9月末の週末、マニアフェスタvol.3に行ってきた。
マニアとは、見えてる人たち。庭先のゴムホースだったり、道に落ちてる手袋だったり。あるのに見えなかった、なにげなく通りすぎていたものに美しさやおもしろさ、呪いを感じている人たち。
マニアフェスタはそんな視点を、グッズに、本に、イベントにいろんな方法で表現する祭典です。幅広いジャンルのマニアや研究者、専門店が約120組勢揃い!
ここに来たあなたは、もう、いままでどおりには歩けない。素通りできない。そう、あなたも、もう見ている人なのだから……!!
なかなかの盛況だった。土日開催で片方の日だけの出展もあるため両日訪れた。
1つ1つ興味深い。多くの出展者の方にお話しを伺った。もっとも、自分では多くの人と話したつもりだったが、あとで数えたら120余の出展者のうちの10人ほどだった。普段の買い物でお店の人とお話することなどほとんどしない私だから、少しの会話が膨大なものに感じられたのだろう。。。
そもそもこのイベントは、はてなブログかとみさんの記事で知った。
対象への独特の温かい観察と記述が楽しく癒される。みはしのあんみつの同人誌というか思いのたけを綴った冊子を出展されている。私自身、もう5、6年前だろうか、みはしのあんみつを食したことはある。でもあのあんみつに、こんな無限の広がりがあるとは思い至らなかった。
お話して、ついマニアフェスタについての本音を口にしてしまった。
「この催しは安心しますね。」
つまり、私たちは世間体や人目を気にして、自分の興味にまっすぐ向かっていけないことが往々にある。しかしこのフェスタの出展者であるマニアたちは、自らの道を突き進んでいる。人は世の中のどんなモノにどんな角度から興味を持ってもいい、それを追求していい。マニアフェスタに来てそう教えられる。好奇心が解放される。
そんな趣旨だったが、言葉が足りずわかりにくい私の発言を、かとみさんには理解していただけたようだった。同人誌を購入しました。
出展者リストを眺めていて、よく見てみたいと思っていたのは、囲碁アーティストの関さんの出展。関さんはアマ6段、全国大会や県大会の優勝歴もあり、囲碁サロンで指導もされている。こんな棋力の方とお話出来る機会はなかなかない。
ご本人サイト
碁盤に碁石を並べ囲碁アートを作られている。ポイントは、碁石は囲碁のルールに従って置かれていること。すなわち囲碁では自分の石の周りを相手の石に囲まれると取られてしまうが、そうならないように置かれている。
また碁石でQRコードも作成されている。QRコードは黒と白で作られるわけで原理的には碁石でも可能なのだろう。しかし作成したQRコードはやはり囲碁のルールに従い、相手の石を完全に囲んではおらず、またいい勝負になっているそうだ。すごくね? 缶バッジとして販売しており、万年級位者の私は棋力向上を願い、「学業成就」というテキストが表示される缶バッジを購入。
さらに囲碁の計算機なるものを作られている。これは指定した番号のところに石を2か所置き、例えば1番と3番のところに石を置き、囲碁として手を進め地合い計算すると、足し算なら1+3=4目差という結果になるというもの (雑すぎてやや正確さを欠く説明)。これは全く実用的な計算機ではないと言えるが、凝りに凝っており、つまりこれぞマニアといえる作品だ。
私は一通り読んだが、最後の乗算で一部変化が追い切れなかった。また今度お会い出来たら聞いてみよう。
他のマニアの方々からもいろいろお話を伺ったり他の人が話しているのを聞いたりしたが、旅関係の読み物で購入したものが多かった。
マニアフェスタ、また機会があれば覗いてみたい。