独男の雑記帳

60代コミュ障独身男(結婚歴なし)の存在していた記録

NHK囲碁トーナメント 2023年1月8日 ~ 初手天元

2023年が明け囲碁界も年明けイベントが催され、先週は棋聖戦開幕。囲碁カレンダーも動き回っている。先週のNHK囲碁トーナメントでは特筆すべきことが起こったので記録しておく。

第70回NHK杯囲碁トーナメント3回戦第五局、林漢傑八段vs山下敬吾九段。

黒番の林八段、初手天元

カンカン先生、やりましたね。NHK杯では山下九段が毎回趣向を凝らした布石を繰り出している。

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今回も山下九段がどんな布石にするかが注目ポイントだったが、その機先を制する意図だろうか。機先を制すれば棋戦を制す、なんてね。

解説の大橋七段も対戦前のコメントで、「山下九段がおもしろ布石を見せて、林八段がそれに対しどのような作戦に出るかが最初の見どころ」と述べていたところで、いきなりの初手天元。司会の星合三段も「おーっ」と声を上げ、「一手目は油断してましたね」と大橋七段と話すこととなった。

白の山下九段は続いて5の五、黒は次いでその下に入るという、おもしろい形からこの碁は始まった。

碁は白優勢で続き一時はAIによる勝率90%近くまでいったが、中盤過ぎから林八段がうまく打ち回したようで黒が逆転、最終的に黒の一目半勝ちとなった。

 

この1月8日の放送では昨年から1つ変更点があった。昨年まではAIの予想手は左上に座標で表示されていた。今回から小さな盤上に表示されることになった。座標は慣れればわかるかもしれないが、盤で見た方がわかりやすい。

NHK杯は毎回面白いことが起こるが (というかどの囲碁対局もドラマはあるが)、これは特別なサプライズだったので、1週間遅れながらここに記録しておく。