独男の雑記帳

60代コミュ障独身男(結婚歴なし)の存在していた記録

60歳、現状

というわけで60歳になったわけだが、60歳といえば少し前までは定年退職、多くの人が第2の人生に突入する年齢だった。今でこそ定年延長になりつつあり年金支給開始も65歳、まだまだ元気で労働意欲が高い人も多く、すぐに引退というケースは少なくなってきているだろう。

そうは言っても60歳にもなれば会社の中でそれなりの役職につき、また子供も成長し、還暦という機会に来し方をふと振り返ってみる向きも多かろう。

私はというと、未婚で人づきあいも乏しく狭いアパートにひとり暮らし。未婚なのは、一人の道を追求すると決めたわけでは決してなく、単に結婚できなかっただけだ。仕事は非正規雇用で、高くない給与の上に昇給もほとんどないという現実。

会社の中で揉まれて社会的に成長し、人との交流、特にパートナー含む家族とのつき合いにより人としての成長があるならば、私はそういう環境から外れて生きてきた。メンタリティーは15、6歳のようなものだ。大人になれない若者などという言葉があるが、その言い回しを借りれば、大人になれなかった老人、になりつつある。

家族がいないから成長できないとか不幸せというわけではなかろうが、誰かと一緒に過ごした場合と較べると、何だろう、内容が乏しい。少なくとも自分ではそう思っている。また家族がいれば、支え合いお互い頑張れるということもあろう。そのような関係が作れなかったのを残念に思っている。本当を言えばずっと苦しかった。

非正規で定年の規定はないが、数年先に雇い止めという事態が生じる。その時は大きな変化になるだろう。退職金はない。差し迫る変化の割に今悲壮感がないのは、今までもそうだったように、成り行きまかせにしているからかもしれない。

今後も英語の勉強など続けていく。

長生きしたい。世の中がどうなっていくか見ていたい。幸い今は大きな病気は抱えてはいない。とは言え年だから健康には留意しなければ。ひとり暮らしは何かと負担が大きく、食事などおろそかになりがち。また人や社会との交流が少ないと自分でどんどん沈んでいきがち。もしかしたら長生きは出来ないのかもしれない。残された時間は今感じているよりも短いと心すべしだ。だから奮い立ってがんばりたい。