すっかりブログ更新が滞ってしまっていた。今月はじめイギリスでは女王のプラチナ・ジュビリー (Platinum Jubilee)を祝う式典が催され、それに先立つこと5月24日、ロンドンのクロスレース (Crossrail) がついに開業した。女王の名を冠したエリザベス線が開通したのだ。以前ブログで触れたので記録しておきたかった。
6年前の記事。このときは名称がエリザベス線 (Elizabeth line) に決まったというニュースだった。
この当時は2018年開業とされていたが、難工事、膨大な予算の増加などで開業は遅れた。詳細は追ってないが、日本に居ながらあの路線はどうなったのかなと時々思っていた。
そもそもクロスレールとは、ロンドンの中心部と東西をつなぐ鉄道路線。これまで周辺からロンドン中心部へ移動するにはターミナル駅で地下鉄に乗り換える必要があった。クロスレールにより中心部へ直接乗り入れが可能になる。ヒースロー空港にも接続されている。ロンドン中心部は新たな地下鉄路線が建設され、この地下鉄路線だけでもロンドン中心部の移動が便利になっている。
マップは https://www.crossrail.co.uk/route/maps/ からスクリーンショット
2019年夏、ロンドン訪問。クロスレールはまだ工事中。下の画像はトッテナムコートロード (Tottenham Court Road) 駅。他の路線のため駅は通常営業していたので、この出入り口は新設なのかも。どの場所の出入り口だったろうか。
この後コロナで開通はされに遅れた。
そして今年5月、やっと開業。
ただし全線開業ではない。5月に開通したのは南東部アビーウッド (Abbey Wood) からパディントン (Paddington) まで。東部へはリバプール・ストリート (Liverpool Street) で、西部へはパディントンで乗り換えが必要になる。この乗り換えが不要になるのは今秋らしい。それでもロンドン中心部の地下鉄部分が開業したことは、日本に居ながらも嬉しいことだった。
ところで以前のブログ記事では、ヒースロー・エキスプレス (Heathrow Express) がどうなるか疑問に思っていた。ヒースロー・エキスプレスはパディントン止まりだし、料金も高い。エリザベス線なら割安に空港からロンドン中心部へ、乗り換えなしでアクセスできるからだ。この答えは今はわかる気がする。ヒースロー・エキスプレスは今まで同様に利用されるだろう。料金は高いがノンストップだし席もゆったりしているから。日本でも成田空港には京成でアクセスできるが、割高な成田エキスプレスもよく利用されていることと同様だ。
ヒースローのアクセスについて言えば、以前からピカデリー線でロンドン中心部へ乗り換えなしでアクセス可能とはいえ、各駅に止まって時間がかかるのが疲れる。空港バスをよく利用したが、ヒースロー・エキスプレスが出来てなくなってしまったのが個人的には残念だった。
何だかんだ言って、次にロンドンを訪れたときは、まず空港からエリザベス線を使ってみるだろう。