no pun intended
何か文章を書いていて、ダジャレになったとき、シャレ(*)のつもりじゃありません、と断り書きするときに使う。
* うまいことを言った場合はシャレというのだろうが、往々にしてダジャレであるために、以下ダジャレで統一する。
私は以前囲碁の記事の中でこの意味の表現を使用した。
視聴者目線で質問して、よくシショウ (pun not intended) を最後まで追ってくれたのが印象に残ってます。
NHK囲碁トーナメント 2015.Mar.15 - hidsgo’s diary
pun not intended と挿入したが、no pun intended がより一般的だった。この場合は「視聴者」という言葉のあとに、囲碁用語の「シチョウ」が出てきて、ダジャレを狙って書いたわけじゃないですが、と注釈を入れたわけだ。
このように、ダジャレのつもりではありません、というのが文字通りの意味で、英語では時々見かける表現だ。しかしここには微妙な含みがある。ダジャレなど書くつもりはない、あくまで真面目な文章にしたいなら、何も指摘する必要はないし、むしろダジャレにならない言葉に置き換えればよいだろう。ダジャレじゃありませんと指摘するということは、ここダジャレになってます、おもしろいこと私言っちゃいました、と注意を引きたい心理があるのである。だから no pun intended は本当は、ダジャレ注意、みたいな感じなのだ。
参考: phrases - How to use "no pun intended"? - English Language & Usage Stack Exchange
私もダジャレに気づいてちょっとおもしろいと思って、コメントを入れたくなったわけだ。日本語で注釈を入れてもよかったのだが、英語でよく使われる表現があるしそのほうが簡潔に収まりそうなので、英語を挿入してみた。
私はカタカナ語の氾濫には基本反対で、多くの場合日本語化する努力を怠っていると思うし、自分で日本語の文を書くときはむやみにカタカナ語を使わないようにしてるつもりだが、でも公式の書面じゃなければ、英語でぴったりの表現があれば使ってもいいかな、そのほうが使ってない英語を思い出して忘却防止になるかもしれないと思って、軽く使ってみたのだった。
ところで、no pun intendedは「punを意図してない」という意味だが、カタカナで ノーパン intended と書いた場合、「ノーパンを意図した」という意味で、そのような記事は最近日本のスポーツ記事でよく見かける。
アイドルのノーバン見出し、スポーツ紙の本音 ネット普及で急増か - withnews(ウィズニュース)
また、「ノーパン intended?」と疑念を抱かせておいて、「Don't worry」と返すやりとりも、昨今多く見受けられる事象である。
安心してください、はいてますよ。 (PREMIUM PHOTO BOOK)
No pun からノーパンへ。寒すぎるオヤジギャグと呼ばれても仕方ない。