独男の雑記帳

60代コミュ障独身男(結婚歴なし)の存在していた記録

NHK囲碁トーナメント 2021年9月12日 ~ 星星天元

1週間前のNHK囲碁トーナメント。記録しておくべき事が起こった。

(黒) 瀬戸大樹八段 vs (白) 山下敬吾九段

山下九段は昨年度のNHK杯において、白2手目で5の5や天元を披露し、視聴者を楽しませた。

hidsgo.hatenablog.com

 

今回また趣向を凝らした布石を繰り出すのか注目された。

1 黒 右上小目、2 白 左上星、3 黒 左下小目 、4 白 右下星、5 黒 左下 大ゲイマじまり

今回は普通の布石か、と誰もが思ったその時

6 白 天元

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キタ――(゚∀゚)――!!

またしてもやってくれた山下九段。解説の高尾九段によれば、見たことがない布石とのこと。

かつて呉清源が「三々、星、天元」と打ったことはある。

読売新聞 囲碁コラム:上達の指南 呉清源師の「生涯一局」その二(4)

今回の「星、星、天元」は前例がない。天元が特にプロの碁ではあまり見られないのは、不利と認識されているからだが、それを敢えてやってのける山下九段はすごい。

今回の布石、何と呼ぶのだろう。タスキ三連星だろうか。星天星、はどうだろう、天空を支配する感じがしていいのではなかろうか。

対局は山下九段がうまく打ち回して勝ち切った。AI囲碁全盛の今において、独自の布石から勝ち切った山下九段。NHK杯を盛り上げてくれる。