独男の雑記帳

60代コミュ障独身男(結婚歴なし)の存在していた記録

機内サービスのアイスバーをかじったら前歯が2本折れた

昨年8月にロンドンを旅行したが、帰りの飛行機で衝撃的なことが起きた。機内サービスのアイスバー (棒アイス) をかじったら、前歯が2本折れてしまったのだ。なお2本とも差し歯です。以下詳細。

 

ロンドンから日本へは12時間ほどの飛行機の旅。離陸後しばらくして食事、その後照明を徐々に落とし、やがてほとんどの照明が落ちるお休みタイムとなる。お休みタイム中もCAさんたちは客室を巡回し、飲み物や一口サイズの食べ物を提供してくれる。

私はその時たまたま起きていた。薄明りの中CAさんが起きている私の前にトレイを差し出した。アイスクリームだ。疲れて口の中も粘っこくなる狭い機内の長旅、アイスクリームは有難い。迷わず手に取った。カップではなくてアイスバー。「Magnum mini chocolate ice cream bar」と包装にあった。ネットから拾った画像だがこんな感じ。

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画像はこちらから拝借しました: Magnum (ice cream) - Wikipedia

 

アイスバーにかじりついた。その瞬間衝撃が走った。前歯が折れた。アイスバーがカチンカチンに固かったのだ。なんと左右の前歯2本が折れた。歯医者さんが使う歯の番号を使って言えば、右上1番と左上1番の歯が折れた。

折れたと言ってもどちらも「差し歯」。つまり歯の本体と土台は一体ではなく、歯の根っこ (土台) を虫歯治療し、そこに「前歯」をピンで固定したものだ。そのため本来の、土台と歯が一体の場合よりは力に弱いだろう。実際2年前にも一度、飴玉をかじった際に右の前歯が折れたことがある。その時の経験があるから、今回すぐに「しまった」という思いとともに何が起きたかすぐにわかったのだった。とは言え、普段の食生活には問題なく、折れたのは記憶にある限り飴玉の1度だけだった前歯。それが2本同時に折れてしまった。ちなみに左は歯とピンがバラバラになり、右はピン付きの歯が落ちた。幸い、歯とピンは失くす事なく回収できた。

 

もともとのアイスがあんなに固いのだろうか、飛行機内での保存の仕方で固くなったのだろうか?

実は歯が折れるのは「固さ」だけが問題ではない、と私は考えている。鉄の玉を噛んだら、歯がはじき返されるだけかもしれない。2年前に飴玉を噛んで前歯を折ったケースから学んだことだが、最初に噛んで、表面に歯が少し刺さり、そこに噛む力が加わると、歯を土台に留めていたピンが折れる、またはピンが土台から外れる。飴玉やアイスのように、表面がやや柔らかく歯が食い込み、中身がカチカチの場合が特に危ないと考えている。

 

フライトは羽田に午前着。帰宅して休んだのち、夕方歯医者さんへ行った。残念ながら歯科治療は長期に及んだ。特に右前歯は固定が難しくなり、結局前歯 (人工歯) を作り直し長いピンを使うようにした。それでも時々動いてしまう。また歯茎の炎症も起きやすくなった。左前歯はこのアイス事件前は折れた覚えがないが、アイス事件以後動きやすくなった。すべて保険適用の治療だが、治療費もそれなりにかさんだ。5カ月ほど歯医者に通い少し落ち着いたが、その後半年ほど経過した最近、また歯が少し動き歯茎も腫れ治療した。

 

機内ではCAさんには何も言わなかった。歯は折れたが出血や痛みはなく、2年前の飴玉の経験から、固いものを食べると折れることは有り得ると知っていたから。しかしこんなことがあったと報告しておいてもよかったと後から思った。そこで旅行終了後にBritish Airways (英国航空) からフライトについてのアンケートがメールで送られてきたとき、アイスバーにかじりついたら前歯が2本折れた旨を記しておいた。そして最後に、アイスクリームはアイスバーではなく、カップで出してほしいとお願いした。

 

そう、カップならこの事故は起こらない。新幹線のアイスクリーム、最近はどうなのだろうか、以前はカチカチだった。スプーンが刺さらないからしばらく放置しておくだろう。上に画像を挙げたようなチョコ・アイスバーの場合、コンビニで買う森永PARMのようにしっとり柔らかいと思うではないか。カチカチに固かったら、噛みついて歯を折る可能性がある。

 

固いアイスはカップで提供するようお願いしたい。

自分としても飴玉に続いて2回目の歯折れ事件。リンゴなど果物の丸かじりは避けるようにしているし、何かにかじりつく場合は最初そっと歯を立てるという具合に、慎重になるのが癖になりつつある。