独男の雑記帳

60代コミュ障独身男(結婚歴なし)の存在していた記録

2年ぶりハーフ完走 ~ 天童ラ・フランスマラソン2017

山形県天童市の「天童ラ・フランスマラソン2017」を走ってきた。無事目標タイムで完走できた。

なにしろ前回参加したマラソン大会は2015年6月の美瑛ハーフ。「無事復帰戦を終えることができた」などと調子のいいことを言いつつその後もランは先細り、2016年は大会参加ゼロに終わった。今年はハーフ完走、2時間20分を目標の1つにしていた。

夏前に秋のレースを探していたとき、ラ・フランスが食べ放題らしいこの大会を、洋ナシ大好きな私としてはスルーできなかった。また、今まで山形を訪れたことがなく、山形デビューできることも選んだ理由だ (まだ行ったことがない県 - 全力ひとり)。

 

私は洋ナシが好き、なぜなら私は用無し人間だから \(^o^)/

…どうしても言ってみたかった。。

 

さて大会。聞いていたとおり、6カ所の給水所すべてでラ・フランスが提供されている。細切りにした3個くらいが入っている紙コップが多数用意されている。(実を取り上げて、梨汁したたるおいしい写真を撮ればよかったが、、)

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ラ・フランスは柔らかく甘くおいしい。大会ホームページによると、3週間前に収穫され熟されたらしい。

ラ・フランスの収穫が始まりました☆ | 天童ラ・フランスマラソン2017

 

でも食べ物はラ・フランスだけじゃなかった。果樹園の人の自主エイドだろうか、リンゴブドウ(ピオーネとか)もあった。リンゴは丸ごと1個渡していた。持っているのも重いので、私は走りながら丸かじりで1個食べたが、ゴールまで手に持って走っている人もいた。

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また天童市網走市姉妹都市だそうで、17km過ぎたところの給水所では、網走市ズワイガニカマボコ団子を提供。

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そう、この大会は食べる大会なのだ。食べるために立ち止まるため、私は第2給水所でタイムを諦めた。さらにはリンゴとナシがお腹を刺激したようで、途中トイレで5分くらい中断を余儀なくされた。でもそれでもいい、秋の味覚を味わう大会なのだ。

 

しかし旬なのは食べ物だけでなかった。天童に来る途中、新幹線からの眺めでわかったが、紅葉も旬だった。コースを走りながらも、庭の木々から遠くの山々、彩り豊かな秋の景色を堪能できる。またマラソンコースの両側には果樹園が多く、たわわに実った柿やリンゴを目にすることができた。

 

柿を横に見ながら走るランナー

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果物と紅葉は素晴らしい。でもこの大会の評価を高めている一番の要因は、地元の方々の応援だろう。老若男女、地元の方々があちこちで応援してくれる。民家のない区間でも、果樹園の方だろうか、立っている。全く人がいない区間というのがなかった。「参加してくれてありがとう」などと言ってくれる。いえいえ私はナシに釣られて来ただけで、、、

8km付近のコース中で一番急な坂を上った先には (美瑛にもあったが) JKハイタッチ、折り返し箇所では太鼓さらにはブラバン。ナシに釣られて来ただけなのにそこまでやってくれて、、、応援として太鼓やブラバンの音は、ランナーに心地よく響くんだよね。ポジティブ評価として言うけれど、ランナーおもてなしのフルコース。

金哲彦氏がアドバイザーとのことだが、これは市と関係者とが相当にマラソン街おこし作戦を練ったのでは。

私の記録はというと、トイレ中断やエイドでの立ち止まりでかなり遅れたものの、思ったよりも疲れはなくて、最後の3kmくらいを怒涛のスパートをかけて走り、目標は達成できた。

 

参加賞はラ・フランス今治タオルのタオル。

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さらに参加者には芋煮がふるまわれ、ラ・フランスも無料で食べることができる (コースで提供されたときと同様に紙コップ入りのもの)。

 

帰りはシャトルバスで天童温泉へ。マラソン参加者は天童温泉のホテルで500円で入浴できる。前日はビジネスホテル泊だったが、ここで汗を流し温泉にどっぷりつかったのち、新幹線に乗った。天童は駅から歩いて10分のところに温泉街があり、また市内に県の総合運動場があって、大会開催に向いているんだね。

 

というわけで、ラ・フランスだけを目当てに申し込んだのだが、ラ・フランス、食、紅葉、景色など旬の秋を堪能できる、とっても

フルーツフルな (fruitful 実りある)

大会だった。地元の方たちの応援に支えられ、

君は用無しなんかじゃない

と気づかされた、というベタなセリフを言っても大丈夫な、手厚いおもてなしだった。