独男の雑記帳

60代コミュ障独身男(結婚歴なし)の存在していた記録

TOEIC Speaking 2020年8月

8月23日(日)に受験したTOEIC Speakingの結果が先週発表された。

結果

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150だった。7月は140だったから、それよりは10ポイントアップ。

TOEIC Speaking 2020年7月結果 - 独男の雑記帳

しかし今回もレベル6で、レベル7である160の壁は今回も越えることはなかった。

 

7月、8月と連続受験。もともとは7月受験で試験形式を思い出し、8月までに試験形式に合わせて訓練し8月でスコアアップを目指すという意図だった。しかし7月の結果が140。この2、3年はかなりスピーキングに力を入れたつもりだったが、3年前と同じレベルの結果にちょっとがっかりし、忙しさにかまけ特に練習もせず8月試験を受験したのだった。

 

当日、会場は7月と同じ川崎の専門学校。今回は7月よりはよくしゃべることが出来た。試験前のドリル練習みたいなことはしなかったが、さすがに連続受験で少し慣れた感はあった。それで150かなと思っていたら予想通り150だった。結局私はレベル6で、調子がよければ150、悪ければ130になるようだ。

 

なお今回いつもと違う慣れないマスク着用で、話しているとマスクが動いたりメガネが曇ったりして困った。Q1をスタートしたらQ11を終了するまで、自分で問題を止めることは出来ない。マスクに悪戦苦闘したが、それでスコアが下がったということはないだろう。結局マスクが上下逆向きだったからだと帰宅後わかったが、マスクを着用して問題ないか、あらかじめチェックしておこう。

 

TOEIC履歴ページはアップデート

TOEIC歴 - 独男の雑記帳

何か劇的な変化が起こらなければ、レベルアップは起こらないのかもしれない。だからといって諦めて何もしないと、レベルダウンは容易に起こるのだろう。つらいところだ。

 

ロンドン 2019 (7) ~ グリニッジ ~ 公園 & 天文台

前記事のグリニッジ記事の続き。

hidsgo.hatenablog.com

 

グリニッジ公園。よい天気。この日はここでピクニックだった。

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グリニッジ天文台 (Royal Observatory Greenwich) フラムスティード・ハウス (Flamsteed House)。屋根の上の赤いタイム・ボールは12時55分に上に移動し、午後1時に上から下へ落ちる。見逃してしまった。

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グリニッジ天文台まで来たら、みんなやります子午線跨ぎ。しかしここは天文台の入場料を払い中に入ってそして順番待ち。

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実は天文台の外側で子午線跨ぎが出来ます。上の画像では右下方向で、壁沿いの細い通路を入ったところ。

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天文台の壁にある24時間時計。

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天文台などグリニッジの主要な観光スポットは以前に訪れたことがあるため、今回中に入ることはなかった。もしグリニッジ天文台をこれから訪れる方がいるならば、おすすめの映画がある。タイトルは「Longitude」。邦題は「経度への挑戦」。

www.imdb.com

経度測定が可能な時計を独学で製作した18世紀イギリスの時計職人ジョン・ハリソンの物語。グリニッジ天文台に彼の時計が展示されている。

 

天文台横から眺める公園。遠くにドックランズのビル群。

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少し降りたところ。左遠方にシャードとシティのビル群も見える。

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歴史と公園と高層ビルの眺め。ロンドンらしい風景でとてもいい。

 

ロンドン 2019 (6) ~ グリニッジ ~ ロープウェイ & トンネル

昨年 (2019年8月) のロンドン訪問で訪れた場所に、グリニッジ (Greenwich) がある。知り合いの家族とグリニッジ公園でピクニック (公園でランチ) という予定だったのだが、それとは別にグリニッジで行きたい場所があった。テムズ川の上を渡るロープウェイと、テムズ川の下を通るトンネルだ。そこで、ロープウェイ →トンネル → グリニッジ公園と巡ることにした。

 

テムズ川を渡るロープウェイ「エミレーツ・エア・ライン」は2012年ロンドン・オリンピック開催前に開業。私はまだ実際に見たことがなかった。グリニッジ歩行者トンネルは1902年に開通という古いものだが、一度も通ったことがなかった。

なお日本語のいわゆる「ロープウェイ」 は英語では cable car になる。吊るしてるのはロープじゃなくてケーブルだからね。

 

スタートは地下鉄ノース・グリニッジ (North Greenwich) 駅。駅を出てO2アリーナの横を通る。

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O2アリーナはもともとミレニアム事業の1つとして2000年にオープンしたミレニアム・ドーム (Millennium Dome) が原型。その後2007年にO2アリーナとして開業した。2000年は私はロンドンにいてミレニアム・ドームにまつわる報道も目にしたが、この建物を実際に目で見るのは今回 (2019年) が初めてだったと思う。いろいろ問題はあったようだが、存続してよかったね。

 

駅からの案内標識とかはなかったが、大体こっちの方向ということで歩いて行って「エミレーツ・エア・ライン (Emirates Air Line)」のグリニッジ半島 (Greenwich Peninsula) 駅に到着。

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片道£3.50。地下鉄やバスで使うオイスター・カードをタッチするだけ。平日で人は少なく、ゴンドラは私1人で占有だった。

出発。

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右手にテムズ川の防潮堤「テムズ・バリア (The Thames barrier)」がよく見える。

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進行方向 (北東側) を望む。

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出発地点の南西側。O2アリーナとドックランドの建物群。

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進行方向に向かい右手、中央左に見える白い大きな建物はエクセル展示会センター (ExCeL London)。中央右の奥のほうにシティ空港 (London City Airport) が見える。

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10分間の短いロープウェイの旅も終わり、ロイヤル・ドックス (Royal Docks) 駅へ。

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さて、ここから近くのDLRロイヤル・ヴィクトリア (Royal Victoria) 駅まで歩き、グリニッジ歩行者トンネルの最寄り駅であるアイランド・ガーデンズ (Island Gardens) 駅まで電車で移動 (乗り換えあり)。

アイランド・ガーデンズ駅から少し歩いて、テムズ川沿いのアイランド・ガーデンズに到着。テムズ川の向こうにグリニッジの建物が見える。

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公園にグリニッジ歩行者トンネル (Greenwich Foot Tunnel) の入口がある

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入口の上の標識に「This tunnel constructed by the London county council was opened in August 1902.」と大文字で記されている。

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トンネル内部。テムズ川の真下!

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テムズ川南岸の出口を出ると、カティサークが目の前に現れる。

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というわけでグリニッジ公園到着。

次記事に続く。

hidsgo.hatenablog.com

 

ロンドン 2019 (5) ~ Kings Cross

1年前 (2019年8月) のロンドン旅行記事の続き。

この旅行で最も印象に残ったのは、キングス・クロス駅 (Kings Cross Sta.) 界隈の再開発だった。20年前から駅と周辺が一変していた。

といっても駅舎自体の外観はあまり変わらない。

これは2000年頃撮影のキングス・クロス駅。

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そしてこれが2019年の駅。

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どちらもキングス・クロス駅南側、ユーストン・ロード (Euston Rd.) に面したところ。半円形の大きな窓と中央の時計台という構造は同じ。外観は保存され、内部と周囲がガラリと変わったのだった。

もっとも、この南側部分についても、駅舎前にせり出していたWH SMITHが入る建物を取り払い、現在は大きな広場になっていることがわかる。

 

大きな広場となり、すっきりした駅前。こちらは夜の画像。

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駅前スペースには屋台が沢山並び、軽食などを買うことが出来る。お店は1年中出ているのだろうか、夏の間だけだろうか?

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駅内部や周辺の変貌ぶりを比較したく20年前くらいに撮った写真を探したが、一番上に掲げた駅外観があるくらいで他に見当たらなかった。通りがかった場所で適当にシャッターを切ることが多いため、何かあるはずと思ったが残念だ。

昔の比較写真はないが、今の写真を見て駅が新しいことはわかる。

内部がすっかり変わっていた。

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幾何学的模様の大天井。外の見える窓ガラスの下に電車の行き先を示す大掲示板。

 

上の写真で左手は中2階のテラスがあって、軽食などができるようになっている。その中2階の様子がこちら。

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いやあ、すごく斬新。すごい変わりよう。

 

以前は駅に入ると電車の行き先掲示板が真正面にあり、その先にホームが見えていた。今は駅に入っただけではホームは見えず、右手の掲示板の下をくぐるとホームに出る

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キングス・クロスだから、イングランド北部からスコットランド方面の電車が発着。

 

ケンブリッジ方面も発着するが、ケンブリッジ方面のホームは場所が離れた場所にある構造は以前と変わっていない。駅の中を奥まで進むと、左側にケンブリッジ方面の9番から11番ホームがある。

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すぐ右側にパーセル・ヤード (Parcel Yard) という標識が見えるが、これはパブ。

上の写真には写ってないが、このパーセル・ヤードの右手前にハリー・ポッターのお店があり、ハリー・ポッターファンで賑わっていた。

パーセル・ヤード パブに入る機会があった。なんでも昔はここが鉄道会社 (Great Northern Railway) の荷物仕分け場 (Parcel Office) だったらしい。

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パブの奥にあるパーティルーム。

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GNR という文字が見えるポスターは、Great Northern Railway の昔の広告ポスター。他にも昔のポスターがいろいろ飾られていた。

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さて、キングス・クロス駅の西側出口を出たところ。セント・パンクラス駅 (St. Pancras Sta.) に面するこちら側も風景が変わり、広場になっている。

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駅の北側に大きなクレーンが何本も並び、かなり大きな建物を建てている。実はこれ、GoogleのUK本社を建築中。このGoogle本社、完成すればロンドンのシャード (The Shard) の高さ310m よりも長い、長さ330mの巨大ビルになる。

聞くところによると、Googleはイギリスで一番高いシャードを上回る建物を建てたかったが、この地域は規制で高い建物は建てられないため、横に寝かせてシャードより長い建物を作ろうということらしい。

完成予想図が報じられている。

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Google unveils plans for giant London HQ that’s longer than Shard is tall | The Independent

こんな巨大ビルがキングス・クロスとセント・パンクラスの間に横たわることになる。完成すればまた一段と風景が変わるだろう。

なおシャードはスカイスクレーパー、つまり skyscraper (sky + scraper 空を削るもの) だが、それになぞらえてGoogle本社はランドスクレーパー landscraper (land + scraper 地を削るもの) であるとデザインした人は呼んでいるらしい。

 

キングス・クロスの大改装は駅舎だけではない。その周辺の再開発もすさまじい。Google本社もその1つだが、建築中のGoogle本社の脇を抜けて北へ進むと、運河を渡ったところに造られたグラナリー・スクエア (Granary Sq.) という広場に出る。ここも見張る場所だ。

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夏なので広場は噴水で飾られ子供たちが水遊びしていた。左手奥にはレストランやお店が入った建物が続く。

このあたりは昔は何かの廃墟という雰囲気で、1人で通るのは怖いところだった。今はすっかり開けて、家族連れも多く訪れている。

 

下の画像は広場の奥のほう。屋根がカーブしたデザインの建物は中にお店が入っている。

後ろに円柱状の建物が見えるが、昔はここにガスタンクがあり一帯の雰囲気に殺伐さを加えていた。再開発に伴いガスタンクは解体され、その枠組みを再現したビルを建て、オフィスや住居にしている。

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接近してみる。

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芝生をタンクの枠組みで囲った公園も。

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このようにキングス・クロス界隈は、駅舎と周辺が驚きの大変貌を遂げていた。都市の変わってゆくさまを体験するのはおもしろい。

 

海外電話お問い合わせ

海外サイトで買い物しようとしたら、クレジットカードが使えなかった。何度試してみてもエラーが出る。お問い合わせ先として電話番号だけが記されている。イギリスのサイトなので英語は通じる。しかし今はもう電話で外人と話すことは滅多にないから不安だ (外人と話す機会がまれ + 電話で話すことがまれ、の相乗効果)。面と向かってなら表情や身振りで伝えられる、あるいは伝わる部分はあるが、電話は緊張する。勇気を出して電話してみた。

「クレカの番号を入力して、Place an order のボタンを押すとエラーになるんですが」
「エラー500ですか?」
「いえ、エラーコード言いますね。P&X00#@です」
「ああ、それは銀行が支払いを拒否してるエラーですね」
「なるほど、海外取引なので用心してるのかも。明日確かめてみます」

こんな感じでやりとりが進んだ。
イギリス時間の夕方、日本時間の深夜の電話だったので、次の日にクレカのお問い合わせ番号に電話した。やはり、支払い枠超過とかのカードの問題ではなく、海外サイトのため本人確認が取れるまで取引を実行しないということだった。確認が取れたということで、電話のあとすぐにクレカで購入できた。

海外サイトで本人確認しないとクレカが使えないのは、今回が初めてではなかった。後から考えれば最初から日本でのお問い合わせでもよかったが、イギリスのオペレーターに言われて、ああそうかそうに違いない、と思い至った次第。

こんな些細な出来事が最近あったのだが、英語での電話のやり取りがスムーズに出来てよかった。すっかり日本語で生活していていきなりの英語電話は不安、でも無事に用が済ませられたことが嬉しく少し自信にもなった。

さらに言えば、英語を離れ、自分が言ったことが相手にきちんと理解されたことが嬉しかった。口下手の私は言葉が足りなかったり思っていることをきちんと言わなかったりするため、誰かと話したあと大抵もやもやする。今回は単純な用件ということもあるが、ちゃんと伝わった感があって嬉しかった。

ところでエラーコードだが
P&X00#@
これは架空のコードだが、実際のエラーコードもゼロが2つ続いていた。これは zero zero と読んでもいいが、double zero のほうが「通っぽい」のでそう読んだらちゃんと通じた。英語が通じるか不安と言いながら、こういうところは拘る。ちなみにゼロが3つなら treble zero だ。

 

一力遼八段、碁聖獲得

これは嬉しいニュース。

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ずっと前から実力は認められながら7大タイトルは取れなかった。プロ棋士でありながら早稲田を卒業、そして新聞記者に、といっても自分の家の会社だけど。そしてついに7大タイトル獲得!

 

一力碁聖奪取、悲願の七大タイトル獲得!【第45期碁聖戦挑戦手合五番勝負第3局】 | 棋戦情報 | 囲碁の日本棋院

一力はこれまで9つのタイトルを獲得していたが七大棋戦は5回挑戦するもいずれも井山の前に涙を飲んでいた。

おめでとうございます!

 

ロンドン 2019 (4) ~ Stratford

昨夏 (2019年) ロンドンを訪れた際、行ってみようと思っていたのはストラトフォード (Stratford) だ。2012年ロンドン五輪のメイン会場だった場所。前回のロンドン訪問は2010年なのだが、実はその時にストラトフォードを訪れて建設中のスタジアムなどを見ていた。

その記事はこちら

hidsgo-archive.hatenablog.com

あのとき工事中だった選手村やスタジアムは今どうなっているのだろうか。それを確かめたかったのだ。

 

まずは選手村。

下左の画像は、上記2010年記事で工事中選手村として掲載した写真。

下右は2019年、同じ場所で撮影した写真。

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2010年は工事中でまだ建物は何もなかったところに、2019年には6-7階のアパートが建っていた。

実は2010年に訪れたとき、駅の近くを適当に歩いていたら「Welcome to ATHLETES VILLAGE」と工事中の敷地を囲う青い壁に描かれていたので、ここが選手村建設予定地と思ったのだった。2019年に訪れる際も、選手村が実際どこにどんな建物建設され、その後どうなったか、調べてはなかった。そのため2019年にこれらのアパートを見たとき、五輪開催時に選手たちが使用した宿舎を一般用に改装したものかと思った。

しかしこの記事を書くにあたり調べていて、それは間違いだったことがわかった。

まずこの場所は選手村として区分された、ストラトフォード駅東側の広大なエリアの南西端にあたる。選手村の中心は、2010年の写真中央奥に見える白い建物よりもさらに奥のほうになる。そして2019年の茶色い外観のアパートは2017年に建てられたことが、Googleマップのヒストリー機能で確認できた。だから選手村で使用された建物ではない。オリンピック開催時にこの場所がどうなっていたかはGoogleマップで確認できなかったが、区画の端っこであることからして、何も建っていなかった可能性が高い。

というわけで昨年見たアパートは選手村建物ではないことが判明した。しかしこの場所を訪れた目的は2010年に撮影した場所がどうなったか見てみるということなので、本当に選手村建物だったかどうかは問題ではないとはいえる。

 

2010年の写真で中央奥に見える白い建物は、2019年も存在した。

下左に2010年の画像をもう一度やや拡大して示す。

下右が2019年に建物近くで撮った写真。

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白い外壁や全体の構造から、同一のものといえる。ただし2010年のときは工事中の敷地内なので近くまでは行っておらず、同じ構造の建物を幾棟も建てたうちの1つという可能性もある。それでも撮影場所からの方向や距離感から同一のものとみなして大丈夫と思う。

いずれにしろこの建物は選手宿舎として使用された建物である可能性が高い。

 

以前と変わった風景、以前と変わらない風景。それらを見るのが楽しい。

 

一旦ストラットフォード駅に戻り、オリンピック・パークへ向かう。正式名称はクイーン・エリザベス・オリンピック・パーク (Queen Elizabeth II Olympic Park)。

2012年ロンドン・オリンピックの開会式そして閉会式の会場となったオリンピック・スタジアム。

建設中の2010年 (下左) とオリンピック後7年経過した2019年 (下右)。

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メインスタジアムは、現在はサッカー・プレミアリーグウエストハム・ユナイテッド (Westham United) のホームスタジアムとなっている。スタジアムの上に突き出していたライトが取り払われてるのがわかる。なお上の2枚は撮影している場所は異なる。2010年の写真は2019年の左後方から撮っている。

2012年はこの会場が沸きに沸いたわけだ。開会式では女王陛下とジェームス・ボンドがスタジアム上空のヘリコプターから降下する様子が映じられた (*)。

現在は広い公園敷地の中の地元サッカーチームのホームグラウンドとして親しまれているようだ。 

ボンドのスタント役の方はその後事故で亡くなられました。ご冥福をお祈りします

 

水泳会場となったアクアスティックセンター (Aquastic Centre)。

左下、2010年当時は何の建物かわからなかった。

右下、現在は公共のプールとして利用されている。

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さまざまな激闘が行われたであろう会場の前の小川には、足漕ぎボートがのどかに行き来していた。

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さて2010年に訪れたときは、工事中のオリンピック・パークを見学できる見晴らし場が作られていた。

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これは2010年におそらく電車の中から撮った写真だが、中央右側に見えるエメラルド色の建物がその見晴らし場で、記事の上のほうに載せた2010年のオリンピック・スタジアムの写真は、この緑色の建物から撮られたものだ。

緑色の建物は現在、View Tubeという、バイカー (自転車に乗る人) やランナーのためのコミュニティ・センターとなっている

View Tube

昨年訪れたとき、2010年の写真を撮った場所を探したのだが、いろいろ思い違いがあってこの View Tube が前の撮影場所だとわからなかった。あとで調べてここがかつての見晴らし場とわかり、訪れなかったことを残念に思った。

 

2019年、スタジアム近くにこんなタワーが建っていた。2010年にはなかった。

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「オ―ビット」(Orbit)、正式には資金提供者の名前を入れて「アルセロール・ミッタル・オ―ビット」(ArcelorMittal Orbit) と呼ばれる展望台で、2012年オリンピック開催年に完成したらしい。一番上に見える円盤のようなところが高さ110mの展望台。中央の赤い鉄骨を白い階段通路がらせん状に取り囲んでいる。さらに、すべり台が後に設置されたようだ。この画像ではわかりにくいが、チューブの中を上からが滑り降りて来ることができるのだが、正直かなり怖いと思う (閉所 + 高所)。

 

2010年の時点で駅周辺はかなり賑やかになっていたが、今はウェストフィールド (Westfield) という大きなショッピングセンターが隣接している。ウェストフィールドはロンドン西部のお店が有名だが、同系統の運営。ウェストフィールド・ストラットフォード・シティは2011年開業ということなので、前回訪れたときはまだ工事中だったはずだ。

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イギリスでラーメンが人気と聞くが、これは駅からオリンピック・パーク方面へ出たところにあるラーメン屋さん。TONKOTSU Stratford。

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ストラトフォードはオリンピック開催決定前はロンドン東部の小さな街だった。私の友人がかつて住んでいたが、住居費が安く気取らない住みやすいエリアだからだった。(その当時のストラトフォードを私は訪れたことはなく、話に聞く印象で書いている。) それがオリンピック会場に決まり大再開発され、そして今はオリンピック後の時代を過ごしている。再開発の評価や住民の意識などについては、実際は調べたわけでもなくわからない。しかしオリンピック後7年を経た昨年訪れ、駅周辺の賑わいや人々がのどかに楽しむオリンピック・パークの様子を見ると、再開発が街に与えたプラスの効果はずっと続いていると思った。