことは、星合さんが対局中も解説に参加したこと。昨年6月からコロナ対策仕様になって以来、解説は解説者のみが大盤を使い、星合さんはカメラに映らないところから質問していた。やっと戻って来た。Welcome back ほっしー。ただし星合さんは脇に立つだけで石は並べず、解説者とディスタンスを保っての進行だった。来期もこの形で進むのかもしれない。

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以上は決勝戦の話題。

星合さんが解説に戻って来たと書いたが、実は解説者交代という形で準々決勝で登場した。

hidsgo.hatenablog.com

今期はコロナ禍とその対策がなによりも大きな出来事だが、その中で番組としてインパクトのある出来事だった。さすが治勲先生。

 

NHK杯は毎対局何かしらの見どころはあり、それは碁の内容だったり、解説者の言葉だったりする。今期の碁の出来事では、山下九段の初手天元は今後も語られるだろう。AI全盛で計算高く地を獲得するが見た目つまらなくなる碁が多くなる中で、おもしろさを見せたのだった。

hidsgo.hatenablog.com

 

今月の大きなニュースだったのは、平田七段と声優の照井春佳のご結婚。

www.oricon.co.jp

照井さんはコロナ禍に囲碁を勉強し、4か月で囲碁初段になったというお方で、「囲碁フォーカス」でも紹介された。平田七段は若手実力者であることは言うまでもないが、囲碁講座(囲碁フォーカス)講師、NHK杯読み上げ、解説、そして対局者で出場という、NHK囲碁の稀有な「4冠」達成者で、視聴者にも親しまれている。お二人のなれそめは、こちらの週刊碁の特集らしい。

勇者の碁【とある編集室の井戸端会議】 | コラム | 囲碁の日本棋院

遅ればせながら、おめでとうございます。

 

この1年は私にとって囲碁囲碁棋士が今までよりより身近に感じられる1年になった。ほっしーこと星合三段の影響が大きい。NHK杯では落ち着いたわかりやすい司会でよく知られているが、早くからSNS活動をしている棋士の1人でもある。Youtubeもやっていると聞いて私も1年くらい前からほっしーのyoutube配信を見始めたが、初期の頃の配信から見ていたことになる。

www.youtube.com

囲碁アプリでの実況解説はわかりやすく勉強になるが、アイドル語りなどの雑談がとてもおもしろく私は好きだ。

昨秋には13路盤の本を出版、

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2月にはyoutube一周年記念配信、

youtu.be

そして今月の三段昇段。

youtu.be

コロナ禍にあっても精力的に活動し、囲碁囲碁棋士をより身近に感じされてくれたが、星合先生(呼び方がころころ変わる)におかれても充実した1年だったのではなかろうか。

私も星合先生の影響で、現在は囲碁ウォーズと囲碁エストにハマってしまっている。万年級位者だが、いつか初段へ脱却したい。

 

というわけで、今期のNHK囲碁を振り返るということで、NHK杯勝戦から星合先生までとなったが、今の私と囲碁との接点だ。

 

別れの季節

話したいと思っていてなかなか声をかけられなかった人が、突然辞めて去ってしまう。私にとってあまりにも繰り返されてきた体験で、もはや涙も出ず動揺さえしない。あ、まただ、とちょっとチクッとしたのみ。でも悲しい。