先週の日曜日に第46回釧路湿原マラソン30kmの部に初参加し、制限時間3時間40分のところ、3時間39分で無事完走した。
今年からフルマラソンに復帰しようと思っている。復帰って別に陸上選手じゃなく、フルマラソンを5時間前後で走ればよしとする単なる市民ランナーではあるが。フルマラソンの練習のためにはハーフだけでは不足で、30kmくらい走る練習が必要になる。しかし真夏の首都圏で30kmランは難しい。釧路湿原マラソンは30kmを真夏に走ることができる利点がある。釧路の7月下旬の平年最高気温は20℃!! 首都圏の最低気温よりも、釧路の最高気温のほうが低い。避暑を兼ねて行かない手はない。また私は道東を訪れたことがなく、釧路のマラソンは前から参加したいと思っていた。
釧路は涼しいかと思いきや、今年は台風12号の影響かマラソン当日の最高気温は24℃。そして湿度100%。動かなくてもジトっとした暑さで、動くとすぐに汗ダラダラ。さらに南風が強く、コースのところどころで向かい風になるタフなコンディションだった。
私は昨年11月にハーフを2回走ったものの、ハーフ以上の距離を走ったのは2013年のフルマラソンまで遡る。30km走れるか、しかも制限時間内で走れるか甚だ疑問。制限時間は3時間40分で、全体を7分/kmなら3時間30分なので、とりあえず7分/kmを目安にすることに。
朝8時ごろ、準備中の競技場。スタートは競技場の外から。
9:30AMスタート。制限時間ぎりぎりで走るつもりだったので、スタートラインまで何分かかるかが影響しそうだったが、実際は成り行きで半分より前に並ぶことになり、スタートラインまで18秒だった。参加者数が多くない(下記参照)ので、後ろの方でも1、2分ではないかと思う。
スタート直後は周りのランナーは速いし、自分も前半は速めで貯金をつくっておきたかったので、6分半/kmのペースで走る。
5kmを過ぎ新釧路川堤防へ。
10km手前で新釧路川を渡る。橋の上は風が強く速度が鈍る。そしてほぼ直線の釧路湿原道路へ。
だぁーと広がる湿原の中を走るイメージがあったが、湿原道路は送電線が並行し両側に木立がある部分が多く、視界が開ける場所は案外少なかった。風景が変わらないから足が止まるということはあるが、それは大自然の中を走る仕様ということで。右側をこちらに向かって歩いているのはウォーキングに参加した人たち。
10kmあたりで折り返してきた先頭のゲストランナー川内選手とすれ違う。手を振って声援。折り返しコースの場合、ほぼ1/3の地点で先頭とすれ違う。このあたりは私もまだ余裕がある。
15km折り返し。無事辿り着く。
復路での風景。ちなみにこの湿原道路を境に北側、この写真では左側が釧路湿原国立公園として管理されている区域で、道路の南側は国立公園の範囲外になる(前日に釧路湿原展望台へ行ったときガイドさんがツアーグループに説明しているのを又聞きして知った豆知識)。
10kmから20kmまでどうにかほぼ7分/kmのペースを保って走ることができた。20km通過は2時間16分。小用のためトイレ(1分かからず)。20kmと25kmのエイドにはスイカとバナナがある。スイカを食したが、甘く冷えていておいしかった。
ここからが辛かった。20km過ぎて25kmまで復路の新釧路川の堤防が、往路じゃなく長く感じられた。足が重くなっているところへ向かい風、同じ風景が続く。周りも歩く人が多くなり私も足が止まりそうになったが、8分/kmは保とうとがんばった。最終27km関門を3時間13分、関門閉鎖時間6分前に通過したところで、ゴール出来そうかなと思った。
競技場公園内に入り、あと2km。
しかしペースはさらに落ち8分半/kmくらいに。歩くとゴールが危うそうだったので、なんとか走り続ける。しんどいなあ給水があればなあと思っていたら、なんと28.5km地点に給水があって助かった。
競技場に入って半周走り、ゴール。3時間39分台。
完走できるか疑問だっただけに、制限時間内に無事完走出来て、達成感があった。貴重な30kmレース、また参加したい。避暑を兼ねて。秘書を連れて。秘書はいない。
なおゴールは3時間40分ですぐ閉鎖ではなく、最終関門を通過しゴールに向かったランナーは受け入れていたみたい。
参加賞はサーモンチーズジャーキーと釧路とろろ、写してないが、タオル。
いくつかfactsとpros & cons、コメントなど
参加者数が大会ホームページからは不明だが、当日渡されるプログラムと大会結果から、30kmのエントリー数1244人、参加者数950人。他のコースを含めた大会全体のエントリー数は3400人ほどで、参加者数は2900人ほど。30km参加者は意外と少ない。
給水は2.5km-3kmおきにあった。要綱には5kmおきに給水でその中間にスポンジということだが、スポンジエイドには給水もあった。スポンジの水は冷えてて気持ちいい。ひしゃくや洗面器で頭に水をかけてもくれる。20kmと25kmのエイドにはスイカとバナナ。
コース上のトイレは15km折り返し、17.5km、20km、22.5km。
給水場所やトイレの位置をこのようにメモ的に掲載するのは、この情報を前もって知りたいが大会当日渡されるプログラムに記載があるだけだから。この点の改善を望む。
荷物預けと更衣室のアリーナは受付からちょっと歩いたところにある。更衣室は小さく、8時に鍵を開けるとのことで早く来た人は待たなくてはならない。しかし自宅から車で来る人が多いからだろうか、それで間に合っていたようだ。終了後はシャワーが使えた。
ゼッケン(ナンバーカード)は2枚。当日受付で受け取る。つまりランニングシャツを着て来ても、現地で脱いで背中に付けないといけない。秘書がほしい。
受付、荷物預かりから給水、記録証渡しまで、地元高校生が大量動員され、がんばっていた。そもそもこの大会は今年で46回目。地元に馴染んだ大会なのだろう。
市街地は地元の人が出て応援してくれていた。暑いのにおばあちゃんが椅子に座ってとか、無理しないでね。コース全体でスタッフや給水の高校生がよく声をかけてくれて、寂しい感じはしなかった。
走り終えて着替えて戻ってきた頃にはお楽しみ抽選は終わっていて屋台も終わっているのは、鈍足ランナーあるある。とは言え特に道外から参加した者からすれば、もう少しお祭り的に盛り上げてもいいかなと思う。案内にある受付からアリーナへ行く矢印は競技場の右側を通るように示しているが、左側を通るようにすれば屋台の前を通るから、そのほうが良いのでは。
釧路といえば、海鮮、炉端焼き、釧路ラーメンなどなど。首都圏では出来ない真夏のマラソンに参加すれば、釧路観光も楽しめる。そちらは別記事にしたい。
以上とりとめなく長くなったが、私の2018年第46回釧路湿原マラソン30km初参加完走記。