独男の雑記帳

60代コミュ障独身男(結婚歴なし)の存在していた記録

alternate vs alternative

英語・紛らわしい単語シリーズ

alternate vs alternative

 

綴りが似ていて意味もなんとなく似ている。混同しがち。自分のための整理と備忘録。

 

alternate

1. 交互の。何か2つのものが交互に連続して起こる状態。

  A B A B A B  ← Letters A and B appear alternately. AとBが交互に現れる

2. 1つおきの。1の意味からの派生になるが、例えば

   I have to work on alternate Sundays. 隔週日曜仕事する

  つまり、出勤の日曜とお休みの日曜が交互、ということですね。

 

alternative

代替の、別の、もう1つの選択肢の

  We have an alternative plan. 代案がある

  You can go there by train. But alternatively, you can take a bus. 

  電車で行けるが、バスという選択肢もある

 

alternate が「交互」、alternative が「別選択肢」、この基本を押さえておきたい。

 

さらに以下も注意。

1. 米語では alternate は alternative の意味でも使われる。

In American usage, however, alternate can also be used to mean ‘available as another choice’: an alternate plan called for construction to begin immediately rather than waiting for spring. This American use of alternate is still regarded as incorrect by many people in Britain.

alternate | Definition of alternate in English by Oxford Dictionaries

また、米語では alternate は「代替要員」の意味で名詞としても用いられる。これはalternative としての用法から来ているのだろう。

2. 英語(イギリス英語)と米語で強勢の位置が異なる (形容詞の発音)。

英語 /ɔːlˈtɜːnət/   米語 ɔːltərnət/
alternate adjective | Oxford Advanced Learner's Dictionary

3. alternate は動詞としての用法もある (交互に起こる、交互に行う)。発音の強勢の位置は英米とも語頭。(最後の音節は eɪ)。

英語 /ˈɔːltəneɪt/   米語 /ˈɔːltərneɪt/
alternate verb | Oxford Advanced Learner's Dictionary

4. alternative は、alter がラテン語の「2者のうちの他方」を意味するため、2者からの選択で使用するのが正しく3者以上からの選択は誤りとする人もいるが、現在は3者以上からの選択でも通常用いられている。

Some traditionalists maintain that you can only have a maximum of two alternatives, because the word alternative comes from Latin alter ‘other (of two)’) and that uses where there are more than two alternatives are wrong. Such uses are, however, normal in modern standard English.

alternative | Definition of alternative in English by Oxford Dictionaries

 

事件

悲しい事件が起きてしまった。私はたまたまはてなにアカウントを作り、ときどき独り言を書いているくらいの者で、ブロガーと自分を呼ぶこともない。ブコメを活用することもなく、はてな民らしいことはしていない。それでもHagex氏のブログの読者にはなっていた。読み物として刺激的であったし、氏の取り上げる案件が、ネットで今起こっていることを知る参考になっていた。氏の案件の分析は私から見ると的を射たもので、トップブロガーと呼ばれる人たちをからかうことはあっても、氏自ら弱者を攻撃するようなことはなかったと思う。真摯さというものが背景に感じられ、私自身ははてなでの活動は少ないが、氏の記事にはよく目を通していた。それだけに今回のことは衝撃で心が痛む。(自分のことを言うならば、ああ自分ははてな民なのかもと今回思った。)

Hagex氏のご冥福を心よりお祈りします。

 

一方私もレールから全く外れて生きて来て、幸い今現在は職に就いているものの、もともと引きこもり体質で苦しい孤独な人生を送っている。このような事件が起こるたび、加害者は世の中をどう見ていたか、どうすれば救われたのかということに思いを馳せる。どうすれば救われたか、それはわからない。ただ自分は温かく人と接していきたいと思うだけだ。

 

どうすれば救われたかわからない。それは安直なことは言えないし、人がなぜ引きこもるかとか極端な行動に走るかとかは、1人1人状況が異なるからだ。そう言って逃げるようだが実際そうだ。ただ私自身は孤独者側であるし、生きづらい人が生きていくにはどうしたらよいかということはよく思う。コミュ障lonerでもある私は自分でがんばるとともに、将来何かこの方面で記事を書けたらと思う。

 

語源を知って驚いた単語

小さいときからよく知っている単語で、年をとってから語源を知って「なあんだ」と思った単語。そういう単語は沢山あると思うが、中でも語源の思いがけない簡明さに驚いた3例を取り上げたい。

機会があれば語りたかったけれど、記事になることなく忘れ去られそうになったネタである。ここに記す。前置きはともかく、いってみよう。

 

グレコローマン

レスリングのグレコローマン。オリンピックが開催されれば「グレコローマン・スタイル」という種目を頻繁に耳にする。なので小学生のときから知っていた。特に何も考えることなく、「グレコローマン」という1つの単語として受け取っていたと思う。ちなみにグレコローマン・スタイルは、腰から下の攻撃が禁止され、上半身のみの攻防で行われるレスリングのことだ。

グレコローマンは英語の綴りでは「Greco-Roman」で、「ギリシャ・ローマの」という意味。このことを知ったのは、ずっとのちだった。いつだろう、高校、あるいは20代、もしかしたら30代だったかもしれない。いつかは忘れたが、あまりに簡明な、今からすれば自明といってもいい言葉の由来を知り、単に「へぇー」とか「なるほど」とかじゃない、「そうか、そうだったか!」という衝撃があったことを覚えている。

 

ユーラシア

小学生の頃、地図を見るのが好きだった。ヨーロッパから極東に拡がる大陸、当時は多くを「ソ連」に占められていたこの大陸を、ユーラシア大陸と呼ぶことは知っていた。学校の地理でも習う。

しかし、ユーラシアが Eurasia で、Europe + Asia だと知ったのは、これも正確にいつかは覚えていないが、30代だろうか、数十年後だ。それまでは特に調べることもなく、何となく難しそうな固有名詞のように捉えていたんじゃないかと思う。目から鱗というか、簡明な語源に驚いたものだ。

 

ボリショイ

モスクワのボリショイ劇場。ボリショイ・サーカスというのもある。誰もが子供の時から聞いて知っていると言っていいだろう。

40歳くらいの頃、ロシア語をちょっと習った。文字の読み方から始めたわけだが、早い段階で次の基本単語に出会う。 

большой

読み方は「ボリショイ」。そして意味は、big、つまり「大きい」。ロシア語のボリショイは、ごく普通の形容詞で「大きい」という意味だった。ボリショイ劇場は、英語なら Big Theater。

ボリショイ劇場」って、「大劇場」ってことなのか!! 驚いたものだ。何十年来耳にしてきた単語が、こんなに簡単な意味だったなんて。

 


 

語源を知って、「へぇー」とか「なるほどー」とか思う単語は多い。

バームクーヘン

シュークリーム

などはそうだろう。

とは言え、上に挙げた3つは、私の中では驚きとともに由来を知った代表例だ。なぜ驚きなのか、改めて考えてみると、ボリショイはそのあまりに簡単な意味であることはわかる。グレコローマンとユーラシアは、1つの単語だと何となく思っていたものが、複合語かつごく簡単な単語の組み合わせだった、ということではないかと思う。

 

1998年ユーロビジョン・ソング・コンテスト

先月ドイツ在住のあかねさんが、今年のユーロビジョン・ソング・コンテストについてまとめを書いておられた。かなり詳しい力作である。

www.akane1033.com

20年近く前イギリスに滞在していた私はこのコンテストをよく知っており、「あれ、おもしろいよね」と言いたくてたまらず、コメントを書いた。

詳細レポ、ありがとうございます。ユーロビジョン、楽しいですよね。個性ある人が出て、国別対抗みたいなところもあり、いろんなことが起こって。。私は1998年のユーロビジョンをおぼろに覚えてますが、最後の最後にイスラエルのtransgender女性の人に優勝が決まる、大変におもしろい回でした。そんな楽しい催しがあるということを思い出させてくれる記事でした。

1998年の回はおもしろかったと書いた手前、ネットで調べつつ、ここにもう少し記録しておきたい。

 

目次

 

1.ユーロビジョン

改めてユーロビジョン・ソング・コンテスト (Eurovision Song Contest) とはから始めるが、毎年5月にヨーロッパで開催される人気のある音楽祭で、ヨーロッパ各国の放送局が自国代表を1人(1組)選出、本選はヨーロッパ始め世界で生中継される。このコンテストで優勝すると一気に知名度が上がり、スターへの道を歩む人もいる。かつての優勝者にはABBAセリーヌ・ディオンがいる (セリーヌ・ディオンはカナダ人だがスイス代表として出場) (*1)。なお、ユーロビジョンと短く呼ぶことが多いので、ここでもユーロビジョンと呼ぶことにする。

素朴に歌い上げる人がいる一方で、パフォーマンスのすごい人もいて、見ていて面白い。「国別対抗のど自慢」と呼ぶと、感じが出てると思う。「ユーロビジョン? くだらねー」と言う向きもあるが、そう言いつつ見ずにはいられない面白さがある。最近はLGBTにスポットライトが当たる音楽祭としても注目されているようだ。

 

2. 審査方法

審査方法はいろいろ変遷してきているが、1998年は25ヵ国が参加し、全員歌い終わった後、各国審査員が10カ国に1~8、10、12ポイントを投票、最多ポイントを獲得した国が優勝という仕組みだった。

この各国による投票が、ユーロビジョンを見る面白さのひとつになっている。というのも、歌の良し悪しだけではなく、投票には友好国へのご贔屓点、今の日本の言葉で言えば、忖度が加味されるからだ。もちろん審査員は歌を評価して採点すると公言するだろう。しかし時にはえげつない忖度を目の当たりにする。これが第三者的には見てて面白い。一方それは常に批判の対象でもあり、現在は視聴者投票も導入されている。

 

3. ダナ・インターナショナル

1998年ユーロビジョンの優勝者は、イスラエル代表のトランスセクシュアル、ダナ・インターナショナル (Dana International) だった。当時26歳、男性として生まれたが、21歳のときに性転換手術を受けている (*2; この参照記事に彼女の男性時代の顔写真が紹介されている)。トランスジェンダーと冒頭のコメントに記したが、彼女の場合トランスセクシュアルがより適切な用語のようで、トランスセクシュアルと呼ぶことにする (*3)。LGBTのユーロビジョン参加としては、前年1997年にアイスランド代表としてゲイのポール・オスカー (Paul Oscar) が出場しており、彼女は彼に次いでのLGBT出場者だった。ヨーロッパといえども当時は今ほどLGBTが表に出て来ることはなかったはずで、本選前から何かと話題になっていた。特にイスラエル国内では、彼女がイスラエル代表に選ばれたことが正統派ラビから激しく非難されていた (*2)。しかし彼女のユーロビジョンでの優勝は多方面から賞賛され、現在のユーロビジョンにおけるLGBTの隆盛につながる転換点となった。

2015年にロンドンで開催されたユーロビジョン60周年記念イベントで、1998年の優勝曲「Diva」を歌う妖艶なダナ・インターナショナルをご覧あれ。オーラ―がすごい。Viva la Diva!

 

4. 1998年大会概観

イギリスのバーミンガムで開催された1998年の大会は、LGBT初優勝というという歴史に残る大会になったが、その優勝が最後の国の最後の投票で決まったという劇的な結末のために、前後数年と比べて抜きん出て面白い大会でもあった。

優勝決定の瞬間を見る前に、ざっと振り返ってみる。

25カ国が参加。イギリスのブックメーカーのオッズ (*4) によると、本選前の人気はイギリス、ベルギー、スウェーデンアイルランド、マルタ、イスラエル、オランダの順で高かったようである。

こちらの動画で全参加国のショートクリップを見ることができる (動画の長さは12分)。出場者はいろいろなパフォーマンスをして歌っていたと思ったが、こうして見ると比較的ふつうに歌い上げている人が多い。

その中でドイツのパフォーマンスの激しさが際立っている。

ドイツ

この年はスイスがどの国からもポイントをもらえないという、屈辱の零点 (null point) を記録している。しかしスイスの歌手が特に悪いとは思えない。

スイス

忖度してくれる仲間がいるかどうかが、ポイントを得る要因の1つなのかもしれない。

最終的に優勝はイギリス、マルタ、イスラエルに絞られるが、この3ヵ国のパフォーマンスを見ておきたい。

イギリス代表 イマニ(Imaani)

マルタ代表 キアラ (Chiara)

イスラエル代表 ダナ・インターナショナル

 

5. マケドニア投票と優勝決定

さてやっと本題の最終場面。各国の投票が順次進み、24ヵ国が投票を終えた時点で、イスラエル 166ポイント、マルタ 166ポイント、イギリス 157ポイント (*5)。その次はオランダの148ポイントなので、優勝はイスラエル、マルタ、さらに可能性は薄いがイギリスの3ヵ国に絞られた。どこが優勝するか、最後の投票国マケドニアにすべてが委ねられた。

イスラエル 166、マルタ 166、イギリス 157

投票が進み、マケドニアは8番目の投票8ポイントを、イスラエルに投じた。イスラエル単独トップ、またこの時点でイギリスの優勝はなくなった。

イスラエル 174、マルタ 166、イギリス 157

マケドニアは9番目の投票10ポイントを、イギリスに投じた。イギリス2位に浮上、マルタは3位。しかしまだマルタ逆転可能。

イスラエル 174、イギリス 167、マルタ 166

 

残すはマケドニア最後の投票の12ポイント。マルタに投じられればマルタの優勝。歌の評価の高かったマルタは、各国から着実にポイントを獲得した。マケドニアの最後のポイントもマルタに行くのだろう、多くの人はそう予想しただろう。イスラエル残念、マルタ優勝。イスラエルチームもそれは覚悟したかもしれない。

しかし。

最後の投票をマケドニア審査員は静かに読み上げた。

And finally, 12 points from Macedonia goes to … Croatia.

クロアチア!? まさかのクロアチア!! なんとマケドニアは最後の12ポイントを、自分と同じ旧ユーゴスラビア国のクロアチアに捧げたのだった。3ヵ国のポイントと順位は変わらず。

イスラエル 174、イギリス 167、マルタ 166

マジか!!! 見てた人はみなそう思ったに違いない。そしてこの瞬間、イスラエル代表ダナ・インターナショナルの優勝が決まった。ユーロビジョン初のLGBT優勝の瞬間である。

ちょ、マケドニアw  旧ユーゴ互助会w ダナ優勝だな、おめ!

今ならこんな反応がネットに溢れたであろう。

クロアチアも悪くなかった。それはクロアチアが131ポイント獲得して5位に終わったことが証明している。しかし旧ユーゴ国であるスロベニアクロアチアに12ポイント与え、またマケドニアが獲得した最高ポイントはクロアチアからもらった6ポイントだった。投票は純粋にパフォーマンスを評価というわけではなく、まさに忖度まみれ。それがこの大会では優勝を左右したのだった。

こちらの youtube 動画で、優勝の瞬間と、優勝決定後に歌うダナ・インターナショナルを観ることができる 。この動画はドイツ放送局の番組を編集したもので、マケドニアイスラエルに8点与えるところから始まる (*6)。1998年ユーロビジョン、優勝決定のこの瞬間が、最高に面白かった。

優勝決定の瞬間、ワイプに映るイスラエルチームの狂乱と、言葉なく、しかし静かに勝者を称え拍手を送るマルタチームの対比がじんとくる。

 

6. その後

ユーロビジョン優勝により人気・知名度が上昇したダナ・インターナショナル。2003年までにアルバムを数枚リリース、一時は芸能活動から遠ざかるなどしていたようであるが、2011年には再びイスラエル代表としてユーロビジョンに参加している。ただしこの時は新たな投票方式のもと、9カ国が選ばれる決勝戦に進むことはできなかった。LGBTとしての活動も積極的に行っているようである (*7)。なお3位に終わったマルタのキアラは、2005年と2009年にもユーロビジョンに出場したが、2位、22位に終わっている。

 

7. まとめ

昨今のユーロビジョンではLGBTの活躍が目覚ましいが、その原点は1998年イスラエル代表ダナ・インターナショナルの優勝にあるといえる。またその優勝は大接戦の末に最後の投票で決まるという劇的なもので、1998年ユーロビジョンは大変面白かった。

 


*1  Eurovision Song Contest - Wikipedia
*2  BBC NEWS | 1998 | 05/98 | Eurovision | Transsexual singer stirs up passions
*3  トランスジェンダーとは?意味・性同一性障害との違い・企業の対応|Rainbow Life
*4  BBC NEWS | 1998 | 05/98 | Eurovision | The bookies' favourites
*5  Eurovisionサイトでは、最終ポイントはイスラエル172、イギリス166、マルタ165となっている。生放送では集計ミスがあったのかもしれない。1ポイント差を争う勝負だったが結果には影響しなかったようだ。
*6  こちらの動画で投票を英語版ノーカットで見ることができる。マケドニア投票は42:15辺りから。https://youtu.be/6_pbXrXkF4U
*7  Dana International - Wikipedia

 

エスプレッソ・ドッピオ・コンパナ

先日といってももう2か月近く前だが、メルボルンに関連してエスプレッソコーヒーの記事を書き、その中でスタバのキャラメルマキアートついてコメントした。

スタバの「キャラメルマキアート」は、カフェラテ + バニラシロップ + キャラメルシロップであり、ここで言う「マキアート」とは異なる。
参考:  キャラメルマキアートとは - はてなキーワード

hidsgo.hatenablog.com

 

マキアートとは、「はてなキーワード」を引用すれば

「マッキアート」(=イタリア語で「染みのついた」の意で、エスプレッソにスプーン一杯のミルクを加えたもの)

である。エスプレッソの上にミルクを少し垂らしたもの。

マキアートと聞くとスタバのキャラメルマキアートを思い浮かべる向きも多いだろうから、注釈しておくことは悪くない。

しかしこのように書いてしまうと、スタバはマキアートという言葉を自分流にアレンジして使っているだけで、本来のマキアートがないように聞こえる。スタバの名誉のために補足するが、ちゃんとあるのである。というか、私も今回スタバのメニューを吟味して知ったのだが。。多分、店のカウンターに掲げているメニューにはなかったと思う。それで気づかなかった。

 

スターバックス・ホームページのメニュー

www.starbucks.co.jp

ここに、エスプレッソとして

  • エスプレッソ
  • エスプレッソ・マキアート
  • エスプレッソ・コンパナ

が載っている。エスプレッソ・マキアート、あります。

このホームページのメニューは画像もきれいでわかりやすいが、しかし私も自分で試しに注文した記録を簡単にまとめておく。

 

まずエスプレッソのサイズ。ソロ (solo) 30 cc、ドッピオ (doppio ) 60 cc。
ソロ、ドッピオはイタリア語で、英語のシングル、ダブルのことだが、スタバではこのイタリア語の呼び方を採用してる。ちなみに、カプチーノやラテを注文するときのサイズであるショート、トールはそれぞれ 240 cc、350 cc。ドッピオでもショートの4分の1だ。(サイズはスタバの英語ページに記載があった。)

エスプレッソ・ドッピオ

f:id:hidsgo:20180513215108j:plain

私はエスプレッソを頼むときは (あまり機会はないが) シングルというかスタバでいうソロでは量がどうも少なく感じるので、大抵はダブル (ドッピオ) を注文する。それでもこれくらいの量。

エスプレッソ・マキアート

f:id:hidsgo:20180513215249j:plain

エスプレッソの上に、ミルクフォーム乗っている。「スプーン一杯のミルクを加えたもの」と上で引用したが、その意味からするとこの量は本来のマキアートの意味ではなくなるかもしれない。でも、このミルク量はまさに匙加減で、入れる人(店)の趣向に依るのだろう。

エスプレッソ・コンパナ

さらにエスプレッソ・コンパナというのがメニューにあるので、別の機会に注文した。コンパナはイタリア語で con panna、英語に置き換えると with cream。この場合、エスプレッソの上にホイップクリームを乗せたコーヒーのこと。ちなみに、パンナコッタというデザートがあるが、あれは panna cotta で、panna はクリームで、cotta は 英語では cooked、調理されたというクリームということ (たった今ネット調べ)。

f:id:hidsgo:20180513215845j:plain

見た目もおしゃれだし、ホイップクリームが苦いコーヒーを和らげて、これは好きになった。

 

ところで、エスプレッソ・コンパナを注文しようとしたとき、コンパナという単語が思い出せず、うろ覚えで口にしたのが「エスプレッソ・ドッピオ・パンコナ」。パンコナ!! コーヒーにパン粉を入れるんですか? きれいな女店員さんは「エスプレッソ・ドッピオ…?」と聞き返したが、不確かな私が小声で「パ…」と言おうとしたところで「コンパナ?」と言ってくれた。私は表情を変えず黙って頷き、「そう、今ちょっと言い間違えたけど知ってるよ、コンパナね」という感じでお金を差し出した。さすがスタバ、誰も何も表情を変えることなく淡々と1人の客の注文をさばいていったのだったが、ダサいオッサンが格好つけてお洒落メニューを注文しようとして言い間違える図となった私の中では、恥ずかしさのエスプレッソが噴出したのだった。

大切なので2回言うと、con = with、panna = whipped cream。With whipped cream だから con panna コンパナ。英語に多少心得があるお方は、con という接頭辞に with の意味があることはご承知かと思う。忘れたときは with whipped cream から con panna を思い出すことにしよう。

 

fallow

今日の単語

fallow     (畑が) 休閑中の

 

6月になった。毎年6月に開催されるイギリスのグラストンベリー・フェス (Glastonbury Festival) は今年は何日なのかなとふと思い検索したら、今年は「Fallow Year」で開催されないとのことだった。フェスは主催者の私有地で開催されるが、毎年20万人近くの参加者が土地を踏みつけ、ゴミをまき散らし、一部の人は排泄も直接地面に行う。そのため数年に1度 fallow year、休閑年を設け、土地の回復に努めるらしい。前回の fallow year は2012年だったらしい。

 

思えば私たち人間も、ストレスに圧迫され続けていると不毛になってしまう。何もしないで休息に努める fallow time が必要なのかも。普通の日本語でいえば「充電期間」だろうか。

ただし辞書を見ると、fallow には畑の休閑という意味の他に、作家や芸術家が作品を生み出さない状態という意味もある。 だから fallow time/period はこのような非生産的な不毛な期間という意味に取られる可能性がある。もっともその非生産期間が得てして次のステップアップへの充電期間になるわけで、どのように捉えるかという話であろう。

 

こっそりタイトル変更

こっそりブログタイトルを変更した。

 

旧:全力ひとり

新:全力、ひとり


読点を入れただけ。

また、タイトルの横に入れていたサブタイトル、

「全力で心豊かに温かく孤独を生きる独身男(50代バツなし)の記録」

を一旦外すことにした。


旧サブタイトルは、本当は心豊かで温かい存在でありたいと願うけれど、どうがんばっても現実はそれには程遠い存在でしかない自分を、反語的に表現しようとしたものなのだが、どうもうまく伝わってないと思う。(反語って意味わかってる? ― いえ。)

旧タイトルの「全力ひとり」も同様で、全力でがんばっているけれど、独りで寂しいねという趣にしたかったが、どうもうまくない。本気で他人を拒否して一人になろうとしていると取ることもできる。ちょっと待ちなよ、俺も寂しいんだ。

 

というわけで、読点を入れることに。当面は「全力、ひとり」。咳をしてもひとり。タイトル変更しても、ひとり。

そんな感じで。