独男の雑記帳

60代コミュ障独身男(結婚歴なし)の存在していた記録

女性らしいきめ細かなサービス

前記事で性別に関するバイアスについて書いた。

hidsgo.hatenablog.com

性別に関するバイアスについて考えるとき、私の中でよく思い出される事例がもう1つあり、記録しておきたい。

およそ20年前、関西を拠点とする銀行が女性スタッフのみで運営される店舗を作ったことがあった。女性店員のほうが話しやすいお客さまもいるとの理由だったが、「女性らしいきめ細かなサービス」を提供することを謳い文句に、かなり大きな広告を掲載しニュースでも取り上げられた。

その広告や報道を見て、私はおかしいと思った。男性はきめ細かいサービスができないのか。どのように心遣いして接客するかは、個人の性格や能力、経験によるもので、性別で規定されるものではないのではないか。

このような突っ込みをしたくてたまらず、銀行に問い合わせすることを考えたものの、最終的には行動に移さなかった。その店舗を利用する予定もなく、直接的な関係もなかったからだ。結局、その広告や店舗の取り組みは、特に大きな波紋を呼ぶことなく過ぎていったと記憶している。

およそ20年前のことだが、今検証しようと検索しても記事などは見つからず、自分の曖昧な記憶に頼って述べているため、不正確なところがあるかもしれない。

いずれにしろ、仮に今の時代に同じような広告が打たれたら、SNSで拡散し議論や批判の対象になるのではと想像する。

「女性らしいきめ細かなサービス」は、よく使われそうなフレーズだが、それだけにそこに含まれるバイアスやステレオタイプについては注意したい。