独男の雑記帳

60代コミュ障独身男(結婚歴なし)の存在していた記録

NHK囲碁トーナメント 2022年12月4日 ~ 新婚さん

先週のNHK囲碁トーナメントは記念回だった。司会はいつもの星合志保三段 (ほっしー)、そして解説は孫喆七段。今年結婚したお二人だ。

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つまり今回は新婚さんの司会と解説だった。これは今までなかっただろう。司会の女性棋士の旦那さんが対局者で、その場合に司会女性が交代したことはあった気がする。しかし夫婦による司会・解説はなかったと思うし、ましてや新婚は今後もないのでは。そういう意味で記念回だった。

 

星合さんはいつもtwitterで対局を告知するが、今回は解説者にも注意を向けていた。

見る側としてはどんな展開になるか、結婚について何か話すのか、夫婦漫談するのか、ちょっとどきどきしながら番組を待ったのだった。

 

番組はいつもの挨拶で始まり、解説者の紹介。

「解説は孫喆七段です。どうぞよろしくお願いいたします。」

ここでいつもなら解説者に対局の展望を聞くところだが、今回は星合さんが言葉を続けた。 

「ちょっとこのコンビでやるのも不思議な感じがしますが  (*^_^*)」

結局のところ、番組を通じて夫婦に関連する発言というのは、この言葉だけだった。結婚を知らない視聴者からすると、何が「不思議な感じ」なのかわからなかったろうが、定型のあいさつ部分なので気にせずやり過ごしてしまったかもしれない。夫婦と知っている視聴者は、ふふふと思って見たことだろう。

 

対局は、芝野名人 vs 関天元。タイトル保持者同士による好カード。NHKが孫さんを解説者に選んだのは、対局者と親交がありAIにも詳しいトップ棋士対局の解説も大丈夫な人としてであって、夫婦ネタを狙ったわけではないのだろう。

孫さんは期待どおり、ややゆっくりめの話し方で言い淀みもなく、手の意味をとてもわかりやすく解説する。星合さんもいつものように視聴者目線で質問し解説のフォローを入れる。いつもの解説、聞き手のやり取りだ。いつものやり取りのはずだが、今回は仲睦まじさが溢れているように感じられて仕方なかった。「新婚さんいらっしゃい」はこの時間の裏番組だが、今回はEテレで新婚さんいらっしゃいだった。まあこちらがそういう目線で見たからではあるが。

対局は関天元がうまく打ち回し、芝野名人に中押し勝ちした。盤面もさる事ながら、孫さんのわかりやすい解説と、大盤を挟んで司会者と解説者の暖かくなごやかな雰囲気が印象に残る回だった。

 

星合さんはスタジオでの記念撮影も公開した。

この写真がすべてを物語っているのではなかろうか。