イギリスの1ポンド硬貨のデザインが変わるらしい。2017年から導入される新1ポンド硬貨の裏(tail)側のデザインが今週発表された。
デザインは公募され、6千通を越える応募の中から15歳の少年のデザインが選ばれた。イギリスの4地域、イングランド、ウェールズ、スコットランド、北アイルランドを象徴するそれぞれの花、バラ (rose)、リーク (西洋ネギ; leek)、アザミ (thistle)、シャムロック (クローバー; shamrock) が、王冠から現れるデザインとなっている。
新硬貨が12角形になることは1年前に発表されていた。表 (head) 側は女王の肖像ですね。
デザイン変更の主な目的は偽造防止とのこと。記事によると、現在流通している1ポンド硬貨のなんと3%が偽造硬貨というから驚きだ。新硬貨は偽造防止のために最新技術が駆使されているらしい。
なお、一番上のガーディアン記事の最後に述べられているが、紙幣についても来年から材料や肖像画で変更があるようだ。
ところで主にイギリス英語の中からお金に関する単語をピックアップしてみる。
貨幣の単位のポンド pound の変わりに、quid という単語を使うことがある。口語でよく使われる。
It'll cost 100 quid. 100ポンドかかるだろう。(つまらない例文ですみません…)
アメリカ英語でドル dollar の代わりに buck ということがあるが、それと似てる。
It'll cost 100 bucks. 100ドルかかるだろう。
注意したいのは、quid は単複両形。a quid, two quid, 100 quid。一方、pound, dollar, buck は複数では s が付く。
イギリス英語に戻り、5ポンド紙幣は a five-pound note だが、a fiver と呼ぶこともよくある。10ポンド紙幣 a ten-pound note は a tenner 。
Have you got a tenner? 10ポンド札持ってる?
紙幣は note(s) で、紙幣に対しコインというときは change (不加算) 。
Have you got a fiver? 5ポンド札持ってる?
I've only got change now. 小銭にしか持ってない。
change は釣り銭の意味で普段よく使う 。
1000ポンドは a grand とも呼ばれる。ちなみに1000ドルも a grand。
あとお金に関する単語では、お金 money のことを dosh と言うことがある。お金という丁寧な感じより、金(カネ)、という感じか。
He's got a lot of dosh. 奴は金持ってる。
もう一度リストアップすると
quid, fiver, tenner, note, change, grand, dosh
こんなところで。