NHK Eテレ日曜お昼の「囲碁フォーカス」、11/20(日)は「目撃者は語る…棋士が見た盤外の事件簿」という話題を取り上げた。その事例の1つとして「趙治勲先生のお茶事件」を紹介した。
2015年のNHKトーナメント対局中に、治勲先生が読み上げ係だった奥田プロのお茶を奪って飲んだ「お茶事件」は、囲碁棋士・ファンの間で広く知られている。私は放送をリアルタイムで見てブログに挙げた。
今回の囲碁フォーカス、まずこの2015年の事件を映像とともに紹介。奥田プロが「あっ」と小さく声を出して驚く反応と、お茶を奪って飲んだのち、治勲先生の前に湯呑みが2個置かれている様子に注目して伝えている。
実は治勲先生はこの時以外にも対局中に他人のお茶を飲んでいて、それは治勲先生や棋士の方々がいろいろなところのインタビューで話している。NHK杯では2018年に治勲先生が時計係 (大西プロ) のお茶を飲んだ。この件も私はブログに記した。
今回の囲碁フォーカスでは、2015年の事件に続き2018年のお茶飲み事件についても紹介したのだが、私は自分のブログを見ているような錯覚を覚えた。
囲碁フォーカスのポイントを、画像で追っていく。
対局開始場面。
治勲先生、白い湯呑みでお茶を飲んでいる。
しかしその後、青い模様が入った湯呑みでお茶を飲んでいる。
対局開始の映像に戻って、大西プロの前の湯呑みに注目。青い模様が入っている。
治勲先生は大西プロのお茶を飲んでいた！
対局後、治勲先生の前には2つの湯呑み。大西プロの前からは湯飲みが消えている。
アップ画像。
対局前の湯呑み、対局中の治勲先生の白い湯呑みと青い模様の湯飲み、対局後の湯呑み。私の2018年のブログ記事と同じような構成なのだ (リンク再掲)。
私の記事も、対局開始の湯飲みに注目し、治勲先生の白い湯飲み画像を挙げ (囲碁フォーカスが○印をつけたのと同じ2場面)、その後で青い湯呑みに注目し (囲碁フォーカスが○印をつけたのと同じ場面)、そして局後の検討の湯呑みをアップしている。違う所と言えば、囲碁フォーカスは検討で治勲先生の腕の下に湯呑みが2個見えていることを指摘したが、私のブログではよく見えている右の湯呑みしか指摘していない点だろう。
2015年の事件でも、奥田プロの様子やその後に治勲先生の前に湯呑みが2個あることを私はブログで記述し、囲碁フォーカスもその点に注目した。
今回の囲碁フォーカスの特集を見ながら、私は自分のブログを見ているような感じを持ったのだった。
NHKスタッフは私のブログを見たのだろうか?
見たかもしれないし、見ていないかもしれない。2015年の事件はとても有名で、動画を見ればみんな奥田プロの反応に注目するだろうし、湯呑みの数にも気づくだろう。2018年の事件はそれほど有名ではないが、知っている人は知っているだろう。また今回の囲碁フォーカスで大西プロも「2,3回あった」と述べているように、お茶事件について取材すれば2018年のこの対局でお茶が奪取されたことはすぐに分かるだろう。そして対局映像を見れば、湯呑みが登場する場面は限られており、同じような構成になってしまうだろう。
一方で、もしかしたら、スタッフがお茶事件について情報収集しているとき、例えば「趙治勲 お茶」で検索して私のブログを見つけ、2018年の放送でも確認できることを知った可能性もなきにしもあらず。もしそうだとしたら、私は嬉しい。こんな泡沫ブログの1記事が番組内容のヒントになったらとしたら、すごいことではないか。参考になりましたとか言ってくれたら、なお嬉しいが、勝手に画像を切り取って貼り付けている拙ブログであるし、大きなことは言えない。
まあ落ち着いて考えると、自分のブログ記事がヒントということはあり得なさそうだ。別に私だけが知っている事実ではないわけで、勝手な自意識過剰だったかもしれない。
