hidsgo’s diary

57歳独身男(結婚暦なし)の存在していた記録

from scratch

今日の英語

from scratch     最初から、ゼロから

 

何か作業をしていてそれが挫折したとき、再びスタートに戻ってゼロからやり直すときに start from scratch などと言う。それはゼロから同じ工程をやり直すという場合もあるが、ゼロに戻って新しい方法を模索しながらやり直すという場合もある。必ずしもやり直しではなくて、何かを始めるときに、今までの知識や経験、既存の方法に頼らず全くゼロから始めるという場合にも使う。

 

よく使われる表現だが、知らないと言われたときに何のことかわからないので、ぜひ身につけておきたい。

 

ゼロから始めるという意味で、前記事の tabula rasa と似ている。実際、前記事で引用したこちらの記事の動画では、learn from scratch と learn tabula rasa の両方が使われてる。

Self-taught AI is best yet at strategy game Go : Nature News & Comment

まあ前記事の tabula rasa 関連記事をあれこれ見ていて、from scratch も多く使われていたので、書き留めておこうと思った次第なのだが。

 

Scratch は引っ掻くという意味だから、何もないところに引っ掻くところから始めるという意味から生じた表現と思っていたが、どうやら scratch は地面に引いたスタートラインのことで、そこからスタートする (start from scratch) が語源のようだ。

'Start from scratch' - the meaning and origin of this phrase

 

tabula rasa

今日の英語

tabula rasa      予備知識や先入観のない白紙状態

 

ラテン語による表現(*1) 。tabula は tablet や table の語源の語で「板」。rasa は scraped とか erased とかの意味で「かき消された」。つまり tabula rasa は、文字などが消されて何も書かれていない板という意味。そのことから、予備知識や先入観のない白紙状態を表す。

 

英語としては時々使われる表現のようで、OALDにも載っている。

tabula rasa | Oxford Advanced Learner's Dictionary

辞書ページにあるように、発音は /ˌtæbjʊlə ˈrɑːzə/ (タビュラ ーザ) となる。

検索すると、哲学で使われる用語でもあるようだ。

 

何か新しい事態に向かう時、予備知識なしの tabula rasa ではまずい場合もあるだろう。一方何か習い事をするときなど、先入観や過去の経験を忘れ去れ、頭をまっさらにした tabula rasa 状態のほうがよい場合があるだろうと思う。

 

実は私は tabula rasa という表現を知らず、今週こちらのNature誌の記事を見て知った。ニュースにもなったが、一昨年来話題になった囲碁AIのAlphaGoがさらに進化豹変を遂げ、AlphaGo Zeroとなった研究開発論文だ。Nature誌は購読していないと本文は読めないが、Abstractは閲覧できる(*2)。

http://www.nature.com/nature/journal/v550/n7676/full/nature24270.html

Abstractで以下のように使用されている。和訳はNature日本語要約からの引用。

     an algorithm that learns, tabula rasa, superhuman proficiency
     「白紙」の状態から学習し超人的な上達を示すアルゴリズム

     Starting tabula rasa, our new program AlphaGo Zero achieved...
     今回の新しい「アルファ碁ゼロ」は、白紙状態から始めて、...

 

今回登場したAlphaGo Zeroは、囲碁の基本ルールを学んだだけで、人間が長年に渡り研究して作りあげた定石やプロの棋譜を一切学ばない白紙 (zero) の状態、つまり tabula rasa 状態から自己対局による自学自習だけで強くなり、トップ棋士に勝利したAlphaGo(*3) に100戦全勝したという。AlphaGoの登場も衝撃だったが、今回のAlphaGo Zeroもすごい衝撃である。AI技術の進歩という点からも、また何千年の間に人間が考え出した手法 (定石) をコンピューターが数十日で上回り、さらに人知の及ばない新しい手法を生み出したという点で。

 

Nature誌のこちらの紹介記事では、論文の筆頭著者でありAlphaGoのメイン開発者である David Silver が今回の AlphaGo Zeroについて語っている動画を見ることができる。

Self-taught AI is best yet at strategy game Go : Nature News & Comment

"tabula raza learning" の一般的な手法を開発したことの重要性を述べている。上述のように、英語発音は「タビュラ ラーザ」。

 


*1. ラテン語表記は通常斜体にするが、面倒なのでそのまま(正体?)にしておく

*2. この記事は2017年10月21日(土)深夜に投稿したが、Natureサイトはこの週末にメンテナンスを行うとのことでその間はアクセスできない。

*3.  前回のAlphaGo関連記事。

hidsgo.hatenablog.com

その後2017年5月、AlphaGoは中国のトップ棋士である柯潔を相手に3戦3勝し、AlphaGo開発者のDeepMind社 Demis Hassabis は、AlphaGoは人間との対戦から引退することを宣言していた。そして今回のAlphaGo Zeroの発表となった。

 

映画「ダンケルク」を観たあとに「人生はシネマティック!」

今話題の映画「ダンケルク」を観た。

wwws.warnerbros.co.jp

第2次世界大戦さなかの1940年、ドイツ軍に陸路での退路を断たれ、ドーバー海峡に面したフランスの港町ダンケルク (Dunkerque) に追い詰められた連合軍を、海路からイギリスへ救出する話だ。IMAX映像で自分が戦場にいるかのような臨場感を体験できる。

口コミをあれこれ見てみると、多くの人はクリストファー・ノーラン監督の他の作品を知っていて、監督のカメラワークに期待して本作品を観て評価しているようだ。が、映画を観ることが少なくなって久しい私は、ノーラン監督の作品を観たことはなかった。

私が「ダンケルク」を観たきっかけは、先日スイスからの帰国便でたまたま「Their Finest」という映画を観たからだ。戦時下イギリスで女性ライターが大衆の士気高揚のためのプロパガンダ映画製作に携わることになる話だが、そのプロパガンダ映画が「ダンケルク」にまつわる話なのだ。ところが映像を見て話の流れはわかるものの、飛行機のノイズでセリフがよく聞こえなかった。最近は自分でノイズキャンセリング機能付きのイヤホンやヘッドホンを用意する人が多いらしいが、久々の長距離便で私は準備のときそれがあれば快適と気づきさえしなかった。

それで日本に戻ってから「Their Finest」をセリフを確かめながらもう一度見たいと思ったが、日本ではまだ未公開、11月に「人生はシネマティック!」というタイトルで公開されるとわかった。

jinsei-cinema.jp

私はダンケルク救出作戦については知らなくて、「Their Finest」の中でさんざんダンカーク (Dunkirk) と言っていたので、帰国後にDunkirkを検索して少し知った程度。そこで参考のためにと今公開されている「ダンケルク」を見てみた次第 (*1)。ただ映画「ダンケルク」では連合軍が追い詰められるに至った経緯の詳しい説明などはなく、短いセリフで戦況の説明はあるものの、予備知識がない向きはあらかじめwiki程度の説明にざっと目を通しておくとよいかもしれない (*2,*3)。

ちょうど「真珠湾」「ミッドウエイ海戦」「ガタルカナル」などは日本人にはよく知られていて映画も製作されてきているように、ヨーロッパ人にとってダンケルクはよく知られている出来事で、それをノーラン監督が今回改めて映像化したことに意義があるのだろう。そんなことを感じた。

「人生はシネマティック!」は「ダンケルク」とは対照的に、ユーモアもロマンスもある、女性が活躍する映画だ。とはいえロンドン空襲 (Blitz) に見舞われる戦時下イギリスの話であり、すべてがハッピーエンドというわけではないけれど。ただ緊迫感と悲壮感あふれる「ダンケルク」を観たのちに「人生はシネマティック!」を観ると、背景事情も理解出来た上で、この映画の軽いストーリーを楽しめるのではなかろうか。主演のジェマ・アータートン (Gemma Arterton) も魅力である。私が映画を観るのは英語学習が目的でもあるが、「人生はシネマティック!」は会話も豊富で、映画館の明瞭な音声と日本語字幕付きで再び鑑賞することに期待している。

 


*1. 邦題は「ダンケルク」だが、原題は英語「Dunkirk」で /dʌnˈkəːk/ (敢えてカタカナで書くと) ダンカークと発音される。これは日本語では外国の地名は基本的に現地語を採用するため、現地フランス語の Dunkerque 「ダンケルク」を邦題にしたということだろう。日本語は現地語採用だが英語は英語式の発音と綴りを使用するため、フランスやドイツのよく知られている地名で、日本語のカタカナ発音と英語の発音に大きな差異が生じる例がある。Parisはパリで英語ではパリスだが、まあこれは同じ綴りで発音は異なるとはいえ似ている。しかしワインで有名なBourgogneブルゴーニュは英語ではBurgundy バーガンディ、大西洋に突き出たBretagneブルターニュは英語ではBrittanyブリタニーと、全く異なって聞こえる単語になる (以前こちらにちょっと記事を書いた)。

*2. ダンケルクの戦い - Wikipedia

*3. ダイナモ作戦 - Wikipedia

 

東京マラソン2018落選

当選したら猛烈練習開始と思ってたけど…残念。

 

東京マラソン過去の記録。年度は開催年で応募自体はその前年。

2009 落選
2010 落選
2011 落選
2012 当選、完走
2013 落選
2014 未応募
2015 落選
2016 未応募
2017 落選
2018 落選 ← New!

 

嗚呼、完走より出場がはるかに難しい東京マラソン

 

帰国してる

スイスから帰国してしばらくになる。スイスへ行くという記事を投稿したまま放ったらかしにしておいていつまでもスイスに居るように思われていそうだが、スイスは短期出張。帰国してプレゼンだの何だの再びドタバタしていて記事の更新も怠っていた。時差よりもそのドタバタで疲れ果ててしまった。

hidsgo.hatenablog.com

スイスは良かった。行く前の国のイメージとしては、アルプス、チョコレート (リンツは日本でたまに買う)、多言語くらいだろうか。行ってみてわかったのは、まず街がきれい。街並みが美しいという意味でもあるし、ゴミが少ないという意味でもある。それから電車の時間が正確。日本みたい。いろいろ見たり読んだり聞いたりして(あまり話さない自分、、)わかったのは、街の美しさや電車の時間に代表されるように、何事もきちんときれいに整っているというのが、スイスの一般的なというか stereotype なイメージなんだね。それがスイスのイメージだと私は知らなかったが、実際行って体感した。

あとよく言われるが物価が高い。それは痛感せざるを得ず、感覚的に日本の1.5倍~2倍くらいだろうか。業務後にチューリッヒに自費滞在したがホテル一泊2万くらいで痛かった。

そしてスイスは小さい。チューリッヒから中部の首都ベルンまで電車で1時間、今回は行かなかったがジュネーブまでも2時間40分だ。チューリッヒもスイスの最大都市といっても人口は38万人。中心部の観光は歩いて回れる。かわいい小ささだ。

機会あればまた行きたい。出張の範囲に入ることはないが、いつかアルプスも見てみたい。

 

今ドイツ語を復習中で、今回のスイス行きはそれとは関係なく2か月ほど前に急に決まったものだが、ドイツ語をほんの少しでも知っていると何かと助けになる(今回のスイスはドイツ語圏のみ)。またごく簡単な短い文は聞き取れたりして、もうちょっと勉強しようという気にもなった。もっともスーパーのレジのおばさんや電車の車掌さんも英語を話して、ほとんど英語で用を足すことはできたわけだが。

電車で何か話す必要はないが、検札で私が間違った切符を出してしまったとき、車掌さんは最初ドイツ語で何かまくし立てたので私が Englisch bitte? と言ったらきれいな英語で説明してくれた。

 

いつか記事をいくつか書きたいがいつになるかわからないので、スイスらしいと自分が思う写真を数枚貼っておこう。

 

チューリッヒ、リンデンホフの丘からの眺め。チューリッヒに来たらここ行くよね。

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以下の2枚は車窓からの写真 (なので窓の反射が写り込んでしまってる)。どちらもシャフハウゼンからシュタイン・アム・ラインへ向かう途中。

ライン川。いい雰囲気。この4kmほど下流にラインの滝がある。

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緑の丘。なんか北海道の美瑛みたいだなあと思った。

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物価が高いことを別にして、スイスはすっかり好きになってしまった。

 

スイスへ

スイスに居る。いちおう出張。瑞西Confoederatio Helvetica

最近のドタバタはこのスイス行きがあったからでもある。

hidsgo.hatenablog.com 

出発前日は準備でほとんど寝ずに成田へ。

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7年ぶりのヨーロッパ。初スイス。

hidsgo.hatenablog.com

 

スイス記事はいつか書くだろう。すいすいすぐとはいかないが。1か月後か1年後か10年後か。

 

spick and span

今日の英語

spick and span
1. きれいな、汚れのない、よく手入れされた
2. 真新しい

最近このフレーズに出会ったが、OALDにも載っているから一般的に使われる表現なのだろう。

spick は釘 (nail)、span は木片 (chip) 。

語源的には span new という表現と、オランダ語で新調された船を形容する spiksplinter nieuw (英: spike-splinter new) から、spick and span new という表現が生まれそれが spick and span になったということのようだ (*)。まあ「新しい釘と木材で新調された船」をイメージすれば、大体当たっているといえよう。釘も木材も時間とともに錆びたり朽ちたりしていく。

アメリカには "Spic and Span" というブランドの洗剤があるらしい。

* spick-and-span - Wiktionary