独男の雑記帳

60代コミュ障独身男(結婚歴なし)の存在していた記録

前歯を入れ歯にした

前歯を入れ歯にした。右と左の一番手前の上の歯、歯医者さん式番号で言えば、右上1番と左上1番が入れ歯になった。

この2本は長い間挿し歯だった。つまり土台は自分の歯で、その上に人工歯を固定したものだ。いつ治療したか覚えてないくらい前に挿し歯になったが、固定されているため自分の歯のように問題なく使えていた。

ところが3年前事件が起きた。英国航空チョコバー事件。イギリス旅行の帰りの飛行機の中で齧りついたチョコバーがカチカチに固く、前歯2本が折れてしまったのだ。再び挿し歯にしたけれど、土台への固定が難しくなり、ときどきグラついたり抜けたり歯茎が炎症を起こしたりして、たびたび歯医者さんのお世話になっていた。

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今回も最初に右前歯が少しグラつき始め、だんだん動きが大きくなり、処置が必要になった。何がきっかけで動いてしまったか正確に覚えていないが、指で押した可能性が高い。私はたまに指や爪をかむ癖があり、そのときも指の ささくれを歯で切ろうとして、つい力が入って前歯を押したように思う。

歯医者さんで診てもらうと、右上前歯の土台が割れてしまっていた。左上前歯の土台はチョコバー事件のときに割れて、歯医者さんが残り少ない土台にどうにか留めてくれていたのだが、それもグラグラになり炎症を起こしているという。歯医者さん曰く、もう2本とも抜くしかないということだった。どうしようもない。土台として残っていた自分の歯を抜き、入れ歯を入れるのだ。

 

入れ歯は戸惑うものだが、実は私は長い間、別のところに入れ歯をしている。左上奥、番号で言えば左上3, 4, 5番の3本は、30年くらい前から入れ歯になっている。そう、実は私は30歳頃から入れ歯じじいだったのだ。

だから入れ歯自体にそれほど抵抗感はなかった。とはいえ前歯だから、見た目もある。出来れば避けたい。自分の歯は根元だけでも出来るだけ残したい。が、やむをえないことだった。アイスバーを噛んだことを悔やんだ…

入れ歯の作り方によっては保険がきかない場合もあるらしい。結局、前歯2本と左奥歯3本の5本を、1つの入れ歯で作ることにした。保険も大丈夫。左上2番のところはすき間に自分の歯が入るようにしておき、右上2番と左上6番に金具で入れ歯ひっかける。新しい義歯は無事に出来た。

 

前歯を入れ歯にしてどう変わったか。心配したほどのことはなかった。以前から左上奥が入れ歯のため、毎日入れ歯を出し入れすることは習慣になっており、今回新しく前歯も含めた入れ歯になったところで、その習慣自体は変わらない。

見た目も特に問題ない。確かに金具は見えるが、他の人からすれば何か治療しているなと思うくらいだろう。それは以前からの奥歯の入れ歯でも同じだ。前歯だから特別に目立ってはいない。何よりも今はまだコロナ禍。近距離で人と話すときは必ずマスクをしているため、歯の状態はなかなか他の人からはわからないのである。

食事も支障はない。入れた当初はそれ以前との違いを意識したかもしれないが、すぐに慣れた。普通にものを食べることが出来る。疲れているときなどは横着して入れ歯なしで食べることもあるが、他の歯を使って結構かみ切れて、入れ歯なしでもどうにかなるくらいだ。もちろん歯なしではうまく咀嚼出来ないし、今ある歯がずれて来る可能性があるので、普段から入れ歯はしておくべきだが。

 

というわけで、前歯が入れ歯になっても、それほどの支障なしにどうにかやっている。歯がないとちょっとうまくいかないことは1つあり、それは次記事で。