独男の雑記帳

コミュ障62歳独身男(結婚歴なし)の存在していた記録

DNAらせん警察

久々に、そして気まぐれに、DNAらせん警察発動。

こちらの読売新聞の記事『患者がたった1人でも…「超希少疾患」の新薬開発へ東京医科歯科大などプロジェクト始動』

www.yomiuri.co.jp

記事中の図から切り取り。DNA2重らせんが左巻き。右巻きにしてくれると落ち着くのだが。。

 

過去の右巻き/左巻き記事。

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ボードゲームの1場面

これは「囲碁」と呼ばれるボードゲームの1場面。

このゲームでは、2人のプレーヤーが黒石と白石のどちらかを持ち、お互いの石を交互に盤に置いていく。最終的に陣地が大きいほうが勝ちとなる。陣地とは、黒側ならば盤上の黒石とその囲む領域、白側ならば盤上の白石とその囲む領域である。ただし、相手の石を取り囲むと、相手の石を取り上げることが出来るというルールがある。相手の石を取り上げれば、そこは自分の陣地となる。

 

いかに自陣の勢力を強めていくか、相手の勢力を弱めるか。そしてまた、相手の石を取り上げることが出来るか、自分の石が取り上げられないか。これをお互いが考えながらゲームは進行していくため、盤上の黒石と白石は往々にして複雑に絡みあう。部分的なせりあいを読むことも大事だが、常に全体を見て戦略を考えて、うまく進めないといけない。どう展開していくのが最善か、複雑なパズルを解いていくようなおもしろさがある。

 

パズルといっても、正解のないパズルである。部分的には、ある状況で特定の場所に石を置かないと圧倒的に有利/不利になってしまう、この1手という正解手が存在する。しかし多くの場合、最善の選択は自身の方針に委ねられることが多い。最大の陣地を得る方法を追求することは大切だが、リスクを伴う場合が多い。必ずしも最善・最大ではなくても、より簡明で安全に相手より大きい陣地を確保する方法を選択することも多い。そのあたりの戦略もゲームのおもしろさだ。

 

パズル好きの人は多い。この複雑なパズルを試してみないだろうか。黒石と白石だけを用いて行われるゲームで、全世界に愛好者がいる。

 

コンピュータープログラムの開発も以前から行われて来たが、盤面が広く計算量が膨大になるため、人間のトッププレーヤーを越えるプログラムはなかなか現れなかった。しかし深層学習を利用したプログラムにより、状況は一変した。[1][2] 現在はコンピューターが人間を凌駕している。コンピューターの分析により、それまでの手順が評価し直され、新しい手順が生まれた。プログラムの進化により、最善手は変化している。つまり、決定的な正解が存在するわけではない。現在はコンピューターを参考にしながら研究することが、トッププレーヤーの間では普通になっている。ちなみに [1][2] の論文は、自然科学の論文発表の最高の場所である Nature誌に発表された。このゲームの研究が世界的に注目されていることの証左である。

 

冒頭の画像は、日本のトッププロ同士の戦いの一場面。どちらかが圧倒的に有利ということはなく、複雑に石が絡み合い、予測が難しい。コンピューターの分析によれば、この場面では黒がやや有利だったが、その後、白がやや有利になり、最後は黒が僅差で白に勝利した。1つ1つの手の意味は、プロによる解説がないと理解が難しいため、プロの解説を聞きながら観戦することになるが、見ているだけでもドキドキする戦いだった。[3] ゲームを理解すると、見る楽しみも得られる。

 

戦略と読みの複雑なパズル、挑戦してみてはいかがだろうか。

 

[1] google囲碁がプロとfacebookに勝ったってよ - 独男の雑記帳
[2] tabula rasa - 独男の雑記帳
[3] 第78期本因坊戦挑戦手合七番勝負【本因坊文裕 (井山裕太) vs 一力遼棋聖】【第4局2日目】 - YouTube 

 

映画RRR鑑賞

今月、映画館で「RRR」を観た。映画館で映画を観るのは、おそらく5年ぶりだ。これだけ間があいたのは、もちろんコロナの影響だ。しかし、もう1つ大きな要因がある。それはトイレだ。自分にはやや頻尿の症状がある。年をとれば誰しも経験することかもしれないが、自分の場合は前立腺肥大の影響がある。

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昼間は水分摂取やコーヒーのせいで、1時間に1度以上の頻度でトイレに立つことも珍しくない。なので通常の100分程度の映画でもちょっと心配になる。ましてやRRRは3時間で途中休憩なし。なかなか気楽に映画館で鑑賞というわけにいかなかった。しかし今年の夏、決心し映画鑑賞に臨むことにした。

 

前日にチケットを購入し、席はトイレに立ちやすい、最後尾に近い通路側を選んだ。当日、上映開始は午後3時40分だったが、朝から水を飲みすぎないよう心がける。酷暑が続くが、水分は控えめに。コーヒーも朝の1杯にとどめた。映画館には早めに到着したが、コーヒーなどドリンクで時間潰さない。以前はコーラを買って映画を観るのが好きだった。しかし今回はコーラ厳禁。上映直前のトイレは当然済ませる。

かくして、無事に3時間を乗り切った。尿意を催すこともなかった。1つの快挙といってよい。事前に注意すれば、トイレなしで3時間乗り切れる良い経験になった。

 

RRRを観るにあたり、もう1つ懸念があった。3時間の長編映画のストーリーを追えるかということだ。自分は人の話を聞きながらの理解力がやや劣る自覚がある (いずれ記事に書くが)。インド人の、おそらく覚えにくい名前を持った人物が多数登場し、複雑に絡みあうストーリーを理解できるか不安だった。これは杞憂に終わった。ストーリーは単純明快、勧善懲悪のストーリーだった。水戸黄門を見ているかのようだった。壮大なスケールとアクション、時にスーパーパワーも現れ、見ていて痛快だった。

 

RRRは今年初めころ話題になった映画だ。まだ上映されているということは、根強い人気があるのだろう。インド映画では、自分は数年前話題になった「バーフバリ」を見逃している。RRRもあとどれくらい上映されているかわからない。今のうちに映画館で迫力ある映像を味わっておきたいと思っていた。

無事にトイレの懸念を克服し、インド映画を堪能できたことは、この夏の大きな経験だった。

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ロンドンの十字型ビル

少し前に北海道大学学生寮、恵迪寮が話題になった。

togetter.com

6つの棟が中央部から放射状に広がる構造が特徴的で、ミステリー作品が生まれそうとか、北大の研究で知られる雪の結晶に見えるなどの反響があった。

Googleマップで見た恵迪寮 (スクリーンショット)。きれいに6つの棟がきれいに放射状に広がっている。

私は10数年前に北海道マラソンで北大を訪れたことがある。キャンパス内を走り抜けるコースの下見を兼ねてキャンパス内を少し散策したが、寮は離れた場所にあり、存在に気づくことはなかった。

 

放射状の建築物の例としては、冒頭のtogetterにもあるように、刑務所が挙げられる。例えば網走監獄は5つの方向に広がっていた。

Googleマップ スクリーンショット

 

放射状の建物と聞いて私が真っ先に思い浮かべるのは、ロンドンにある Cruciform Building (クルーシフォーム・ビルディング) だ。Cruciformは「十字型の」という意味で (cruc- = cross 十字、 form 形)、「十字型ビル」と形状がそのままビルの名前になっている。

Google mapのスクリーンショットとリンク。十字そのものだ。

https://goo.gl/maps/RQ44d1GwHGAFSMTP6

Cruciform Building はもともと病院 (University College Hospital) で、開院は1906年と古い。しかし1995年に閉院し、その後改修を経て、現在は通りの向かいにある大学 (UCL; University College London) の研究施設として利用されている。なお病院は、近くに新築されたビルに移転した。

www.ucl.ac.uk

放射状の建物は中央部での管理がしやすく、また感染症が発生した際の隔離も比較的容易だろう。上のリンク先記事では、病棟間のスペースが日光と新鮮な空気がもたらし、患者の健康に寄与するメリットが述べられている。

Cruciform Building はロンドン中心部、ユーストン駅の少し南、大英博物館から北に約800mの場所に位置している。上から見ると4方向に延びたきれいな十字が見えるが、通りからは十字型の形状を認識するのは少し難しいかもしれない。

自分は20年前にこの建物で行われた研究発表会を傍聴したことがある。ちょうどイラク戦争が勃発した頃で、世界中の人々が戦争反対の声を上げており、イギリスではブレア首相の方針に反対して閣僚が辞任するということもあった。この時のセミナーで、ある日本人研究者が発表に先立ち、研究者もこの問題に声を上げるべきではないかと数分演説したのをよく覚えている。

 

話が逸れてしまったが、放射状建築物あれこれ。北大恵迪寮は6方向、網走監獄は5方向、そして私が思い出すロンドンのCruciform Buildingは十字型に4方向に延びているという話でした。

 

1人暮らしの新型コロナ感染記 ~ 2023年2月

今年2月、新型コロナに感染した。もう6月末だが、この件は自分にとって今年前半の大きな出来事であり、記録しておきたい。

幸い症状は軽く、熱が一日半ほど出た程度で済んだ。しかし1人暮らしだと初動対応に戸惑い、検査キットの必要性を痛感した。

 

以下、経緯。

<1日目>

2月初旬のある朝、発熱。37.4℃。コロナだと思った。自分はインフルにかかったことはなく、また風邪をひいたときは、通常まず鼻、喉に症状が現れ、さらに悪化して発熱することが多い。突然の発熱はコロナの疑いが濃厚だった。前夜に軽く咳が続いていて、変だとは思っていた。

コロナならば療養規則に従う必要があり、感染を確認したいが、検査キットが手元にない。以前帰省のための自主検査でキットを買った薬局が近所にあるが、発熱していては買いに行けない。電話で「発熱してますが買いに行っていいですか」と聞くのも、故意にウイルスをばらまくようで、ためらわれた。

検査キットはアマゾンでも買えるが、即日配達のものは「研究用」のラベルがあるもので、市の陽性登録には使えないもの。いずれにせよ、すぐに配達されるわけではない。

というわけで、新型コロナウイルス感染を確定させたいが、どうしようもないという状況に陥った。

薬はパブロンと、以前に歯医者からもらった痛み止めのカロナール数錠があり、パブロンを服用。自宅でじっとしているしかない。食料としては最低米があって飢えることはなかったが、夕方に会社の人から差し入れがあり助かった。コロナはほぼ確実なので、玄関に袋を置いてもらい顔を合わせないよう受け渡ししたのは、奇妙だが正解だったろう。

熱はおもしろいようにグングン上がり、午後9時には今回最高の39.1℃に達した。

 

<2日目>

朝の体温は38.5℃。やはりコロナを確定させたくて、思い切って近所の薬局に電話。そしたら店の外で対応しますとのこと。ありがたい。歩いて数分の薬局まで行き、検査キットとアセトアミノフェン錠を購入した。

抗原検査キット。新型コロナとインフルと両方検査できるやつ。「r」はリファレンス、「C」がコロナ。「C」にくっきりとしたライン。

コロナ陽性確認、よかった! (よくない)

晴れて陽性確定したので、勤務先にもその旨連絡、そして横浜市の新型コロナサイトで陽性者登録した。登録するとLINEで毎日状態確認など支援が受けられる。重症化リスクがない人の登録は任意だったが、登録した。手続きをひと通り経験してみたかったという好奇心もあったが、1人暮らしで症状が急変する恐れもなくはなく、繋がりは持っておいたほうがよいだろうということで。なお、今年5月に新型コロナが5類に分類されてからは、登録制度はなくなった。

熱は徐々に下がる。お昼は37.2℃、夕方には36.3℃と平熱に戻った。

 

<3日目以降>

3日目以降は体温は平熱が続き、体調も特に悪くなかった。軽い咳が1週間ほど続いていたが、ときどきコホコホという程度で、支障はなかった。

味覚障害と嗅覚障害が少しあったかもしれない。コーヒーを飲んだとき、香りがしなくて「あれっ?」と感じ、またカレーを食べたときにも香ばしさがなくて「あれっ?」と思った。感覚が全くなかったわけではなく、もともと味覚は鈍感なため、本当に障害があるのかはっきりしなかったが、あれっと思う程度には変だったのだろう。日数が経ち何も気にならなくなり、元の状態に戻ったようだ。

カレーはウーバーイーツで注文したものだ。初めてウーバーを利用したが、いろいろな料理を頼めて楽しい。

 

検査キットはアマゾンでも注文して、数日ごとに試してみた。

4日目。「C」はコントロール。「T」はテストで、新型コロナウイルス抗原陽性を示す。

平熱になって1日経過しているが、ラインがくっきり現れる。

 

9日目。市の定める療養期間は発症日から7日間で、この前日に療養期間は終了している。勤務先もそれに順ずるが、自分は在宅勤務を続けた。

ラインの出方が弱まってきた。

 

12日目。

ラインは出なくなった。

 

<感染元、ワクチン>

どこで感染したかは不明。自分が会話した人で、短い会話をした店員さんなどは知る由もないが、発症した人はいない。発熱前日にサウナに行って、マッサージも受けているが、どうなんだろうか。

ワクチンは3回接種し、3回目は2022年4月だった。10か月経過し、免疫力が落ちていたのだろう。

 

<まとめ>

発熱したときにコロナかどうか自己検査するために、検査キットは常備しておこう。

検査キットがない場合は、病院か薬局に電話で相談してみよう。今回対応してくれた薬局には後日訪れ、お礼を述べたが、「大丈夫ですよ、患者さんもよく来ます」とおっしゃってた。自分であれこれ気を揉まず、相談するのがよい。

ウーバーイーツなどの宅配サービスは便利。利用しよう。

 

以上、2月の感染記でした。

 

2023年4月30日 シモキタ名人戦 ~ ボドゲ祭り

4月30日の日曜日、第12回シモキタ名人戦に行ってきた。シモキタ名人戦は、将棋、囲碁、連珠、オセロ、バックギャモンなどのゲームをプロと気軽に対戦したり、入門者が教えてもらったりすることができるイベント。下北沢駅前広場で開催され、通りがかりに覗くもよし、ちょっとプレーしてみるもよし、気軽に楽しめるボドゲ祭りだ。

第十二回シモキタ名人戦 | 下北沢東会・あずま通り商店街

今年はマスクなどコロナ関連の厳しい規制がなくなり、イベントに集まること自体が楽しい催しとなった。雨が心配されたが天気はどうにか持ちこたえ、一時的に雨がぱらついた程度ですんだ。

hochi.news

 

自分は2020年に行ったことがある。

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その時は指導碁を申し込むのを躊躇して指をくわえていただけだったので、今回は事前にチケットを申し込み、指導碁を一局打ってもらった。なお囲碁は13路または9路盤を使用する。プロの指導碁と聞くと、知らない人はハードルが高そうに感じられるかもしれないが、先生方はみな優しく、相手のレベルに合わせて打ち適切なコメントをしてくださる。機会あれば試してみるのがお勧めだ。

 

シモキタ名人戦は参加プロも多数で豪華だが、スタッフではないプロ棋士もふらりと訪れるから見逃せない。こちらは木部夏生三段のツイート

木部さんはスタッフとして指導碁をされていたが、なんと芝野兄弟が遊びに来ていたようだ。お二人がプレーしていたのは桑野七番勝負。龍之介先生が囲碁以外のボドゲも強いことは承知しており、3年前のシモキタでは本にサインも頂いたので、今回もお見掛けすることは期待していたが、虎丸名人も訪れて、お二人で対戦されるとは。シモキタならではである。

星合志保三段も同じく芝野兄弟をツイートしていた。いや、星合さんも訪れてたんかい。シモキタ、見逃せない。

 

私はバックギャモンのコーナーで囲碁武宮正樹九段をお見掛けした。すごく楽しそうにニコニコしながら、バックギャモンプロと対戦している子供と話していた。囲碁ファンなら武宮九段がバックギャモンも強いことは知っているかもしれないが、ただ通りかかった人は、あの人がプロ囲碁棋士と気づかなかったのでは。これもシモキタならではの光景だった。ちなみにそのバックギャモンのプロは矢澤亜希子プロ。

bunshun.jp

私はバックギャモンはプレーすることはできないが、興味はある。バックギャモンと聞くと「バックギャモーンは、負けないけれど♪」という原田知世の歌声が頭に響く。80年代の曲なので、30年以上前の曲だけれど。学ぼうとしたことはあったが、続かなかったと思う。矢澤プロと小学生、そして囲碁の武宮プロの楽しそうな光景には心惹かれるものがあった。

 

初心者と達人が混じり合って楽しめるボードゲームの祭典、シモキタ名人戦。見逃せないイベントである。

 

NHK囲碁トーナメント 2023年4月9日 ~ シチョウ

新しくタッチパネル (電子ホワイトボード) を採用した今年度のNHK囲碁トーナメント、第2局では (個人的に) 待望のシチョウ解説が登場した。

右上、黒が星、白が33に入り黒がノビて白がトンだところ。このトビは白のシチョウがよくないと打てない手。

つまり黒が出て切って、左側の白石を抱えたとき、シチョウで取られるかどうか。

星合さん「(今期からタッチパネルになったので) せっかくだからやってみますか」

ということでシチョウが並べられた。

シチョウは白がよい。だから右上で白はトンだという説明。

 

このタッチパネル、ちょっと反応が遅く、パパパと素早くは並べられないみたい。おそらく軽く手が触れただけで誤って反応してしまうのを防ぐためだろう。とは言え石を置いていくよりは楽だし、並べ終わったら一瞬で元の図に戻せるから、もちろん便利だ。

タッチパネルは「計」ボタンを押すと地合い計算してくれるのだろうか。いろいろな機能を使いながらのこれからの解説が楽しみだ。

 

長いシチョウを並べる解説はときどき現れるが、最近連続した。

2月の前年度準決勝第2局

そして3月の前年度決勝

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3月の記事にも書いたが、曖昧なところを、手間はかかるかもしれないが、きちんと解明していくのはいいですね。